今年のGWは伊豆旅行へ(1日目) [旅行]
今年のGWは新天皇の即位・新元号(令和)に変わるということで最大10連休となったことから、例年のような日帰り小旅行ではなく1泊2日の行程で伊豆旅行に行ってみました。
注:従来と同様移動は鉄道がメインで鉄道ネタも多分に含まれますが、今回は目的地移動での乗車(フリーきっぷなどを利用して路線を周回するような乗車ではない)のため、記事のカテゴリーは「鉄道旅行」ではなく「旅行」とします。
初日は横浜から特急踊り子号に乗って一気に下田まで行き、下田周辺の観光をするという行程。
まずは横浜駅まで行き、乗車予定の特急踊り子号101号(7:57発)の到着を待ちます。
きっぷは事前に購入。
今回は特急指定席でしかもグリーン車!です。
なぜ割高な特急のグリーン車なのか?というと、踊り子号に使用されているグリーン車車両に乗りたかったからです。
ちなみに今回のきっぷはJR東の株主優待券を使用して購入しました(2割引き)。
目的の電車が到着。
車両は…近々世代交代が噂されている185系。
きっぷを購入していたみどりの窓口の受付さんは「いっぱごちゃん」と呼んでいました。
185→イッパーゴー→いっぱご、ということですが、可愛いですね。
そしてグリーン車に乗ります(今回は4号車)。
車両の形式はサロ185-6。
製造番号は6ということで、かなり若い番号です。
(ネットで確認したところ、現存する185系の編成中2番目に古い編成らしい)
※この写真は終点の伊豆急下田駅到着後に撮影
ということで横浜駅を出発。
グリーン車の車内。
横浜出発時の時点でかなり空席がある感じ。
途中駅で多少乗客が増えましたが、それでも空席が目立つ(乗車率30%位?)状態でした。
シートは結構古めですが、グリーン車だけあってさすがにシートピッチは広いです。
フットレストがあるのも〇。
そして普通シートの背面にある収納式テーブルやカップホルダーが無いことに気づきましたが…
なんとアームレスト収納式でした!
昨今の電車の座席ではシートの背面にあるのが標準なので違和感ありまくりですが、どうやらこれは国鉄時代のグリーン車(主に特急・急行用)ではこの方式をとっているようです。
(ちなみに185系でもグリーン車の車種によってはシートの背面収納式のものもある模様)
しかし使い勝手的に良いとはいえないので、やっぱり窓際に置いてしまうのでした…。
あ、窓のサッシ周りがゴールドなのもポイント高いです。
客室ドアの妻面も茶色系のシックなデザイン。
国鉄書体の車番標や号車表示・グリーン車指定席の表示も登場時のままと思われます。
そしてドア上の絵にも注目。
これも特急グリーン車、というよりサロ185形ならではの仕様らしい。
一旦席を離れてデッキ周りを観察。
登場時とほぼ変わらず、全域禁煙になって久しいにもかかわらずくずもの入れの「たばこのすいがらは入れないでください」の注意書きもそのままです。
洗面台や便所(のドア)もほぼ当時のまま。
特急車としては広めのドアなのも185系の特徴。
これは開発時に間合いで普通列車での利用も考慮しての仕様なのですが、その後183系などの国鉄形特急車両が早々に引退しながらも185系は特急踊り子や湘南ライナーなど様々な運用をこなし、その汎用性ゆえに令和となった今日まで生き永らえたのかと思います。
ちなみにこの場所はグリーン車のデッキなので、デッキ内に立ち乗りする場合でもグリーン券が必要になりますとの注意書きがあります。
デッキ内からちらっと普通車(3号車)の車内を覗くと、そこそこ席が埋まっている感じでした。
ちなみに3号車は指定席車。
つまりは現在乗車している踊り子号自体の需要が無い訳ではなく、グリーン車の乗車率だけが低いということですか。
さすがにこのアコモだと割高なグリーン料金を払って乗るには疑問でこの乗車率の低さも納得がいく…というのが正直な意見です。
(これが湘南ライナーだと事情は変わってくるかもしれない)
逆に言うとGWの真っ只中でこの乗車率なので、混雑を避けるという意味では狙いなのかも…。
ここまでの内容を見ると年始に行った鉄道博物館の展示車両と変わりばえしない感じもしますが、こちらは現役の車両。
その証拠という訳ではないのですが、デッキ内で走行音を録音してみました。
MT54D主電動機独特の唸るモーター音をご拝聴あれ。
・185系走行音その1(発車時)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
・185系走行音その2(走行中)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
※MT54:国鉄時代の代表的な主電動機(モーター)
…と出だしは博物館見学のような車両解説になってしまいましたが、そろそろ本題に移ります。
東海道線は以前に何度か紹介したので省略し、熱海以降の車窓から。
まずは伊東線の伊豆多賀~網代間の風景。
ちょうど写真中央の遠くに初島が見えます。
網代(あじろ)駅前。
時代は令和になりましたが、昭和テイスト溢れる風景。
昭和時代といえばこちらも。
「いと~にゆくならハ・ト・ヤ」のCMでお馴染みのハトヤホテル。
こちらはハトヤホテル本館ではなくサンハトヤ。
ちなみにハトヤホテルのHPでCM動画のダウンロードができます。
※伊東温泉 ハトヤホテル
自分の世代的には大漁苑篇・海底温泉 浦島篇あたりか。
8時ダヨ!全員集合を見ていた時にしょっちゅう流れていたような。
というか、めっちゃ憶えています。
子供の頃の記憶ってずっと残っているんですね、と感心した次第。
伊東からは伊豆急線に。
しばらくは高台を走りますが、遠くに海が見渡せるビューポイントもあります。
(川奈~富戸間)
伊豆高原駅の手前の車庫には豪華列車ロイヤルエクスプレスの姿もありました。
伊豆高原駅に到着。
伊東を出て伊豆急線内で最初の特急停車駅。
伊豆高原の次は伊豆熱川。
暫く「伊豆」の付く駅名が続きます。
湯けむりが漂う街並み。
次の片瀬白田駅を通過した後、車窓の目の前は海。
沿線髄一の絶景ポイントです。
観光列車はこの辺りでゆっくり走行しますが、特急列車も多少速度を落として走行。
雲に隠れていますが、遠くに大島が見えます。
視点を右側(電車進行方向)に移すと新島や神津島も(かすかに)見えます。
伊豆稲取駅に到着。
ここから先に乗るのは子供の頃以来。
伊豆稲取から先も一部海沿いを走ります。
河津駅に到着。
翌日に行く河津七滝はここが最寄り駅ですが、今はそのまま終点の伊豆急下田まで乗車します。
(そしてここからは初めての乗車区間)
次の稲梓駅は特急停車駅ではないですが、対向列車の待ち合わせのため一時停車。
(ちなみにドアは開きません)
稲梓駅発車後、この辺りは山あい区間。
ということで終点の伊豆急下田駅に到着。
到着後すぐに向かいのホームから黒船電車(リゾート21車)が発車するところでした。
リゾート21は特急列車っぽいですが普通列車なので乗車券のみで乗れるお得な車両。
(臨時で特急列車として運行されることもある)
ちなみに伊豆高原の車庫に停まっていたロイヤルエクスプレスはリゾート21の第5編成を改装したものです。
乗車した電車は折り返し東京行きの踊り子号となります。
最後に踊り子号を正面から。
登場時は「遜色特急」と揶揄されたこともありましたが、延べ40年近い期間この姿で走り続けたことは凄いことだと思います。
(外観塗装が変わっていた時期はありましたが、正面については概ね不変)
内装も何度かリニューアルを受けましたがさほど変わらず、旅情感を味わえました。
知っている人もいると思いますが来年をめどに車両の交代が予定されているため、この雄姿も見納めかもしれません。
(一気に変わることはないと思われるので年内は見れるのではないでしょうか)
駅の外に出ると天気はすっかり快晴。
横浜出発時は厚い雲がかかっていてどうかと心配していましたが、ご覧の通り雲一つないです。
最近伊豆半島ではジオパークをアピールしていて観光案内板でも取り上げていますが、さすがに車でないと行きずらそうなので…。
駅の改札口には水槽があり珍しいお魚もいるということで、当日の観光は下田海中水族館ということで。
そしてその前に下田港の遊覧船に乗ってみることとしました。
チケットは駅の観光案内所で購入すると割引になるそうなので、事前に購入しました。
(下田海中水族館:1.800円 遊覧船:1.080円)
まずは遊覧船に乗るので下田港を目指して歩きます。
魚市場を通り過ぎ…
(目の前は道の駅になっていて、車がいっぱいだった)
遊覧船の乗り場に到着。
乗車券は前もって購入しているので、乗車券売り場に並ばずにすみました。
ちょうど前の便が到着したところだったので、待たずに乗船できました。
遊覧船はご覧の通りペリー提督が来航していた時の「黒船」を模したもので、船の名前も「サスケハナ号」。
船の客席は2階建てですが、1階は混雑気味だったので2階席へ。
ただし2階席は特別展望室となっており、別途追加料金(500円)がかかります。
特別展望室の利用券は乗船時に購入できますが、この辺は上手い商売だなと思いつつ購入。
展望室内ではなく船後部の展望デッキに乗ることとしました。
ということで出発。
まずは港の沖を目指し、岩穴のある小島を通り過ぎます。
この遊覧船でもカモメの餌付けができるということで、餌目当てで早くもカモメが寄ってきました。
港の外に出る手前で折り返し。
遠くに見える島には日本最古の石造りの灯台があるとか。
餌付けを行っているところ。
餌は去年乗った笹川流れ遊覧船と同様かっぱえびせんでした。
(自分はやりませんでしたが)
港近くの弁天島を横切ると…。
船着き場に到着。
乗船時間は約20分でした。
遊覧船は次の乗客を乗せて速やかに出航していきました。
ちなみに遊覧船は1隻のみ。
尚遊覧船はやや大きめのサイズなためか結構揺れ幅が激しく、人によっては船酔いするかもしれません。
(かく言う自分もちょっと危なかった)
この後一旦下田駅に戻るのですが、道の駅駐車場で見かけた光景。
枯れたヤシの木の幹から別の木が生えています…。
駅付近の店で昼食を取った後バスに乗り、下田海中水族館へ。
下田海中水族館へは伊豆急下田駅からバスに乗ると8分ほどで到着。
徒歩だと30分はかかると思います。
入口にあるウミガメの水槽が水を抜かれて飼育員さんが清掃中。
ちなみにウミガメの甲羅を洗う(磨く?)イベントも併せて開催中でした。
「海中水族館」の文字通り海の中に水族館の施設があります。
写真中央奥に見える円形の建物も実は海中に浮いています。
浮きドックに当たる構造物のため、建築物ではなく船舶に分類されます。
ということで早速入場してみます。
※参考:下田海中水族館ホームページ
入場してまず目に着いたのが、ドルフィンフィーディングのイベント。
目の前のイルカに餌付けして決められた合図をするとイルカが合図に応じたアクションをするというもの。
事前予約制で別途料金がかかりますが海中水族館では一番人気のイベントということもあり、当日分の受付は既に終了していました。
宙返りしてお腹を見せるアクション。
そして3匹揃って見事なジャンプ!
これもドルフィンフィーディング参加者が合図を出して行うので、非常に見ごたえがあるのかと。
(論担当トレーナーから事前説明があります)
そして桟橋の中程にあるのが先ほど入口で見た円形の構造物。
「アクアドームペリー号」という名前で、総排水量1,300トンの「船」。
中心が600?にも及ぶ巨大な水槽になっていて、その周囲の通路から水槽内を鑑賞できるという構造になっています。
ご覧の通りファンタスティックな光景。
ちなみに構造物全体で高さ的には3階建て位になるのか。
水槽内の魚をいくつか紹介。
まず一番目についたのがこの人面魚?
解説をみると「コブダイ」という魚だそう。
インパクトは抜群。
海のギャングとして恐れられているウツボ。
サメの仲間ですがドチザメ?
エイと人面魚(コブダイ)の競演。
アクアドームの上層に上がって水面を見渡すと、巨大なイトマキエイが姿を現しました。
アクアドームではトレーナーが水槽内に入って魚に餌付けするショーもある模様。
(今回は時間に間に合いませんでした…)
アクアドームを経由して桟橋を渡り切るとアザラシのコーナー。
2匹のアザラシが泳いでいました。
続いてはペンギンのコーナー。
海中水族館では2種類のペンギンがいますが、そのうちの1つがこちらのオウサマペンギン。
解説によるとペンギンの中で2番目に大きい種別とのこと。
クチバシや胸付近のオレンジ色の模様が特徴的です。
もう1種類のペンギンがこちらのフンボルトペンギン。
よちよち歩く姿が愛らしいですが、水中ではかなりのスピードで泳ぎます。
イベントでペンギンショーもありますが、後程少し紹介。
こちらも可愛いですが、最近仲間入りしたというコツメカワウソ。
最初は激しくぐるぐる動き回っていたのですが、その後疲れたのか休憩中?な姿も。
こちらでも餌を直接あげられるイベントを開催。
隣のアザラシ館ではちょうどアザラシのふれあいイベントが開催中でした。
海中水族館にいるアザラシの種別はゴマフアザラシ。
頭だけ出して食事をしているところでしょうか?
直立してる姿が可愛いです。
水中ではかなり速いスピードで泳ぎます。
※写真はイベント終了後のもの
アザラシ館の隣は海の生物館シーパレスで、伊豆の海に生息する多種多様な生物を展示しています。
こちらは姿は非常に美しいですが背びれ等に猛毒を持っている危険魚ミノカサゴ。
イソギンチャクではなくハナギンチャク。
砂からにょきっと姿を出す様子が愛らしい珍魚チンアナゴ。
各コーナーを一通り周ったところでちょうどイルカショーが始まったので、見てみることに。
ご覧の通り近くのアクアドーム周辺は満員なため、対岸からの鑑賞。
トレーナーの合図により、次々に華麗なジャンプを披露してくれます。
写真が小さいですが、イルカがトレーナーを背中に乗せながら遊泳するシーン。
これも分かりずらい(写真をかなり拡大している)ですが、アメージング・シートと呼ばれる特設シートの頭上をイルカがジャンプするシーン。
イルカショーは他の水族館でもありますが、これほど接近してジャンプを鑑賞できるのはここだけかと。
トレーナーが持っている長い棒の先端についている目標物めがけてのハイジャンプ!
(トレーナーの)身長等から推測して5~6m位はあるんじゃないかと…。
イルカショーを見ること自体初めてなのですが、とにかく凄いものを見ることができました。
続いて始まったのが先ほどのフンボルトペンギンがプール周りの通路を歩くというペンギンショー。
先のイルカほど訓練されているわけではないので、全てのペンギンが通路に入って歩くという訳ではないのがまた面白いです。
ペンギンが意を決して水中に飛び込もうとしているシーン。
ショー終了後にはペンギンと記念撮影できるイベントもありました。
当日最後に開催されるのがマリンスタジアムで開催されるイルカ&アシカショー。
特にアシガはかなり訓練されていて、見事な演技を披露してくれました。
ちなみに後ろに見えている「Welcome!!ようこそ下田へ!!」の横断幕もアシカが広げてくれます。
ゲストとして参加した女の子の合図に従いイルカがジャンプをするというシーンもあり。
背面遊泳ならぬ腹面遊泳?
この姿勢でもかなり速いスピードで泳ぎます。
アシカが観客席付近まで上がってハイタッチするシーン。
その他アシカがトレーナーと一緒に水中でダンスを披露するというシーンもありましたが、脇の観客席から水面を見るような視点だったためシーンの詳細は見ることができませんでした。
ショー終了後も2匹のイルカが泳ぐ姿が見れました。
ちなみにイルカの種類ですが、先のアクアドーム前のショーで演技したのがバンドウイルカ。
こちらのアシカとペアのショーで演技したのがカマイルカです。
これで当日分のイベントは全て終了。
あと30分程度で閉館ということなので、そろそろ海中水族館を後にします。
入口に戻る途中、見事な演技を披露してくれたイルカが間近に。
普段は入り江内を自由に遊泳しているようです、
入口の水槽にいたウミガメ。
来たときは水槽の水が抜かれた状態でしたが、帰る時には水が満たされてご覧のように泳いでいました。
海中水族館から伊豆急下田駅までの帰路は下田公園を経由して徒歩で。
公園の一番高い場所にあるのが下田城の跡地?
高台からの眺め1。
中央三角形の山の右側あたりが伊豆急下田駅か。
高台からの眺め2。
左右の2つの島の間を午前中に乗った遊覧船で通りました。
高台から降りた広場の上にある開国記念碑。
右側のレリーフがペリー、左側のレリーフがハリスの模様。
伊豆急下田駅に向かう途中。
「ペリーロード」と呼ばれる情緒のある小道。
海中水族館から徒歩で30分程度、再び伊豆急下田駅に戻ってきました。
駅前の広場には遊覧船のモデルとなった黒船サスケハナ号の縮小模型が展示。
帰路は宿泊地に向かうため、伊豆急線で熱海方面へ戻ることに。
予想以上に海中水族館に長居してしまったため、予定より1時間後の普通列車(写真右側)に乗車。
左側に先発のスーパービュー踊り子が停車中でしたが、これに乗車するのはさすがに厳しい…。
(空席はあったようですが乗れたとしてもコスト的に高すぎる)
ちなみに普通列車の車両は元東急の8000系。
東急時代は全席ロングシートでしたが、伊豆急に転籍した際に海側のシートをボックスシートに改修しています。
伊豆急下田を出発した時点で日没にさしかかる時間帯でしたが、ちょっとだけかぶりつきで撮影。
(稲梓駅 停車中)
河津川を渡ります。
写真の奥が天城山方面(翌日行くことになります)。
再び海沿いのビューポイント(片瀬白田付近)。
帰りは大島が見えました。
車窓の撮影はこの辺が限界か。
(片瀬白田~伊豆熱川間)
伊東で熱海行きの電車に乗り換え。
伊豆急下田からの電車は3両編成で終盤はかなり満員気味でしたが、伊東からの熱海行きは倍の6両なので大分余裕がありました。
熱海駅で更に沼津方面の電車にに乗り換え。
下の貨物列車通過表示が面白いです。
(温泉いっぱい)
そして三島から最後に乗車したのは…伊豆箱根鉄道の電車。
西武線からそのままの塗色で譲渡された車両で、「令和」のヘッドマークを掲げていました。
※伊豆箱根鉄道は西武鉄道グループ会社
これでもよりの宿泊地まで乗車。
1日目の行程終了です。
ということで2日目に続く…。
注:従来と同様移動は鉄道がメインで鉄道ネタも多分に含まれますが、今回は目的地移動での乗車(フリーきっぷなどを利用して路線を周回するような乗車ではない)のため、記事のカテゴリーは「鉄道旅行」ではなく「旅行」とします。
初日は横浜から特急踊り子号に乗って一気に下田まで行き、下田周辺の観光をするという行程。
まずは横浜駅まで行き、乗車予定の特急踊り子号101号(7:57発)の到着を待ちます。
きっぷは事前に購入。
今回は特急指定席でしかもグリーン車!です。
なぜ割高な特急のグリーン車なのか?というと、踊り子号に使用されているグリーン車車両に乗りたかったからです。
ちなみに今回のきっぷはJR東の株主優待券を使用して購入しました(2割引き)。
目的の電車が到着。
車両は…近々世代交代が噂されている185系。
きっぷを購入していたみどりの窓口の受付さんは「いっぱごちゃん」と呼んでいました。
185→イッパーゴー→いっぱご、ということですが、可愛いですね。
そしてグリーン車に乗ります(今回は4号車)。
車両の形式はサロ185-6。
製造番号は6ということで、かなり若い番号です。
(ネットで確認したところ、現存する185系の編成中2番目に古い編成らしい)
※この写真は終点の伊豆急下田駅到着後に撮影
ということで横浜駅を出発。
グリーン車の車内。
横浜出発時の時点でかなり空席がある感じ。
途中駅で多少乗客が増えましたが、それでも空席が目立つ(乗車率30%位?)状態でした。
シートは結構古めですが、グリーン車だけあってさすがにシートピッチは広いです。
フットレストがあるのも〇。
そして普通シートの背面にある収納式テーブルやカップホルダーが無いことに気づきましたが…
なんとアームレスト収納式でした!
昨今の電車の座席ではシートの背面にあるのが標準なので違和感ありまくりですが、どうやらこれは国鉄時代のグリーン車(主に特急・急行用)ではこの方式をとっているようです。
(ちなみに185系でもグリーン車の車種によってはシートの背面収納式のものもある模様)
しかし使い勝手的に良いとはいえないので、やっぱり窓際に置いてしまうのでした…。
あ、窓のサッシ周りがゴールドなのもポイント高いです。
客室ドアの妻面も茶色系のシックなデザイン。
国鉄書体の車番標や号車表示・グリーン車指定席の表示も登場時のままと思われます。
そしてドア上の絵にも注目。
これも特急グリーン車、というよりサロ185形ならではの仕様らしい。
一旦席を離れてデッキ周りを観察。
登場時とほぼ変わらず、全域禁煙になって久しいにもかかわらずくずもの入れの「たばこのすいがらは入れないでください」の注意書きもそのままです。
洗面台や便所(のドア)もほぼ当時のまま。
特急車としては広めのドアなのも185系の特徴。
これは開発時に間合いで普通列車での利用も考慮しての仕様なのですが、その後183系などの国鉄形特急車両が早々に引退しながらも185系は特急踊り子や湘南ライナーなど様々な運用をこなし、その汎用性ゆえに令和となった今日まで生き永らえたのかと思います。
ちなみにこの場所はグリーン車のデッキなので、デッキ内に立ち乗りする場合でもグリーン券が必要になりますとの注意書きがあります。
デッキ内からちらっと普通車(3号車)の車内を覗くと、そこそこ席が埋まっている感じでした。
ちなみに3号車は指定席車。
つまりは現在乗車している踊り子号自体の需要が無い訳ではなく、グリーン車の乗車率だけが低いということですか。
さすがにこのアコモだと割高なグリーン料金を払って乗るには疑問でこの乗車率の低さも納得がいく…というのが正直な意見です。
(これが湘南ライナーだと事情は変わってくるかもしれない)
逆に言うとGWの真っ只中でこの乗車率なので、混雑を避けるという意味では狙いなのかも…。
ここまでの内容を見ると年始に行った鉄道博物館の展示車両と変わりばえしない感じもしますが、こちらは現役の車両。
その証拠という訳ではないのですが、デッキ内で走行音を録音してみました。
MT54D主電動機独特の唸るモーター音をご拝聴あれ。
・185系走行音その1(発車時)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
・185系走行音その2(走行中)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
※MT54:国鉄時代の代表的な主電動機(モーター)
…と出だしは博物館見学のような車両解説になってしまいましたが、そろそろ本題に移ります。
東海道線は以前に何度か紹介したので省略し、熱海以降の車窓から。
まずは伊東線の伊豆多賀~網代間の風景。
ちょうど写真中央の遠くに初島が見えます。
網代(あじろ)駅前。
時代は令和になりましたが、昭和テイスト溢れる風景。
昭和時代といえばこちらも。
「いと~にゆくならハ・ト・ヤ」のCMでお馴染みのハトヤホテル。
こちらはハトヤホテル本館ではなくサンハトヤ。
ちなみにハトヤホテルのHPでCM動画のダウンロードができます。
※伊東温泉 ハトヤホテル
自分の世代的には大漁苑篇・海底温泉 浦島篇あたりか。
8時ダヨ!全員集合を見ていた時にしょっちゅう流れていたような。
というか、めっちゃ憶えています。
子供の頃の記憶ってずっと残っているんですね、と感心した次第。
伊東からは伊豆急線に。
しばらくは高台を走りますが、遠くに海が見渡せるビューポイントもあります。
(川奈~富戸間)
伊豆高原駅の手前の車庫には豪華列車ロイヤルエクスプレスの姿もありました。
伊豆高原駅に到着。
伊東を出て伊豆急線内で最初の特急停車駅。
伊豆高原の次は伊豆熱川。
暫く「伊豆」の付く駅名が続きます。
湯けむりが漂う街並み。
次の片瀬白田駅を通過した後、車窓の目の前は海。
沿線髄一の絶景ポイントです。
観光列車はこの辺りでゆっくり走行しますが、特急列車も多少速度を落として走行。
雲に隠れていますが、遠くに大島が見えます。
視点を右側(電車進行方向)に移すと新島や神津島も(かすかに)見えます。
伊豆稲取駅に到着。
ここから先に乗るのは子供の頃以来。
伊豆稲取から先も一部海沿いを走ります。
河津駅に到着。
翌日に行く河津七滝はここが最寄り駅ですが、今はそのまま終点の伊豆急下田まで乗車します。
(そしてここからは初めての乗車区間)
次の稲梓駅は特急停車駅ではないですが、対向列車の待ち合わせのため一時停車。
(ちなみにドアは開きません)
稲梓駅発車後、この辺りは山あい区間。
ということで終点の伊豆急下田駅に到着。
到着後すぐに向かいのホームから黒船電車(リゾート21車)が発車するところでした。
リゾート21は特急列車っぽいですが普通列車なので乗車券のみで乗れるお得な車両。
(臨時で特急列車として運行されることもある)
ちなみに伊豆高原の車庫に停まっていたロイヤルエクスプレスはリゾート21の第5編成を改装したものです。
乗車した電車は折り返し東京行きの踊り子号となります。
最後に踊り子号を正面から。
登場時は「遜色特急」と揶揄されたこともありましたが、延べ40年近い期間この姿で走り続けたことは凄いことだと思います。
(外観塗装が変わっていた時期はありましたが、正面については概ね不変)
内装も何度かリニューアルを受けましたがさほど変わらず、旅情感を味わえました。
知っている人もいると思いますが来年をめどに車両の交代が予定されているため、この雄姿も見納めかもしれません。
(一気に変わることはないと思われるので年内は見れるのではないでしょうか)
駅の外に出ると天気はすっかり快晴。
横浜出発時は厚い雲がかかっていてどうかと心配していましたが、ご覧の通り雲一つないです。
最近伊豆半島ではジオパークをアピールしていて観光案内板でも取り上げていますが、さすがに車でないと行きずらそうなので…。
駅の改札口には水槽があり珍しいお魚もいるということで、当日の観光は下田海中水族館ということで。
そしてその前に下田港の遊覧船に乗ってみることとしました。
チケットは駅の観光案内所で購入すると割引になるそうなので、事前に購入しました。
(下田海中水族館:1.800円 遊覧船:1.080円)
まずは遊覧船に乗るので下田港を目指して歩きます。
魚市場を通り過ぎ…
(目の前は道の駅になっていて、車がいっぱいだった)
遊覧船の乗り場に到着。
乗車券は前もって購入しているので、乗車券売り場に並ばずにすみました。
ちょうど前の便が到着したところだったので、待たずに乗船できました。
遊覧船はご覧の通りペリー提督が来航していた時の「黒船」を模したもので、船の名前も「サスケハナ号」。
船の客席は2階建てですが、1階は混雑気味だったので2階席へ。
ただし2階席は特別展望室となっており、別途追加料金(500円)がかかります。
特別展望室の利用券は乗船時に購入できますが、この辺は上手い商売だなと思いつつ購入。
展望室内ではなく船後部の展望デッキに乗ることとしました。
ということで出発。
まずは港の沖を目指し、岩穴のある小島を通り過ぎます。
この遊覧船でもカモメの餌付けができるということで、餌目当てで早くもカモメが寄ってきました。
港の外に出る手前で折り返し。
遠くに見える島には日本最古の石造りの灯台があるとか。
餌付けを行っているところ。
餌は去年乗った笹川流れ遊覧船と同様かっぱえびせんでした。
(自分はやりませんでしたが)
港近くの弁天島を横切ると…。
船着き場に到着。
乗船時間は約20分でした。
遊覧船は次の乗客を乗せて速やかに出航していきました。
ちなみに遊覧船は1隻のみ。
尚遊覧船はやや大きめのサイズなためか結構揺れ幅が激しく、人によっては船酔いするかもしれません。
(かく言う自分もちょっと危なかった)
この後一旦下田駅に戻るのですが、道の駅駐車場で見かけた光景。
枯れたヤシの木の幹から別の木が生えています…。
駅付近の店で昼食を取った後バスに乗り、下田海中水族館へ。
下田海中水族館へは伊豆急下田駅からバスに乗ると8分ほどで到着。
徒歩だと30分はかかると思います。
入口にあるウミガメの水槽が水を抜かれて飼育員さんが清掃中。
ちなみにウミガメの甲羅を洗う(磨く?)イベントも併せて開催中でした。
「海中水族館」の文字通り海の中に水族館の施設があります。
写真中央奥に見える円形の建物も実は海中に浮いています。
浮きドックに当たる構造物のため、建築物ではなく船舶に分類されます。
ということで早速入場してみます。
※参考:下田海中水族館ホームページ
入場してまず目に着いたのが、ドルフィンフィーディングのイベント。
目の前のイルカに餌付けして決められた合図をするとイルカが合図に応じたアクションをするというもの。
事前予約制で別途料金がかかりますが海中水族館では一番人気のイベントということもあり、当日分の受付は既に終了していました。
宙返りしてお腹を見せるアクション。
そして3匹揃って見事なジャンプ!
これもドルフィンフィーディング参加者が合図を出して行うので、非常に見ごたえがあるのかと。
(論担当トレーナーから事前説明があります)
そして桟橋の中程にあるのが先ほど入口で見た円形の構造物。
「アクアドームペリー号」という名前で、総排水量1,300トンの「船」。
中心が600?にも及ぶ巨大な水槽になっていて、その周囲の通路から水槽内を鑑賞できるという構造になっています。
ご覧の通りファンタスティックな光景。
ちなみに構造物全体で高さ的には3階建て位になるのか。
水槽内の魚をいくつか紹介。
まず一番目についたのがこの人面魚?
解説をみると「コブダイ」という魚だそう。
インパクトは抜群。
海のギャングとして恐れられているウツボ。
サメの仲間ですがドチザメ?
エイと人面魚(コブダイ)の競演。
アクアドームの上層に上がって水面を見渡すと、巨大なイトマキエイが姿を現しました。
アクアドームではトレーナーが水槽内に入って魚に餌付けするショーもある模様。
(今回は時間に間に合いませんでした…)
アクアドームを経由して桟橋を渡り切るとアザラシのコーナー。
2匹のアザラシが泳いでいました。
続いてはペンギンのコーナー。
海中水族館では2種類のペンギンがいますが、そのうちの1つがこちらのオウサマペンギン。
解説によるとペンギンの中で2番目に大きい種別とのこと。
クチバシや胸付近のオレンジ色の模様が特徴的です。
もう1種類のペンギンがこちらのフンボルトペンギン。
よちよち歩く姿が愛らしいですが、水中ではかなりのスピードで泳ぎます。
イベントでペンギンショーもありますが、後程少し紹介。
こちらも可愛いですが、最近仲間入りしたというコツメカワウソ。
最初は激しくぐるぐる動き回っていたのですが、その後疲れたのか休憩中?な姿も。
こちらでも餌を直接あげられるイベントを開催。
隣のアザラシ館ではちょうどアザラシのふれあいイベントが開催中でした。
海中水族館にいるアザラシの種別はゴマフアザラシ。
頭だけ出して食事をしているところでしょうか?
直立してる姿が可愛いです。
水中ではかなり速いスピードで泳ぎます。
※写真はイベント終了後のもの
アザラシ館の隣は海の生物館シーパレスで、伊豆の海に生息する多種多様な生物を展示しています。
こちらは姿は非常に美しいですが背びれ等に猛毒を持っている危険魚ミノカサゴ。
イソギンチャクではなくハナギンチャク。
砂からにょきっと姿を出す様子が愛らしい珍魚チンアナゴ。
各コーナーを一通り周ったところでちょうどイルカショーが始まったので、見てみることに。
ご覧の通り近くのアクアドーム周辺は満員なため、対岸からの鑑賞。
トレーナーの合図により、次々に華麗なジャンプを披露してくれます。
写真が小さいですが、イルカがトレーナーを背中に乗せながら遊泳するシーン。
これも分かりずらい(写真をかなり拡大している)ですが、アメージング・シートと呼ばれる特設シートの頭上をイルカがジャンプするシーン。
イルカショーは他の水族館でもありますが、これほど接近してジャンプを鑑賞できるのはここだけかと。
トレーナーが持っている長い棒の先端についている目標物めがけてのハイジャンプ!
(トレーナーの)身長等から推測して5~6m位はあるんじゃないかと…。
イルカショーを見ること自体初めてなのですが、とにかく凄いものを見ることができました。
続いて始まったのが先ほどのフンボルトペンギンがプール周りの通路を歩くというペンギンショー。
先のイルカほど訓練されているわけではないので、全てのペンギンが通路に入って歩くという訳ではないのがまた面白いです。
ペンギンが意を決して水中に飛び込もうとしているシーン。
ショー終了後にはペンギンと記念撮影できるイベントもありました。
当日最後に開催されるのがマリンスタジアムで開催されるイルカ&アシカショー。
特にアシガはかなり訓練されていて、見事な演技を披露してくれました。
ちなみに後ろに見えている「Welcome!!ようこそ下田へ!!」の横断幕もアシカが広げてくれます。
ゲストとして参加した女の子の合図に従いイルカがジャンプをするというシーンもあり。
背面遊泳ならぬ腹面遊泳?
この姿勢でもかなり速いスピードで泳ぎます。
アシカが観客席付近まで上がってハイタッチするシーン。
その他アシカがトレーナーと一緒に水中でダンスを披露するというシーンもありましたが、脇の観客席から水面を見るような視点だったためシーンの詳細は見ることができませんでした。
ショー終了後も2匹のイルカが泳ぐ姿が見れました。
ちなみにイルカの種類ですが、先のアクアドーム前のショーで演技したのがバンドウイルカ。
こちらのアシカとペアのショーで演技したのがカマイルカです。
これで当日分のイベントは全て終了。
あと30分程度で閉館ということなので、そろそろ海中水族館を後にします。
入口に戻る途中、見事な演技を披露してくれたイルカが間近に。
普段は入り江内を自由に遊泳しているようです、
入口の水槽にいたウミガメ。
来たときは水槽の水が抜かれた状態でしたが、帰る時には水が満たされてご覧のように泳いでいました。
海中水族館から伊豆急下田駅までの帰路は下田公園を経由して徒歩で。
公園の一番高い場所にあるのが下田城の跡地?
高台からの眺め1。
中央三角形の山の右側あたりが伊豆急下田駅か。
高台からの眺め2。
左右の2つの島の間を午前中に乗った遊覧船で通りました。
高台から降りた広場の上にある開国記念碑。
右側のレリーフがペリー、左側のレリーフがハリスの模様。
伊豆急下田駅に向かう途中。
「ペリーロード」と呼ばれる情緒のある小道。
海中水族館から徒歩で30分程度、再び伊豆急下田駅に戻ってきました。
駅前の広場には遊覧船のモデルとなった黒船サスケハナ号の縮小模型が展示。
帰路は宿泊地に向かうため、伊豆急線で熱海方面へ戻ることに。
予想以上に海中水族館に長居してしまったため、予定より1時間後の普通列車(写真右側)に乗車。
左側に先発のスーパービュー踊り子が停車中でしたが、これに乗車するのはさすがに厳しい…。
(空席はあったようですが乗れたとしてもコスト的に高すぎる)
ちなみに普通列車の車両は元東急の8000系。
東急時代は全席ロングシートでしたが、伊豆急に転籍した際に海側のシートをボックスシートに改修しています。
伊豆急下田を出発した時点で日没にさしかかる時間帯でしたが、ちょっとだけかぶりつきで撮影。
(稲梓駅 停車中)
河津川を渡ります。
写真の奥が天城山方面(翌日行くことになります)。
再び海沿いのビューポイント(片瀬白田付近)。
帰りは大島が見えました。
車窓の撮影はこの辺が限界か。
(片瀬白田~伊豆熱川間)
伊東で熱海行きの電車に乗り換え。
伊豆急下田からの電車は3両編成で終盤はかなり満員気味でしたが、伊東からの熱海行きは倍の6両なので大分余裕がありました。
熱海駅で更に沼津方面の電車にに乗り換え。
下の貨物列車通過表示が面白いです。
(温泉いっぱい)
そして三島から最後に乗車したのは…伊豆箱根鉄道の電車。
西武線からそのままの塗色で譲渡された車両で、「令和」のヘッドマークを掲げていました。
※伊豆箱根鉄道は西武鉄道グループ会社
これでもよりの宿泊地まで乗車。
1日目の行程終了です。
ということで2日目に続く…。
2019-05-04 11:53
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