年初めの乗り鉄2020~房総半島の東端探訪 [鉄道・鉄道旅行]
ということで年初めの乗り鉄旅行に行ってみました。
日帰りの日程で行先はタイトルの通り房総半島の東端、銚子周辺です。
総武本線の全線走破と銚子電鉄の乗車という目的も兼ねています。
今回は久しぶりに18きっぷを利用。
といっても1日限りなので、1回残りの18きっぷを金券ショップで購入する形です。
極力JR線の利用になるので、出発駅は武蔵小杉。
横須賀線のホームまで歩き(何だかんだ行って改札から遠い)、まずは千葉まで。
千葉まで乗車する車両は横須賀・総武快速線用のE217系。
最近横須賀・総武快速線に後継車としてE235系の導入が発表されたので、世代交代もそう遠くないかと思われます。
ちなみに後継車は普通車が全てロングシートになるそうな。
(走行距離がそれほど長くない路線なのでこれは妥当かと)
前回の相鉄・JR直通線プチ乗り鉄の記事でも触れましたが、相鉄線方面の行先が増えたことによって駅の行先案内もずいぶん賑やかになりました。
隣の線路を走る新幹線を始め…
成田エクスプレス(N'EX)。
そして新たにラインアップに加わった埼京線。
奇しくも到着したのは朝夕ラッシュ時にしか見られない川越行きでした。
それはともかく、次に到着した千葉行きの電車に乗車します。
当日は仕事始めに該当する日だったので、車内は当然のごとく満員…。
とうきょう=東京駅で大半の乗客が降りたため、車内は一転して空席が目立つように。
横須賀線と総武快速線の境界駅で上り・下りが逆転するわけですが、それにしても極端な差。
E217系は前面の構造上かぶりつきには不向きな車両ですが、辛うじて撮れた写真を一枚だけ。
ちょうど荒川を渡る鉄橋に入るところ。
荒川を渡る最中。
奥に首都高中央環状線の葛飾ハーブ橋が見えます。
続いて江戸川を渡り、千葉県に。
途中市川駅で特急の通過待ち。
市川駅には快速線にも関わらず通過線がありましたが、このためだったのか…。
あとは省略して、千葉駅に到着。
以前は内房ないしは外房線へ乗り換えでしたが、今回は総武本線に乗り換えです。
ということで降りたホームの階段をのぼり、総武本線のホームに移動。
総武本線については途中の成東(なるとう)までは乗車したことがありますが、今回は終点の銚子まで。
これで総武本線の全線走破を達成できます。
といっても東京から銚子まで約120km程度なので、本線としてはかなり短いですが…。
各駅の所要時間表を見ると終点の銚子まで特急で76分、普通で98分。
特急と普通との時間差は22分なので、極端な差ではないようです。
というか特急の停車駅がかなり多く、ほぼ既存の急行列車をそのまま特急に格上げした感じですね。
(ちなみに国鉄時代末期に急行の特急化という施策が多数見られましたが、これを最初に実行したのが房総地区だったそうな)
もちろん今回は18きっぷ利用なので特急ではなく普通列車。
案内表示上の8:39銚子行きに乗車します。
1回の乗り換えだけで総武本線の全線走破ができるので、今回は楽勝です♪
総武本線のホームは他のホームと斜めにカーブするような形。
線路の上を千葉都市モノレールが通るという、高密度な光景です。
そうこうしているうちに目的の電車が到着したので、乗車してみます。
車両は房総地区ローカル列車用の209系。
元京浜東北線の車両を改装したものですが、一部ボックスシートがあるのが特徴です。
千葉を出発してからしばらくは複線区間で、この辺りはさすが本線の風格といったところです。
成田エクスプレスを始め、特急列車も多く運行されています。
写真の特急列車は総武本線の特急しおさい。
山岳区間ではないので多くはありませんが、一応トンネルもあります。
成田線との分岐点となる佐倉駅。
佐倉駅を出発後、右側の線路に移ります。
少し三線区間が続いた後、成田線と分かれ右方向へ。
支線の成田線が複線で総武本線は単線になります…。
その後途端にローカル線の趣に。
八街(やちまた)駅に到着。
単線区間なので対向列車との行き違い待ちがあります。
沿線は一面田んぼが広がるのどかな風景。
東金線との乗換駅となる成東駅に到着するところ。
成東駅の駅名標。
ホームの反対側に停車しているのは東金線の電車か。
(といっても同じ形式ですが…)
成東から先は初めて乗車する区間。
ご覧の通り一直線の線路ですが、周囲は田園地帯なので何となくのどかな感じ。
横芝駅に到着するところ。
特急の停車駅だったりします。
日差したっぷりで実にいい天気。
八日市場駅に到着、再び対向列車と行き違い。
国鉄時代そのままの駅名標が残っています。
総武本線内の一文字の駅はここ旭のみ。
同駅も特急停車駅です(比較的こまめに停車する)。
やや長めのトンネルに進入。
行き違い設備のない1面ホームの駅もあります(倉橋駅)。
さるだ=猿田駅で三度対向列車と行き違い。
沿線には風力発電や太陽光発電といった自然エネルギーの発電設備も見られました。
佐倉で分かれた成田線と再び合流。
銚子のひとつ手前の松岸駅。
もうすぐ終点の銚子に到着。
留置線の横を走行していきます。
銚子駅の手前、特急列車も停車中。
ということで終点の銚子到着。
千葉からの所要時間は1時間半強といったところ。
銚子電鉄の乗り換え口(改札)は降りたホームの先にありました。
実は銚子電鉄のきっぷを買うために一旦(JRの)改札を出たのですが、きっぷは車内で販売しているとのことでした…。
改札を抜けるとそのままホーム。
2両編成の電車が止まっていましたが、これは元京王電鉄の車両でしょうか?
懐かしい2枚窓(通称:湘南窓)の前面です。
車内にある駅の案内図。
ひとまずは周辺の外川(とかわ)まで乗車します。
かぶりつき(逆かぶりつき)で撮影してみましたが、2枚窓なのでかぶりつきには不向きな構造です。
昨夏に乗車した上毛電鉄の車両も同じでしたね。
(くしくも同じ元京王車でした)
奥に見えているのは1つ先の仲ノ町駅。
銚子から3駅先の本銚子(もとちょうし)駅。
駅名標は国鉄風?
千葉の名産品であるキャベツの畑ですが、畑の一部にソーラーパネルを設置されています。
日当たりがよさそうなので農地としても自然エネルギーの活用にも適している場所かと。
本銚子の次は笠上黒生(かさがみ くろはえ)駅。
しかし…
もう一つの駅名標は髪毛黒生(かみのけ くろはえ)?
前の本銚子も「上り調子 本調子」…。
命名権(ネーミングライツ)を兼ねているのか、銚子電鉄の全ての駅に別駅名が付いています。
こちらは一面キャベツ畑。
日当たりも実に良い。
終点の1つ手前、犬吠駅に到着するところ。
※この写真のみ(正)かぶりつき
犬吠駅に停車中の車内から撮影。
奥に立派なお堂が見えますが、後程ここに行くようになります。
終点の外川に到着。
銚子からの所要時間は20分程度。
ちなみに反対側の車両は貫通扉付きの前面ですが、同じ元京王車です。
(車内はレトロ調になっている)
外川駅の駅名標。
別駅名は「ありがとう」。
駅ホームから見た線路。
木製の架線柱や柵が印象的、というかいかにも地方ローカル私鉄線の雰囲気です。
反対の"ホーム先端の先には…。
古い車両が展示。
展示車両は車内も見学が可能。
昔ながらの木の床です。
外川駅の駅舎。
こちらも昔ながらの木造です。
外川駅はNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の「澪つくし」のロケ地にもなったそう。
澪つくしというとだいぶ前の朝ドラだったと思いますが…。
銚子電鉄の1日乗車券は結局外川駅で購入することに。
大人700円ですが銚子~外川間片道の運賃が350円なので、往復だけでも元は取れます。
更に周辺施設での割引特典もあり。
ちなみに右側のイラストは鉄道むすめの「外川つくし」。
鉄道むすめでも割と初期からいたキャラなので、その存在は知っていました。
銚子電鉄の名物といえば「ぬれせんべい」ですが、お徳用(わけあり品)の全3種を購入。
1個600円ですが2個で1.000円、3個で1.200円だったのでまとめ買いしました。
(おかげでリュックの中がいきなりぱんぱんになった…)
ということで外川周辺を観光してみるのですが…
事前の調べで犬吠埼灯台と地球の丸く見える丘展望館は行こうと思っていましたが、目当ての施設の他にも観光スポットがある模様。
矢印の順で周ってみます。
外川駅→千騎ヶ岩→犬岩→渡海神社→地球の丸く見える丘展望館→満願寺→犬吠埼灯台→犬吠駅、といった行程です。
参考として、隣の犬吠駅を中心とした周辺地図も載せておきます。
まずは線路(終端)の脇の道を下り、海方向へ。
程なく海辺の漁港に到着。
奥に岩が見えますが、そこが最初の目的地の模様。
漁港から10分程歩いて千騎ヶ岩に到着。
反対側から撮影。
砂浜に降りて岩に上れそうですが、危険そうなので止めました。
岩の端から海を見る光景。
海辺の手前を見るとカモメの姿も…。
ちょっと砂浜に降りてみました。
奥の海上に立っている柱については後程説明します。
少し歩いて犬岩へ。
犬岩の地層についての説明も。
銚子周辺の地形がちょうど拳のように突き出したように見立てられています。
ちなみに銚子も「ジオパーク」に指定されているようで、昨年GWの伊豆に引き続きジオパーク訪問となりました。
(これは狙っていなかったのですが…)
「犬岩と義経伝説」についての解説も。
これによると犬岩はかつて源義経が頼朝に追われて奥州に逃れる時に、海岸に残された愛犬が主人(義経)を慕って7日7晩泣き続けて岩になったといわれているとのこと。
併せて「犬吠」の地名もその愛犬が吠え続けその声が届いたことから、先の「千騎ヶ岩」についても義経が千騎の兵をもってたてこもったところから名付けられたそうです。
入口から海の方向へ歩くと犬岩が。
ご覧の通り、見事に犬の形です。
別の角度から見ると普通の岩にしか見えませんが…
ちょうど対岸には屛風ヶ浦が見えました。
拡大して撮影。
さすがに(徒歩で)近くに行くのには距離があるので、海沿いの散策はここまでとします。
そういえば千葉在住の知人に銚子に行くことを話したら車で行く所だと言っていましたが、何となく納得しました。
この辺りはバスも運行していないので、観光スポットを一通り周るのであれば公共交通機関のみでは厳しいですね…。
犬岩にちなんでなのか、砂浜には犬の足跡もありました。
ということで一旦海岸を後にして山方面(地球の丸く見える丘展望館)へ向かいます。
途中モチノキの生垣を見かけました。
モチノキというと大抵は立木(3m以上の中高木)なので、生垣になっているのは多分初めてみました。
(一見マサキにも見えましたが、よく見るとモチノキだった)
キャベツ畑の奥に目的地でである展望館が見えます。
その前に(途中にある)渡海神社へ。
渡海神社周辺の林は極相林といって、かつては松林(陽樹・針葉樹)だったものが枯れるなどして長い年月をかけて世代交代し対極の樹種(陰樹・広葉樹)の林に変化したもので、銚子の天然記念物に指定されています。
渡海神社の境内。
現在ある樹種はタブノキを始めシイノキ・ツバキ・モチノキ・アオキ・ヤツデなど。
常緑の広葉樹や陰樹(日陰を好む木)が中心です。
神社社殿と大イチョウ。
渡海神社を後にして地球の丸く見える丘展望館へ。
この付近で最も高い地点(愛宕山の山頂)にあり、屋上の展望台からは360度のパノラマ風景が見渡せます。
※入館料:大人420円(銚子電鉄1日乗車券の提示で割引360円)
屋上展望台からの眺望。
まずは西側方面で、奥の地層が見える部分が屛風ヶ浦。
日本のドーバーとも呼ばれる壮大な光景です。
北側方面。
奥が利根川の河口あたりか?
北東側、銚子ポートタワー・銚子外港方面。
銚子ポートタワーは写真中央からやや左手にちらっと見えます(海の上の黒い突起)。
東側、犬吠駅及び犬吠埼灯台方面。
ちょうど写真の中央に灯台が見えます(駅は隠れて見えない)。
南東側。
ちょうど写真の中央が外川駅か?
南側。
手前に展望館の下にある公園と、海上に2本の柱状の構造物が見えます。
先程千騎ヶ岩からも見えましたがこれは風力発電の風車と観測塔で、国内初の海上風力発電施設だそうです。
展望台からのパノラマ動画
展望台の一番高い所からは本当に360度周囲が見渡せるので、1回転しながら動画を撮ってみました。
※自身のFacebookに投稿したものを引用
展望台でパノラマ風景を堪能した後は山(丘)を下る方向で犬吠埼灯台を目指します。
広場の奥にダイナミックな崖がそびえたつ光景も。
途中に満願寺というお寺があったので立ち寄ることに。
犬吠駅からも見えましたが、派手な色彩の山門です。
寺のご本尊は観音様(十一面観世音)ですが不動明王・阿弥陀如来・四天王など何でもありな感じでした。
(回廊はミニ八十八ヶ所になっている)
満願寺を後にして灯台方面に向かうと、正面が犬吠駅(ホームと駅舎)でした。
犬吠駅隣の踏切の手前、ちょうど電車が到着するところでした。
車両は行きに乗車したものと同じ。
踏切上から駅停車中の電車を撮影。
この後電車は銚子方面へと向かいました。
犬吠駅から灯台までは徒歩で10分程度。
崖下の遊歩道は帰りに通ることになります。
尚昼食ですが残り時間(次の銚子行き電車の発車時刻)があまりないため、駅付近のコンビニで適当におにぎり・サンドイッチ棟を買って灯台まで歩きながら食べることに…。
この辺はスケジュールが差し迫った時は致し方ないところです。
ということで灯台の入口に到着。
※犬吠埼灯台の入館料:大人200円
灯内の99段のらせん階段を上ると頂上に。
(階段内はかなり狭いです)
1874年(明治7年)に造られた古い灯台ですが、いまだ現役なのでライトもちゃんと設置されています。
灯台の頂上から見た風景。
こちらは南の方角ですがご覧の通り灯台の下は断崖絶壁…。
西方面。
写真中央の遠くに満願寺、更に一番奥の高台が愛宕山(地球の丸く見える丘展望館)が見えます。
北方面。
写真中央から左寄りに銚子ポートタワーが見えます。
手前の砂浜は君ヶ浜海岸。
最後に東方面ですが、一面海が広がるだけで何もありません。
地球の丸く見える丘の展望台ではほぼ無風でしたが灯台の上はさすがに海の直近ということもあり風がかなり強く、足場も狭く怖いので長居はせずに下りるとします…。
灯台下暗しという訳ではないのですが、灯台を下りた後は岸壁の下にある遊歩道へ。
上の写真は灯台直下(に近い部分)の岸壁ですが、白亜紀の地層が残っている部分とのことです。
(恐らく下の斜めになっている灰色の地層?)
先程の岸壁の横。
一見海岸の温泉(露天風呂)に見える風景ですが、そうではないようです。
鬼の洗濯板のような岩場も。
洗濯板というよりはひげそりの刃のような形にも見えます。
この先は犬吠駅方面へ戻る方向で岩下の遊歩道を進みます。
サメの歯?のような鋭いとげ状になっている岩も見られました。
途中トンネルもありました。
トンネルを抜けた先、これも見事な岩肌。
この辺りが遊歩道の終点付近。
遠くに灯台が見えますが、なかなか良いアングルです。
遊歩道の散策はここまでで、道路に戻る階段を上って犬吠駅へ到着。
帰り方向の電車の到着時刻までは何とか間に合いました。
(実は灯台の階段を急ぎ足で上ったためか、かなり足が痛い…)
犬吠駅の駅舎は先ほども見えましたが、洋風で立派な造りです。
駅の入口には外川つくし(鉄道むすめ)のパネルもありました。
犬吠駅の別名は「OTS犬吠埼温泉」だそう。
OTS=ワンツースマイルの略で沿線の企業名(ネーミングライツ)ではないようです。
先ほど温泉のような風景もありましたが、実際に温泉も駅の近くにあるようですね。
駅のホームから銚子方面を見ると、先の線路には木のトンネルが見えました。
程なくして銚子行きの電車が到着。
車両は行きに乗ったものと同じで、どうやら当日はこの車両のみでピストン運転していたようです。
駅を出発後、先ほどホームから見えた木のトンネルをくぐり抜けます。
※逆かぶりつきで撮影
行きにも紹介した笠上黒生駅に到着。
しかし写真に写っている駅名標・駅舎の表札は共に「髪毛黒生」。
一体どっちが本当の駅名なのだ?
再び木のトンネルを抜けて…
金太郎ホーム(観音)駅に到着。
当初予定はなかったのですが、最寄りの飯沼観音(圓福寺)に立ち寄るためにここで下車します。
この付近の別駅名は沿線企業のネーミングライツに由来しているようです。
観音駅の駅舎も洋風な造り。
駅から歩いて数分ほどで着いたと思いましたが、こちらは圓福寺の大師堂で飯沼観音は更に先のようでした。
大師堂から更に数分歩くと派手な彩色の山門が。
こちらが飯沼観音の入口(仁王門)です。
本堂も豪華な造りです。
本堂の手前左側には「銚子大仏」と名付けられた仏像も。
境内の左手には五重塔も。
五重塔の反対側にある鐘楼堂。
本堂でお参りをした後に御朱印も頂きました。
(先の満願寺でも御朱印を頂いた)
こちらは飯沼観音の隣にある銚港神社。
飯沼観音の境内を一通り周った後は再び銚子電鉄の線路に戻り、銚子駅方面へと向かいます。
少し歩くと銚子の1つ手前の仲ノ町駅に辿り着きました。
駅の横には銚子電鉄の車両基地(車両工場)があり、他の車両も停車中でした。
駅ホームの手前には桃太郎電鉄(桃鉄)に出てくるボンビーの像もありました。
そういえば以前銚子電鉄と桃鉄がコラボしていた時期があったので、その記念として建てられたのかと思います。
車庫の奥を覗いてみると…。
奥の丸の内線風の車両も気になりますが、その手前の黒色の小型機関車。
そう、銚子電鉄といえばこの小型機関車の「デキ3」!
ご覧の通り修理中で一部シートがかかって屋根上のパンタグラフが外された状態ですが、機関車の姿を見れて幸いでした。
電車バトルゲーム「電車でD」でもデキ3が登場。
1作目(Lightning Stage)の隠し面で登場し、あり得ない速度で爆走します。
(勝利するのはかなり困難を極めます)
ゲーム中ではシングルアームパンタを装備していますが、実車も修理された時にシングルアームパンタに換装!なんてことはあるのでしょうか?
時計を見ると次の(銚子行きの)電車の到着が近かったので、1駅だけですが再び乗車してみることに。
仲ノ町駅の駅舎はこじんまりとしていますが、無人駅でなく有人駅だったりします。
仲ノ町駅の駅名標ですが、下のレイルロオドなるキャラクターも気になります。
ちなみにレイルロオドとは某美少女ゲームに登場する鉄道車両を擬人化したキャラクターで、銚子電鉄のレイルロオドは先に紹介した「デキ3」を擬人化したキャラだそう。
仲ノ町駅(車庫)の横はヤマサ醤油の工場。
なので駅の周囲は醤油の匂いがぷんぷんします。
駅ホームから反対(犬吠・外川)方向を撮影。
隣の車庫線に停車中の車両も元京王車?
その奥には別の車両も停車していましたが、側面の「CDK」の文字が目を引きます。
CDK=銚子電鉄の3文字の略称ですね。
これも元京王車か?
駅ホームの窓ガラスにも外川つくしのステッカーが貼られていました。
(電車のドア用のものかと思われます)
そうこうしているうちに銚子行きの電車が到着。
(再び同じ車両…)
そしてすぐさま銚子に到着。
銚子駅の別駅名は「絶対にあきらめない」。
何を「絶対にあきらめない」なのか…?
JR線ホーム側から見た銚子電鉄の駅舎。
そういえばこの駅舎ですが、以前は塔の部分に風車が付いていたらしいです。
風車は老朽化により破損して撤去されて以後そのままの状態とのことですが、「風車の復活をあきらめない」ということなのか…?
銚子電鉄の改札(駅舎)を抜けるとそのままJR線のホーム。
構造的に銚子電鉄のホームはJR線のホームの先端にあるので、直接JR線のホームにつながっています。
(なのでSuicaの簡易改札機が設置されている)
ホームに停車中の電車は千葉行きの普通列車ですが、行きと同じ総武本線経由なのでこの電車には乗らずに次の成田線経由の電車を待ちます。
反対側のホーム(1番線)には特急列車も停車中でしたが、今回は縁がないということで…。
醤油は銚子の名産品ということで、巨大な醤油樽も展示されていました。
仲之町駅で見たヤマサ醤油の他にヒゲタ醬油の工場も銚子市内にあります。
成田線経由の電車の発車まで少し時間があったので、改札の外に出てみました。
駅舎は近年建て替えられた(もしくはリニューアルされた)ため、駅構内は比較的きれいです。
跨線橋上から見た銚子駅のホーム。
写真中央が銚子電鉄の駅舎、その奥が銚子電鉄のホームです。
この写真だと駅舎前の塔の上にかつて風車が付いていた痕跡が伺えます。
そのうちに成田線経由の電車が到着したので乗車します。
行きは左の線路(総武本線)から来ましたが、今度は右方向(成田線)の線路に進みます。
銚子の1つ先の椎柴(しいしば)駅に到着するところ。
成田線も同じく単線ですが、何となく総武本線より少し寂しい感じがしなくもないです。
成田線の車窓も総武本線と同じく田園地帯が多いですが、反対(山)側は山里っぽい雰囲気もあります。
写真では分かりませんが成田線は銚子から途中の佐原あたりまでは利根川に沿って走行します。
上の写真では遠くに工場地帯の煙突が見えますが、利根川の対岸にある鹿島臨海工業地帯のものと思われます。
東関東道の下を通り…。
香取の手前で鹿島線と合流します。
(ちらっと鹿島線の利根川を渡る鉄橋も見える)
佐原を出発したあたりでそろそろ日没なので、車窓の風景はここまで。
遠くかすかに筑波山の姿も確認できましたが、写真の撮影は困難でした。
成田駅に到着したのは日没後。
銚子から乗車した電車は成田止まりだったため、千葉行きの電車に乗り換えます。
さすがに千葉近郊の区間なため、車内はかなり混雑気味…。
その後は千葉で快速線の電車で錦糸町まで、更に各駅停車で御茶ノ水まで。
(錦糸町~御茶ノ水間も総武本線に該当するため、一応これで全線走破ということで)
御茶ノ水からは中央快速線で新宿まで乗車。
最後は新宿から湘南新宿ラインで武蔵小杉までの乗車ですが、新宿始発の相鉄線直通電車で。
偶然にも相鉄線の車両だったので、18きっぷで相鉄線の車両に乗るという奇妙な体験もできました。
新規開業した羽沢横浜国大まで乗車することは可能(なはず)ですがさすがにそれは無駄なので手前の武蔵小杉で下車して今回の行程は終了。
(緊急停車信号の受信で途中しばらく停車するというトラブルもありましたが…)
今回も日帰り旅行ということで中身が詰まった内容となりました。
それではまた次回に♪
日帰りの日程で行先はタイトルの通り房総半島の東端、銚子周辺です。
総武本線の全線走破と銚子電鉄の乗車という目的も兼ねています。
今回は久しぶりに18きっぷを利用。
といっても1日限りなので、1回残りの18きっぷを金券ショップで購入する形です。
極力JR線の利用になるので、出発駅は武蔵小杉。
横須賀線のホームまで歩き(何だかんだ行って改札から遠い)、まずは千葉まで。
千葉まで乗車する車両は横須賀・総武快速線用のE217系。
最近横須賀・総武快速線に後継車としてE235系の導入が発表されたので、世代交代もそう遠くないかと思われます。
ちなみに後継車は普通車が全てロングシートになるそうな。
(走行距離がそれほど長くない路線なのでこれは妥当かと)
前回の相鉄・JR直通線プチ乗り鉄の記事でも触れましたが、相鉄線方面の行先が増えたことによって駅の行先案内もずいぶん賑やかになりました。
隣の線路を走る新幹線を始め…
成田エクスプレス(N'EX)。
そして新たにラインアップに加わった埼京線。
奇しくも到着したのは朝夕ラッシュ時にしか見られない川越行きでした。
それはともかく、次に到着した千葉行きの電車に乗車します。
当日は仕事始めに該当する日だったので、車内は当然のごとく満員…。
とうきょう=東京駅で大半の乗客が降りたため、車内は一転して空席が目立つように。
横須賀線と総武快速線の境界駅で上り・下りが逆転するわけですが、それにしても極端な差。
E217系は前面の構造上かぶりつきには不向きな車両ですが、辛うじて撮れた写真を一枚だけ。
ちょうど荒川を渡る鉄橋に入るところ。
荒川を渡る最中。
奥に首都高中央環状線の葛飾ハーブ橋が見えます。
続いて江戸川を渡り、千葉県に。
途中市川駅で特急の通過待ち。
市川駅には快速線にも関わらず通過線がありましたが、このためだったのか…。
あとは省略して、千葉駅に到着。
以前は内房ないしは外房線へ乗り換えでしたが、今回は総武本線に乗り換えです。
ということで降りたホームの階段をのぼり、総武本線のホームに移動。
総武本線については途中の成東(なるとう)までは乗車したことがありますが、今回は終点の銚子まで。
これで総武本線の全線走破を達成できます。
といっても東京から銚子まで約120km程度なので、本線としてはかなり短いですが…。
各駅の所要時間表を見ると終点の銚子まで特急で76分、普通で98分。
特急と普通との時間差は22分なので、極端な差ではないようです。
というか特急の停車駅がかなり多く、ほぼ既存の急行列車をそのまま特急に格上げした感じですね。
(ちなみに国鉄時代末期に急行の特急化という施策が多数見られましたが、これを最初に実行したのが房総地区だったそうな)
もちろん今回は18きっぷ利用なので特急ではなく普通列車。
案内表示上の8:39銚子行きに乗車します。
1回の乗り換えだけで総武本線の全線走破ができるので、今回は楽勝です♪
総武本線のホームは他のホームと斜めにカーブするような形。
線路の上を千葉都市モノレールが通るという、高密度な光景です。
そうこうしているうちに目的の電車が到着したので、乗車してみます。
車両は房総地区ローカル列車用の209系。
元京浜東北線の車両を改装したものですが、一部ボックスシートがあるのが特徴です。
千葉を出発してからしばらくは複線区間で、この辺りはさすが本線の風格といったところです。
成田エクスプレスを始め、特急列車も多く運行されています。
写真の特急列車は総武本線の特急しおさい。
山岳区間ではないので多くはありませんが、一応トンネルもあります。
成田線との分岐点となる佐倉駅。
佐倉駅を出発後、右側の線路に移ります。
少し三線区間が続いた後、成田線と分かれ右方向へ。
支線の成田線が複線で総武本線は単線になります…。
その後途端にローカル線の趣に。
八街(やちまた)駅に到着。
単線区間なので対向列車との行き違い待ちがあります。
沿線は一面田んぼが広がるのどかな風景。
東金線との乗換駅となる成東駅に到着するところ。
成東駅の駅名標。
ホームの反対側に停車しているのは東金線の電車か。
(といっても同じ形式ですが…)
成東から先は初めて乗車する区間。
ご覧の通り一直線の線路ですが、周囲は田園地帯なので何となくのどかな感じ。
横芝駅に到着するところ。
特急の停車駅だったりします。
日差したっぷりで実にいい天気。
八日市場駅に到着、再び対向列車と行き違い。
国鉄時代そのままの駅名標が残っています。
総武本線内の一文字の駅はここ旭のみ。
同駅も特急停車駅です(比較的こまめに停車する)。
やや長めのトンネルに進入。
行き違い設備のない1面ホームの駅もあります(倉橋駅)。
さるだ=猿田駅で三度対向列車と行き違い。
沿線には風力発電や太陽光発電といった自然エネルギーの発電設備も見られました。
佐倉で分かれた成田線と再び合流。
銚子のひとつ手前の松岸駅。
もうすぐ終点の銚子に到着。
留置線の横を走行していきます。
銚子駅の手前、特急列車も停車中。
ということで終点の銚子到着。
千葉からの所要時間は1時間半強といったところ。
銚子電鉄の乗り換え口(改札)は降りたホームの先にありました。
実は銚子電鉄のきっぷを買うために一旦(JRの)改札を出たのですが、きっぷは車内で販売しているとのことでした…。
改札を抜けるとそのままホーム。
2両編成の電車が止まっていましたが、これは元京王電鉄の車両でしょうか?
懐かしい2枚窓(通称:湘南窓)の前面です。
車内にある駅の案内図。
ひとまずは周辺の外川(とかわ)まで乗車します。
かぶりつき(逆かぶりつき)で撮影してみましたが、2枚窓なのでかぶりつきには不向きな構造です。
昨夏に乗車した上毛電鉄の車両も同じでしたね。
(くしくも同じ元京王車でした)
奥に見えているのは1つ先の仲ノ町駅。
銚子から3駅先の本銚子(もとちょうし)駅。
駅名標は国鉄風?
千葉の名産品であるキャベツの畑ですが、畑の一部にソーラーパネルを設置されています。
日当たりがよさそうなので農地としても自然エネルギーの活用にも適している場所かと。
本銚子の次は笠上黒生(かさがみ くろはえ)駅。
しかし…
もう一つの駅名標は髪毛黒生(かみのけ くろはえ)?
前の本銚子も「上り調子 本調子」…。
命名権(ネーミングライツ)を兼ねているのか、銚子電鉄の全ての駅に別駅名が付いています。
こちらは一面キャベツ畑。
日当たりも実に良い。
終点の1つ手前、犬吠駅に到着するところ。
※この写真のみ(正)かぶりつき
犬吠駅に停車中の車内から撮影。
奥に立派なお堂が見えますが、後程ここに行くようになります。
終点の外川に到着。
銚子からの所要時間は20分程度。
ちなみに反対側の車両は貫通扉付きの前面ですが、同じ元京王車です。
(車内はレトロ調になっている)
外川駅の駅名標。
別駅名は「ありがとう」。
駅ホームから見た線路。
木製の架線柱や柵が印象的、というかいかにも地方ローカル私鉄線の雰囲気です。
反対の"ホーム先端の先には…。
古い車両が展示。
展示車両は車内も見学が可能。
昔ながらの木の床です。
外川駅の駅舎。
こちらも昔ながらの木造です。
外川駅はNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の「澪つくし」のロケ地にもなったそう。
澪つくしというとだいぶ前の朝ドラだったと思いますが…。
銚子電鉄の1日乗車券は結局外川駅で購入することに。
大人700円ですが銚子~外川間片道の運賃が350円なので、往復だけでも元は取れます。
更に周辺施設での割引特典もあり。
ちなみに右側のイラストは鉄道むすめの「外川つくし」。
鉄道むすめでも割と初期からいたキャラなので、その存在は知っていました。
銚子電鉄の名物といえば「ぬれせんべい」ですが、お徳用(わけあり品)の全3種を購入。
1個600円ですが2個で1.000円、3個で1.200円だったのでまとめ買いしました。
(おかげでリュックの中がいきなりぱんぱんになった…)
ということで外川周辺を観光してみるのですが…
事前の調べで犬吠埼灯台と地球の丸く見える丘展望館は行こうと思っていましたが、目当ての施設の他にも観光スポットがある模様。
矢印の順で周ってみます。
外川駅→千騎ヶ岩→犬岩→渡海神社→地球の丸く見える丘展望館→満願寺→犬吠埼灯台→犬吠駅、といった行程です。
参考として、隣の犬吠駅を中心とした周辺地図も載せておきます。
まずは線路(終端)の脇の道を下り、海方向へ。
程なく海辺の漁港に到着。
奥に岩が見えますが、そこが最初の目的地の模様。
漁港から10分程歩いて千騎ヶ岩に到着。
反対側から撮影。
砂浜に降りて岩に上れそうですが、危険そうなので止めました。
岩の端から海を見る光景。
海辺の手前を見るとカモメの姿も…。
ちょっと砂浜に降りてみました。
奥の海上に立っている柱については後程説明します。
少し歩いて犬岩へ。
犬岩の地層についての説明も。
銚子周辺の地形がちょうど拳のように突き出したように見立てられています。
ちなみに銚子も「ジオパーク」に指定されているようで、昨年GWの伊豆に引き続きジオパーク訪問となりました。
(これは狙っていなかったのですが…)
「犬岩と義経伝説」についての解説も。
これによると犬岩はかつて源義経が頼朝に追われて奥州に逃れる時に、海岸に残された愛犬が主人(義経)を慕って7日7晩泣き続けて岩になったといわれているとのこと。
併せて「犬吠」の地名もその愛犬が吠え続けその声が届いたことから、先の「千騎ヶ岩」についても義経が千騎の兵をもってたてこもったところから名付けられたそうです。
入口から海の方向へ歩くと犬岩が。
ご覧の通り、見事に犬の形です。
別の角度から見ると普通の岩にしか見えませんが…
ちょうど対岸には屛風ヶ浦が見えました。
拡大して撮影。
さすがに(徒歩で)近くに行くのには距離があるので、海沿いの散策はここまでとします。
そういえば千葉在住の知人に銚子に行くことを話したら車で行く所だと言っていましたが、何となく納得しました。
この辺りはバスも運行していないので、観光スポットを一通り周るのであれば公共交通機関のみでは厳しいですね…。
犬岩にちなんでなのか、砂浜には犬の足跡もありました。
ということで一旦海岸を後にして山方面(地球の丸く見える丘展望館)へ向かいます。
途中モチノキの生垣を見かけました。
モチノキというと大抵は立木(3m以上の中高木)なので、生垣になっているのは多分初めてみました。
(一見マサキにも見えましたが、よく見るとモチノキだった)
キャベツ畑の奥に目的地でである展望館が見えます。
その前に(途中にある)渡海神社へ。
渡海神社周辺の林は極相林といって、かつては松林(陽樹・針葉樹)だったものが枯れるなどして長い年月をかけて世代交代し対極の樹種(陰樹・広葉樹)の林に変化したもので、銚子の天然記念物に指定されています。
渡海神社の境内。
現在ある樹種はタブノキを始めシイノキ・ツバキ・モチノキ・アオキ・ヤツデなど。
常緑の広葉樹や陰樹(日陰を好む木)が中心です。
神社社殿と大イチョウ。
渡海神社を後にして地球の丸く見える丘展望館へ。
この付近で最も高い地点(愛宕山の山頂)にあり、屋上の展望台からは360度のパノラマ風景が見渡せます。
※入館料:大人420円(銚子電鉄1日乗車券の提示で割引360円)
屋上展望台からの眺望。
まずは西側方面で、奥の地層が見える部分が屛風ヶ浦。
日本のドーバーとも呼ばれる壮大な光景です。
北側方面。
奥が利根川の河口あたりか?
北東側、銚子ポートタワー・銚子外港方面。
銚子ポートタワーは写真中央からやや左手にちらっと見えます(海の上の黒い突起)。
東側、犬吠駅及び犬吠埼灯台方面。
ちょうど写真の中央に灯台が見えます(駅は隠れて見えない)。
南東側。
ちょうど写真の中央が外川駅か?
南側。
手前に展望館の下にある公園と、海上に2本の柱状の構造物が見えます。
先程千騎ヶ岩からも見えましたがこれは風力発電の風車と観測塔で、国内初の海上風力発電施設だそうです。
展望台からのパノラマ動画
展望台の一番高い所からは本当に360度周囲が見渡せるので、1回転しながら動画を撮ってみました。
※自身のFacebookに投稿したものを引用
展望台でパノラマ風景を堪能した後は山(丘)を下る方向で犬吠埼灯台を目指します。
広場の奥にダイナミックな崖がそびえたつ光景も。
途中に満願寺というお寺があったので立ち寄ることに。
犬吠駅からも見えましたが、派手な色彩の山門です。
寺のご本尊は観音様(十一面観世音)ですが不動明王・阿弥陀如来・四天王など何でもありな感じでした。
(回廊はミニ八十八ヶ所になっている)
満願寺を後にして灯台方面に向かうと、正面が犬吠駅(ホームと駅舎)でした。
犬吠駅隣の踏切の手前、ちょうど電車が到着するところでした。
車両は行きに乗車したものと同じ。
踏切上から駅停車中の電車を撮影。
この後電車は銚子方面へと向かいました。
犬吠駅から灯台までは徒歩で10分程度。
崖下の遊歩道は帰りに通ることになります。
尚昼食ですが残り時間(次の銚子行き電車の発車時刻)があまりないため、駅付近のコンビニで適当におにぎり・サンドイッチ棟を買って灯台まで歩きながら食べることに…。
この辺はスケジュールが差し迫った時は致し方ないところです。
ということで灯台の入口に到着。
※犬吠埼灯台の入館料:大人200円
灯内の99段のらせん階段を上ると頂上に。
(階段内はかなり狭いです)
1874年(明治7年)に造られた古い灯台ですが、いまだ現役なのでライトもちゃんと設置されています。
灯台の頂上から見た風景。
こちらは南の方角ですがご覧の通り灯台の下は断崖絶壁…。
西方面。
写真中央の遠くに満願寺、更に一番奥の高台が愛宕山(地球の丸く見える丘展望館)が見えます。
北方面。
写真中央から左寄りに銚子ポートタワーが見えます。
手前の砂浜は君ヶ浜海岸。
最後に東方面ですが、一面海が広がるだけで何もありません。
地球の丸く見える丘の展望台ではほぼ無風でしたが灯台の上はさすがに海の直近ということもあり風がかなり強く、足場も狭く怖いので長居はせずに下りるとします…。
灯台下暗しという訳ではないのですが、灯台を下りた後は岸壁の下にある遊歩道へ。
上の写真は灯台直下(に近い部分)の岸壁ですが、白亜紀の地層が残っている部分とのことです。
(恐らく下の斜めになっている灰色の地層?)
先程の岸壁の横。
一見海岸の温泉(露天風呂)に見える風景ですが、そうではないようです。
鬼の洗濯板のような岩場も。
洗濯板というよりはひげそりの刃のような形にも見えます。
この先は犬吠駅方面へ戻る方向で岩下の遊歩道を進みます。
サメの歯?のような鋭いとげ状になっている岩も見られました。
途中トンネルもありました。
トンネルを抜けた先、これも見事な岩肌。
この辺りが遊歩道の終点付近。
遠くに灯台が見えますが、なかなか良いアングルです。
遊歩道の散策はここまでで、道路に戻る階段を上って犬吠駅へ到着。
帰り方向の電車の到着時刻までは何とか間に合いました。
(実は灯台の階段を急ぎ足で上ったためか、かなり足が痛い…)
犬吠駅の駅舎は先ほども見えましたが、洋風で立派な造りです。
駅の入口には外川つくし(鉄道むすめ)のパネルもありました。
犬吠駅の別名は「OTS犬吠埼温泉」だそう。
OTS=ワンツースマイルの略で沿線の企業名(ネーミングライツ)ではないようです。
先ほど温泉のような風景もありましたが、実際に温泉も駅の近くにあるようですね。
駅のホームから銚子方面を見ると、先の線路には木のトンネルが見えました。
程なくして銚子行きの電車が到着。
車両は行きに乗ったものと同じで、どうやら当日はこの車両のみでピストン運転していたようです。
駅を出発後、先ほどホームから見えた木のトンネルをくぐり抜けます。
※逆かぶりつきで撮影
行きにも紹介した笠上黒生駅に到着。
しかし写真に写っている駅名標・駅舎の表札は共に「髪毛黒生」。
一体どっちが本当の駅名なのだ?
再び木のトンネルを抜けて…
金太郎ホーム(観音)駅に到着。
当初予定はなかったのですが、最寄りの飯沼観音(圓福寺)に立ち寄るためにここで下車します。
この付近の別駅名は沿線企業のネーミングライツに由来しているようです。
観音駅の駅舎も洋風な造り。
駅から歩いて数分ほどで着いたと思いましたが、こちらは圓福寺の大師堂で飯沼観音は更に先のようでした。
大師堂から更に数分歩くと派手な彩色の山門が。
こちらが飯沼観音の入口(仁王門)です。
本堂も豪華な造りです。
本堂の手前左側には「銚子大仏」と名付けられた仏像も。
境内の左手には五重塔も。
五重塔の反対側にある鐘楼堂。
本堂でお参りをした後に御朱印も頂きました。
(先の満願寺でも御朱印を頂いた)
こちらは飯沼観音の隣にある銚港神社。
飯沼観音の境内を一通り周った後は再び銚子電鉄の線路に戻り、銚子駅方面へと向かいます。
少し歩くと銚子の1つ手前の仲ノ町駅に辿り着きました。
駅の横には銚子電鉄の車両基地(車両工場)があり、他の車両も停車中でした。
駅ホームの手前には桃太郎電鉄(桃鉄)に出てくるボンビーの像もありました。
そういえば以前銚子電鉄と桃鉄がコラボしていた時期があったので、その記念として建てられたのかと思います。
車庫の奥を覗いてみると…。
奥の丸の内線風の車両も気になりますが、その手前の黒色の小型機関車。
そう、銚子電鉄といえばこの小型機関車の「デキ3」!
ご覧の通り修理中で一部シートがかかって屋根上のパンタグラフが外された状態ですが、機関車の姿を見れて幸いでした。
電車バトルゲーム「電車でD」でもデキ3が登場。
1作目(Lightning Stage)の隠し面で登場し、あり得ない速度で爆走します。
(勝利するのはかなり困難を極めます)
ゲーム中ではシングルアームパンタを装備していますが、実車も修理された時にシングルアームパンタに換装!なんてことはあるのでしょうか?
時計を見ると次の(銚子行きの)電車の到着が近かったので、1駅だけですが再び乗車してみることに。
仲ノ町駅の駅舎はこじんまりとしていますが、無人駅でなく有人駅だったりします。
仲ノ町駅の駅名標ですが、下のレイルロオドなるキャラクターも気になります。
ちなみにレイルロオドとは某美少女ゲームに登場する鉄道車両を擬人化したキャラクターで、銚子電鉄のレイルロオドは先に紹介した「デキ3」を擬人化したキャラだそう。
仲ノ町駅(車庫)の横はヤマサ醤油の工場。
なので駅の周囲は醤油の匂いがぷんぷんします。
駅ホームから反対(犬吠・外川)方向を撮影。
隣の車庫線に停車中の車両も元京王車?
その奥には別の車両も停車していましたが、側面の「CDK」の文字が目を引きます。
CDK=銚子電鉄の3文字の略称ですね。
これも元京王車か?
駅ホームの窓ガラスにも外川つくしのステッカーが貼られていました。
(電車のドア用のものかと思われます)
そうこうしているうちに銚子行きの電車が到着。
(再び同じ車両…)
そしてすぐさま銚子に到着。
銚子駅の別駅名は「絶対にあきらめない」。
何を「絶対にあきらめない」なのか…?
JR線ホーム側から見た銚子電鉄の駅舎。
そういえばこの駅舎ですが、以前は塔の部分に風車が付いていたらしいです。
風車は老朽化により破損して撤去されて以後そのままの状態とのことですが、「風車の復活をあきらめない」ということなのか…?
銚子電鉄の改札(駅舎)を抜けるとそのままJR線のホーム。
構造的に銚子電鉄のホームはJR線のホームの先端にあるので、直接JR線のホームにつながっています。
(なのでSuicaの簡易改札機が設置されている)
ホームに停車中の電車は千葉行きの普通列車ですが、行きと同じ総武本線経由なのでこの電車には乗らずに次の成田線経由の電車を待ちます。
反対側のホーム(1番線)には特急列車も停車中でしたが、今回は縁がないということで…。
醤油は銚子の名産品ということで、巨大な醤油樽も展示されていました。
仲之町駅で見たヤマサ醤油の他にヒゲタ醬油の工場も銚子市内にあります。
成田線経由の電車の発車まで少し時間があったので、改札の外に出てみました。
駅舎は近年建て替えられた(もしくはリニューアルされた)ため、駅構内は比較的きれいです。
跨線橋上から見た銚子駅のホーム。
写真中央が銚子電鉄の駅舎、その奥が銚子電鉄のホームです。
この写真だと駅舎前の塔の上にかつて風車が付いていた痕跡が伺えます。
そのうちに成田線経由の電車が到着したので乗車します。
行きは左の線路(総武本線)から来ましたが、今度は右方向(成田線)の線路に進みます。
銚子の1つ先の椎柴(しいしば)駅に到着するところ。
成田線も同じく単線ですが、何となく総武本線より少し寂しい感じがしなくもないです。
成田線の車窓も総武本線と同じく田園地帯が多いですが、反対(山)側は山里っぽい雰囲気もあります。
写真では分かりませんが成田線は銚子から途中の佐原あたりまでは利根川に沿って走行します。
上の写真では遠くに工場地帯の煙突が見えますが、利根川の対岸にある鹿島臨海工業地帯のものと思われます。
東関東道の下を通り…。
香取の手前で鹿島線と合流します。
(ちらっと鹿島線の利根川を渡る鉄橋も見える)
佐原を出発したあたりでそろそろ日没なので、車窓の風景はここまで。
遠くかすかに筑波山の姿も確認できましたが、写真の撮影は困難でした。
成田駅に到着したのは日没後。
銚子から乗車した電車は成田止まりだったため、千葉行きの電車に乗り換えます。
さすがに千葉近郊の区間なため、車内はかなり混雑気味…。
その後は千葉で快速線の電車で錦糸町まで、更に各駅停車で御茶ノ水まで。
(錦糸町~御茶ノ水間も総武本線に該当するため、一応これで全線走破ということで)
御茶ノ水からは中央快速線で新宿まで乗車。
最後は新宿から湘南新宿ラインで武蔵小杉までの乗車ですが、新宿始発の相鉄線直通電車で。
偶然にも相鉄線の車両だったので、18きっぷで相鉄線の車両に乗るという奇妙な体験もできました。
新規開業した羽沢横浜国大まで乗車することは可能(なはず)ですがさすがにそれは無駄なので手前の武蔵小杉で下車して今回の行程は終了。
(緊急停車信号の受信で途中しばらく停車するというトラブルもありましたが…)
今回も日帰り旅行ということで中身が詰まった内容となりました。
それではまた次回に♪
2020-01-08 11:33
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