都心部の新駅探訪~地下鉄銀座線渋谷駅・JR線高輪ゲートウェイ駅 [鉄道・鉄道旅行]
この時期当初は伊豆方面の乗り鉄第2段か新しくできた京急ミュージアムの見学などを計画していましたが、昨今の新型コロナウイルス感染の影響により計画の実行が困難なためこれらは延期として代わりといっては何ですが今年になって開業した都心部の新駅を探訪してみました。
今回の対象はタイトルの通り地下鉄(東京メトロ)銀座線の渋谷駅・とJR(京浜東北・山手線)の高輪ゲートウェイ駅です。
昨年末に行った相鉄線の羽沢横浜国大駅も新駅なので、その続編とも言えるのですが…。
ということで、まずは渋谷に向かいました。
近年渋谷駅を降りたことは何度かあるのですがいずれも西口方面(ハチ公像及びスクランブル交差点がある方向)なので反対側の東口方面に降りるのは久しぶり。
なので地下の駅(自分は東横線で来た)から地上に出た瞬間、駅周辺のあまりの変貌ぶりに唖然…。
上の写真は以前からあるバス停と車道(明治通り、で良いのか?)とその上を渡る渋谷駅とヒカリエの連絡通路(これも以前は東急文化会館との連絡通路として存在していた)、そしてその奥が今回新しくできた銀座線の渋谷駅です。
銀座線渋谷駅については後程として、まずは駅周辺に新たにできたビルなどを紹介。
まずは駅東口の反対側にある渋谷ヒカリエ。
東横線の地下乗り入れ(=副都心線との直通運転)開始の前年(2012年3月)に竣工したので完成から時期は経っていますが、渋谷の新たなランドマークとして君臨しているビルです。
東横線渋谷駅と直結しているのも特徴。
(但し直結といっても駅ホームが地下深くにあるので上下間の移動はある)
そして東横線渋谷駅の地上ホームがあった場所には、いつの間にかまた巨大なビルが…。
このビルの名前は「渋谷スクランブルスクエア」だそう。
そして高速の反対側にも巨大ビル。
こちらは「渋谷ストリーム」という名称。
実は仕事の関係で最近この付近を車で通り過ぎたことは何度かあるのでビル自体の存在は確認しているのですが、改めて徒歩で来て間近にみるとその巨大さに圧倒されます。
振り返るとかつての渋谷のランドマークであった東邦生命ビルの姿も。
昭和の時代には新宿の超高層ビル群・池袋のサンシャイン60と並んで渋谷を代表するランドマーク的な存在でしたが、今は目立たなくなった存在に。
尤も昭和期でも渋谷のランドマークは「109」でしたが…。
ちなみに現在は「渋谷クロスタワー」という名称に変更。
あと奥には六本木ヒルズも見えています。
渋谷スクランブルスクエアと渋谷ストリームを結ぶ歩道。
(奥が渋谷ストリーム方面)
こちらは渋谷ストリーム側から見た写真(渋谷スクランブルスクエア方面)。
分かる方はハッと気づかれたかと思いますが、この通路の壁と屋根は地上駅時代の東横線ホームの意匠を再現しているものです。
(両ビル共東横線旧ホームの跡地に建っています)
参考写真その1:地上駅時代の東横線渋谷駅
渋谷駅地下化直後(=地上駅廃止直後)の写真。
参考写真その2:地上駅時代の東横線ホーム
(解像度が非常によろしくないですが…)
※東横線渋谷駅地下化直後の当ブログ記事
渋谷ストリームの3階(もしくは4階)の吹き抜けから見た駅西口方面。
セルリアンタワー(写真左)と渋谷マークシティ(写真右)は前からありますが、新たに渋谷フクラスというビルができました(写真中央)。
渋谷ストリームの足元ではJR渋谷駅が目下工事中。
現状南側(恵比寿方面)にある埼京線・湘南新宿ラインのホームが手前(山手線ホームの隣付近)に移設される予定です。
…ここまでが長いプロローグで、この後本題の銀座線渋谷駅に向かいます。
途中渋谷スクランブルスクエアの中で外国人の方に「ハチ公はどこ?」という質問を受けましたが、自分も周辺のあまりの変貌ぶりにハチ公像までの経路が分からないためとりあえす「そちらの方向です」とハチ公像があるであろう方角を指さして案内をしました。
(というか銀座線渋谷駅への経路すら完全に把握できていない状態)
いささか不安もありましたが特段迷うことなく銀座線渋谷駅の新しい改札に到着できました。
まだ仮開業的な感じ。
反対側は旧渋谷駅ホーム。
乗車線ホームは封鎖されていますが降車線ホームは山手線等の乗り換え通路として通行可能になっています。
旧ホームの更に奥にある車庫線(引き上げ線)についても引き続き利用されるため、単線ながらも車庫線につながる線路も残されています。
旧ホームの降車線ホーム側から撮影。
(手前が山手線の乗り換え口)
封鎖された乗車線ホームですが、照明は点灯していました。
ホーム移設の案内、1月3日から現在の位置に移動。
旧ホームから見た車庫線方向。
奥の車庫線はトンネル状になっていますが、実は渋谷マークシティの真下に近い位置だったりします。
かつては隣に京王井の頭線のホーム、更にはその間に玉電(旧東急玉川線)のホームがありましたが、今ではその面影は全く見られません。
今後旧ホームがある東急本店が閉館して建物も取り壊されることになりますが、どのような変貌を遂げるのかが見ものです。
新駅側に戻りいよいよ改札からホーム内へ。
到着した電車から降りる乗客が次々と改札を通り過ぎていきます。
少しするとホーム内の客がまばらに。
M字形(東京メトロのMマークを模している?)の特徴ある屋根やホーム中央に立っている縦長の案内モニターなど日本離れしてる駅のデザイン。
そして旧ホームと大きく異なるのが1面2線の島式ホームになったこと。
ただ多くの乗客が通れるようにかなり広いホームとなっており、壁側の明かり取りと相まって実に開放的な空間となっています。
新ホームの位置が旧ホームからほぼ丸ごと1個分手前駅(表参道)側に移動した形となったことからか、駅を発車後すぐにトンネル区間に入る構造になりました。
新ホームの駅名標も撮ってみました。
新ホーム構内を一通り見学した後、電車に乗り次の目的地に向けて出発します。
次の目的地は高輪ゲートウェイ駅ですが、地下鉄(東京メトロ&都営線)で移動することから最寄りの泉岳寺駅で下車します。
上の写真で赤矢印が渋谷駅・青矢印が泉岳寺駅なので渋谷を出発後青山一丁目で都営大江戸線に乗り換え、更に大門駅で同浅草線に乗り換えて泉岳寺駅に辿り着くという経路です…。
ということで青山一丁目で大江戸線に乗り換え。
大江戸線に乗るのはかなり久しぶり。
大江戸線はワンマン運転で車掌が乗車していないため最後尾車両からであれば運転席越しの眺望ができるので、強引にかぶりつき撮影してみました。
(最後尾からなので逆かぶりつき)
大門駅で浅草線に乗り換え。
しかし到着したのは京急の車両でした(快特三崎口行き)。
泉岳寺駅で下車した際に隣に浅草線の新車が停まっていましたが、面長な感じの前面でした。
駅の階段を上って地上へ。
一旦昼食を取って高輪ゲートウェイ駅方面へ向かいます。
泉岳寺駅の入口と車道(国道15号線)を挟んで反対側には江戸時代の遺構である高輪大木戸跡がありました。
江戸の南の入口に当たり、関所のような役割をしていたようです。
そして高輪ゲートウェイ駅に行く前に噂の「超低いガード」を通ってみます。
ここは「高輪橋架道橋」といい、広大な線路の下を通る地下道が設けられています。
地下道の高さは低いところで1.5m(!)
ご覧の通り、タクシーがぎりぎり通れる高さです。
この高輪橋架道橋下の地下道ですが、4月12日より全面通行止めになるようです。
なのでタイミング的に良かったのですが、「車両」と記載があるので徒歩での通行は引き続き可能なのでしょうか…?
とりあえず反対側の出口に向かってみますが、これは尋常じゃない低さ…。
なぜこのような低さかというと、元々水路(船で通行していた)だったものを埋め立てて道路にしたためだそうです。
なるほど確かに両側の壁が一般的なガード下のようなコンクリートではなく石積みになっているので、かつて水路だったことが伺えます。
通路の中程で更に1段低くなります。
もはや頭を下げないと通れない状態…。
長いトンネルを抜けて東側出口に着くと、ガードの壁には「高輪橋架道橋」の表示がありました。
ガードの真上を新幹線が通ります。
奥に見えるのは車庫線から本線に合流する新幹線列車。
こちらは本線を走る新幹線列車。
ガード出口から少し離れた場所から撮影(奥が品川方面)。
東側からは高輪ゲートウェイ駅には行けない(品川駅は行ける)ので、来た道を戻ります。
やはり低い…。
一番低いと思われる箇所を、天井すれすれでタクシーが通過していきました。
元の場所にもどり、いよいよ高輪ゲートウェイ駅へ。
少し回り道してしまいましたが、駅前に到着。
駅前の道路を含め、出来立てホヤホヤ感が満載です。
駅の高架通路から田町方面を見ます。
駅名の部分をアップで撮影。
駅を発車した京浜東北線の車両が"新しい渡り線を通過していきます。
駅前はこれから開発が始まるといったところ。
そもそも駅を含めた一帯が広大な車両基地で、線路を含めた施設を全て取り払って一旦更地になった後ここまで来たので、大分進化したと言えますが…。
ちなみにアパホテル(写真左上の黒い建物)の辺りが泉岳寺駅の品川寄りの出口があり、高輪ゲートウェイ駅ともほど近い地点。
「ホテル界のジャンヌダルク」と自称しているかの社長の眼の鋭さがここにも伺えます。
反対の品川方面。
こちらも以前は全て車両基地でした。
駅前には開業を記念したイベント(Takanawa Gateway Fest)のイベントスペースができたものの…
「新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から当面延期いたします」の張り紙が。
正面入口となる階段も封鎖されていました。
気を取り直して駅改札へ向かいます。
改札内はやや混雑気味。
ちなみに改札のICカードタッチ部分の形状が工夫されているとのことでしたが、全く気づきませんでした…。
駅構内はとても開放的。
当駅に停車するのは京浜東北線と山手線のみですが、ホームの構成は隣の品川駅と同様に列車進行方向別ではなく路線別となっています。
上の写真で左が山手線・右が京浜東北線(奥が田町方面)。
山手線ホームから見た駅構内。
全くの新駅ということもあり、当初からホームドアが設置されています。
(奥が品川方面)
同ホームから田町方面を見る。
ローカル線旅行のように駅名標も撮ってみました。
こちらは山手線の駅名標。
こちらは京浜東北線の駅名標。
同駅の英3文字略称(スリーレターコード)は「TGW」。
ちなみに高輪ゲートウェイの駅名称ですが、実質公募の組み合わせによって決定した模様。
(公募で1位の「高輪」と再開発コンセプトの「ゲートウェイ」を組み合わせた格好)
ゲートウェイについては先に紹介した「高輪大木戸」も関連づけられているそうです。
※Wikipediaの記事を参照
駅名については反対意見も出ているようですが、上記のような由来があれば良いのではないか…と個人的には思います。
同駅の目玉施設の1つとも言える「無人コンビニ」には行列ができていました。
ただそれほど列は長くなかったので、自分も並んで購入を体験。
戦利品…という訳ではないですが、購入したのはせんべい系のお菓子とコーヒー。
数分間並んで入口のゲートが開いた後入店。
商品を手に取って店舗のレジに持っていくと上のタッチパネルに瞬時に金額が表示。
交通系ICカード(自分はパスモ)をレジ横の読み取り機にタッチすると決済が完了し、出口のゲートが開いて退店するという感じです。
(袋詰めのみ店舗スタッフが行ってくれました)
購入の流れとしては、
1:入口にゲートがあり、ゲートが開くと入店ができる。
(入店時にカメラでお客様情報が認識される。そのため間を置いて1人ずつ入店する必要がある)
2:お客様が実際に商品を取ると、その段階でAIがリアルタイムに商品を認識する。
(そのためか店舗に入店できる人数制限がある)
3:店舗のレジ(決済エリア)に商品を置くとタッチパネルに商品の金額が自動表示される。
(商品のバーコードを通さずに)
4:会計が完了(キャッシュレス決済)すると前のゲートが開き退店できる。
…という仕組みです。
このシステムによりコンビニの無人化ができたということですが、まだ実験段階ということで現在はサポートをするスタッフが数名配置されています。
尚支払いはキャッシュレスと記載しましたが、現状決済方法は交通系ICカードのみとなること(現金・クレジットカード等は不可)が注意点です。
そしてこちらがAIの女子駅員さん。
タッチパネルで操作して駅関連の情報等の質問に答えてくれる他、実際に話しかけて答えるといった対応もできるとのこと。
(他電話での通話もできるそうですが、現状コロナウイルス感染対策のためこの機能の利用は不可)
昨今これらのA女子I駅員に関してセクハラ発言への対応が物議をかもしているようですが、(訪問当時)さすがにそれは思いつきませんでした。
ちなみに同駅のAI女子駅員の名前は「渋谷さくら」だそうですが、違う画像なのでどうやらこの方は別人なのかもしれません。
PCのテキスト読み上げ機能で喋らせた「コレハ〇〇デスネー」みたいなやや抑揚のないしゃべり方が面白かったです。
こちらは掃除ロボットと思いきや…どうやら警備ロボットのようです。
確かに「画像撮影中」の表記がある…!
カメラで怪しい人がいないか監視しているということなのでしょうか?
→目の不自由な方がいたらサポートを促すといった役目もあるらしい
掃除ロボットについては別にいる模様。
その他写真には撮りませんでしたが案内ロボットもいました。
品川寄りのエリアはまだ工事中でした。
(カフェテリアなどの施設ができる模様)
駅の東側は東海道本線の線路と、線路に挟まれた格好で車庫が広がります。
(その奥に東海道新幹線の線路もある)
以前より縮小されたとはいえ、まだ広い規模を維持しています。
京浜東北線ホームから見た車庫の様子。
黄色い柵の手前の線路が東海道本線の上り線。
以前は駅を越えて遥か手前に線路がありました(京浜東北・山手線の線路も含めて)。
こちらは田町寄りのホーム先端から見た車庫の様子。
東海道本線・常磐線系統の車両に混じって寝台特急(サンライズ)の姿も確認できます。
かつてはこのエリア一帯が田町電車区(東チタ)の他に客車区・機関区も兼ねた一大車両基地で多数の寝台列車(ブルートレイン)の塒(ねぐら)にもなっていましたが、JR化後に相次いでこれらのブルートレインが廃止されて客車区・機関区は無用の存在に。
更に近年になって上野東京ラインが開通して電車用の車庫もそれほど必要となくなったことから以前の半分ないしは3分の1程度の規模に縮小されて現在に至ったという感じです。
辛うじてサンライズの姿があるのがせめてもの救いといったところでしょうか?
左側に目を移すと山手線・京浜東北線の電車が次々と来ます。
羽沢横浜国大駅と違いここは新規開業路線ではなく既存路線の新駅(及び線路の移設区間)なので当然と言えば当然ですが。
ちなみに山手線の電車は全て新型のE235系に統一された模様。
反対の品川寄りホーム先端に移動。
隣の線路(東海道本線上り)を常磐線の特急電車が通過していきます。
常磐線特急(ひたち)も先日のダイヤ改正で9年ぶりに仙台行きの列車が復活しましたが、この列車はいわき行きでした…。
右側に目を移すと山手線電車が到着。
写真ではわからないかしれませんが、山手線電車の奥に京急線の電車がちらっと見えます。
駅を一通り回ったのでそろそろ見学を終えて本来の目的地(秋葉原)に向かおうと思いますが、山手線と京浜東北線のどちらに乗るか…。
山手線でGO!ということでこちらに乗車して向かいました。
以上またまた長文になってしまいましたが、今回のレポートはこれにて終了。
未来の駅を垣間見ることができました。
他にも都心部で新規開業(改修)した駅もあるので続きがあるかもしれませんが、昨今の事情により暫くお預けになるかもしれません…。
今回の対象はタイトルの通り地下鉄(東京メトロ)銀座線の渋谷駅・とJR(京浜東北・山手線)の高輪ゲートウェイ駅です。
昨年末に行った相鉄線の羽沢横浜国大駅も新駅なので、その続編とも言えるのですが…。
ということで、まずは渋谷に向かいました。
近年渋谷駅を降りたことは何度かあるのですがいずれも西口方面(ハチ公像及びスクランブル交差点がある方向)なので反対側の東口方面に降りるのは久しぶり。
なので地下の駅(自分は東横線で来た)から地上に出た瞬間、駅周辺のあまりの変貌ぶりに唖然…。
上の写真は以前からあるバス停と車道(明治通り、で良いのか?)とその上を渡る渋谷駅とヒカリエの連絡通路(これも以前は東急文化会館との連絡通路として存在していた)、そしてその奥が今回新しくできた銀座線の渋谷駅です。
銀座線渋谷駅については後程として、まずは駅周辺に新たにできたビルなどを紹介。
まずは駅東口の反対側にある渋谷ヒカリエ。
東横線の地下乗り入れ(=副都心線との直通運転)開始の前年(2012年3月)に竣工したので完成から時期は経っていますが、渋谷の新たなランドマークとして君臨しているビルです。
東横線渋谷駅と直結しているのも特徴。
(但し直結といっても駅ホームが地下深くにあるので上下間の移動はある)
そして東横線渋谷駅の地上ホームがあった場所には、いつの間にかまた巨大なビルが…。
このビルの名前は「渋谷スクランブルスクエア」だそう。
そして高速の反対側にも巨大ビル。
こちらは「渋谷ストリーム」という名称。
実は仕事の関係で最近この付近を車で通り過ぎたことは何度かあるのでビル自体の存在は確認しているのですが、改めて徒歩で来て間近にみるとその巨大さに圧倒されます。
振り返るとかつての渋谷のランドマークであった東邦生命ビルの姿も。
昭和の時代には新宿の超高層ビル群・池袋のサンシャイン60と並んで渋谷を代表するランドマーク的な存在でしたが、今は目立たなくなった存在に。
尤も昭和期でも渋谷のランドマークは「109」でしたが…。
ちなみに現在は「渋谷クロスタワー」という名称に変更。
あと奥には六本木ヒルズも見えています。
渋谷スクランブルスクエアと渋谷ストリームを結ぶ歩道。
(奥が渋谷ストリーム方面)
こちらは渋谷ストリーム側から見た写真(渋谷スクランブルスクエア方面)。
分かる方はハッと気づかれたかと思いますが、この通路の壁と屋根は地上駅時代の東横線ホームの意匠を再現しているものです。
(両ビル共東横線旧ホームの跡地に建っています)
参考写真その1:地上駅時代の東横線渋谷駅
渋谷駅地下化直後(=地上駅廃止直後)の写真。
参考写真その2:地上駅時代の東横線ホーム
(解像度が非常によろしくないですが…)
※東横線渋谷駅地下化直後の当ブログ記事
渋谷ストリームの3階(もしくは4階)の吹き抜けから見た駅西口方面。
セルリアンタワー(写真左)と渋谷マークシティ(写真右)は前からありますが、新たに渋谷フクラスというビルができました(写真中央)。
渋谷ストリームの足元ではJR渋谷駅が目下工事中。
現状南側(恵比寿方面)にある埼京線・湘南新宿ラインのホームが手前(山手線ホームの隣付近)に移設される予定です。
…ここまでが長いプロローグで、この後本題の銀座線渋谷駅に向かいます。
途中渋谷スクランブルスクエアの中で外国人の方に「ハチ公はどこ?」という質問を受けましたが、自分も周辺のあまりの変貌ぶりにハチ公像までの経路が分からないためとりあえす「そちらの方向です」とハチ公像があるであろう方角を指さして案内をしました。
(というか銀座線渋谷駅への経路すら完全に把握できていない状態)
いささか不安もありましたが特段迷うことなく銀座線渋谷駅の新しい改札に到着できました。
まだ仮開業的な感じ。
反対側は旧渋谷駅ホーム。
乗車線ホームは封鎖されていますが降車線ホームは山手線等の乗り換え通路として通行可能になっています。
旧ホームの更に奥にある車庫線(引き上げ線)についても引き続き利用されるため、単線ながらも車庫線につながる線路も残されています。
旧ホームの降車線ホーム側から撮影。
(手前が山手線の乗り換え口)
封鎖された乗車線ホームですが、照明は点灯していました。
ホーム移設の案内、1月3日から現在の位置に移動。
旧ホームから見た車庫線方向。
奥の車庫線はトンネル状になっていますが、実は渋谷マークシティの真下に近い位置だったりします。
かつては隣に京王井の頭線のホーム、更にはその間に玉電(旧東急玉川線)のホームがありましたが、今ではその面影は全く見られません。
今後旧ホームがある東急本店が閉館して建物も取り壊されることになりますが、どのような変貌を遂げるのかが見ものです。
新駅側に戻りいよいよ改札からホーム内へ。
到着した電車から降りる乗客が次々と改札を通り過ぎていきます。
少しするとホーム内の客がまばらに。
M字形(東京メトロのMマークを模している?)の特徴ある屋根やホーム中央に立っている縦長の案内モニターなど日本離れしてる駅のデザイン。
そして旧ホームと大きく異なるのが1面2線の島式ホームになったこと。
ただ多くの乗客が通れるようにかなり広いホームとなっており、壁側の明かり取りと相まって実に開放的な空間となっています。
新ホームの位置が旧ホームからほぼ丸ごと1個分手前駅(表参道)側に移動した形となったことからか、駅を発車後すぐにトンネル区間に入る構造になりました。
新ホームの駅名標も撮ってみました。
新ホーム構内を一通り見学した後、電車に乗り次の目的地に向けて出発します。
次の目的地は高輪ゲートウェイ駅ですが、地下鉄(東京メトロ&都営線)で移動することから最寄りの泉岳寺駅で下車します。
上の写真で赤矢印が渋谷駅・青矢印が泉岳寺駅なので渋谷を出発後青山一丁目で都営大江戸線に乗り換え、更に大門駅で同浅草線に乗り換えて泉岳寺駅に辿り着くという経路です…。
ということで青山一丁目で大江戸線に乗り換え。
大江戸線に乗るのはかなり久しぶり。
大江戸線はワンマン運転で車掌が乗車していないため最後尾車両からであれば運転席越しの眺望ができるので、強引にかぶりつき撮影してみました。
(最後尾からなので逆かぶりつき)
大門駅で浅草線に乗り換え。
しかし到着したのは京急の車両でした(快特三崎口行き)。
泉岳寺駅で下車した際に隣に浅草線の新車が停まっていましたが、面長な感じの前面でした。
駅の階段を上って地上へ。
一旦昼食を取って高輪ゲートウェイ駅方面へ向かいます。
泉岳寺駅の入口と車道(国道15号線)を挟んで反対側には江戸時代の遺構である高輪大木戸跡がありました。
江戸の南の入口に当たり、関所のような役割をしていたようです。
そして高輪ゲートウェイ駅に行く前に噂の「超低いガード」を通ってみます。
ここは「高輪橋架道橋」といい、広大な線路の下を通る地下道が設けられています。
地下道の高さは低いところで1.5m(!)
ご覧の通り、タクシーがぎりぎり通れる高さです。
この高輪橋架道橋下の地下道ですが、4月12日より全面通行止めになるようです。
なのでタイミング的に良かったのですが、「車両」と記載があるので徒歩での通行は引き続き可能なのでしょうか…?
とりあえず反対側の出口に向かってみますが、これは尋常じゃない低さ…。
なぜこのような低さかというと、元々水路(船で通行していた)だったものを埋め立てて道路にしたためだそうです。
なるほど確かに両側の壁が一般的なガード下のようなコンクリートではなく石積みになっているので、かつて水路だったことが伺えます。
通路の中程で更に1段低くなります。
もはや頭を下げないと通れない状態…。
長いトンネルを抜けて東側出口に着くと、ガードの壁には「高輪橋架道橋」の表示がありました。
ガードの真上を新幹線が通ります。
奥に見えるのは車庫線から本線に合流する新幹線列車。
こちらは本線を走る新幹線列車。
ガード出口から少し離れた場所から撮影(奥が品川方面)。
東側からは高輪ゲートウェイ駅には行けない(品川駅は行ける)ので、来た道を戻ります。
やはり低い…。
一番低いと思われる箇所を、天井すれすれでタクシーが通過していきました。
元の場所にもどり、いよいよ高輪ゲートウェイ駅へ。
少し回り道してしまいましたが、駅前に到着。
駅前の道路を含め、出来立てホヤホヤ感が満載です。
駅の高架通路から田町方面を見ます。
駅名の部分をアップで撮影。
駅を発車した京浜東北線の車両が"新しい渡り線を通過していきます。
駅前はこれから開発が始まるといったところ。
そもそも駅を含めた一帯が広大な車両基地で、線路を含めた施設を全て取り払って一旦更地になった後ここまで来たので、大分進化したと言えますが…。
ちなみにアパホテル(写真左上の黒い建物)の辺りが泉岳寺駅の品川寄りの出口があり、高輪ゲートウェイ駅ともほど近い地点。
「ホテル界のジャンヌダルク」と自称しているかの社長の眼の鋭さがここにも伺えます。
反対の品川方面。
こちらも以前は全て車両基地でした。
駅前には開業を記念したイベント(Takanawa Gateway Fest)のイベントスペースができたものの…
「新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から当面延期いたします」の張り紙が。
正面入口となる階段も封鎖されていました。
気を取り直して駅改札へ向かいます。
改札内はやや混雑気味。
ちなみに改札のICカードタッチ部分の形状が工夫されているとのことでしたが、全く気づきませんでした…。
駅構内はとても開放的。
当駅に停車するのは京浜東北線と山手線のみですが、ホームの構成は隣の品川駅と同様に列車進行方向別ではなく路線別となっています。
上の写真で左が山手線・右が京浜東北線(奥が田町方面)。
山手線ホームから見た駅構内。
全くの新駅ということもあり、当初からホームドアが設置されています。
(奥が品川方面)
同ホームから田町方面を見る。
ローカル線旅行のように駅名標も撮ってみました。
こちらは山手線の駅名標。
こちらは京浜東北線の駅名標。
同駅の英3文字略称(スリーレターコード)は「TGW」。
ちなみに高輪ゲートウェイの駅名称ですが、実質公募の組み合わせによって決定した模様。
(公募で1位の「高輪」と再開発コンセプトの「ゲートウェイ」を組み合わせた格好)
ゲートウェイについては先に紹介した「高輪大木戸」も関連づけられているそうです。
※Wikipediaの記事を参照
駅名については反対意見も出ているようですが、上記のような由来があれば良いのではないか…と個人的には思います。
同駅の目玉施設の1つとも言える「無人コンビニ」には行列ができていました。
ただそれほど列は長くなかったので、自分も並んで購入を体験。
戦利品…という訳ではないですが、購入したのはせんべい系のお菓子とコーヒー。
数分間並んで入口のゲートが開いた後入店。
商品を手に取って店舗のレジに持っていくと上のタッチパネルに瞬時に金額が表示。
交通系ICカード(自分はパスモ)をレジ横の読み取り機にタッチすると決済が完了し、出口のゲートが開いて退店するという感じです。
(袋詰めのみ店舗スタッフが行ってくれました)
購入の流れとしては、
1:入口にゲートがあり、ゲートが開くと入店ができる。
(入店時にカメラでお客様情報が認識される。そのため間を置いて1人ずつ入店する必要がある)
2:お客様が実際に商品を取ると、その段階でAIがリアルタイムに商品を認識する。
(そのためか店舗に入店できる人数制限がある)
3:店舗のレジ(決済エリア)に商品を置くとタッチパネルに商品の金額が自動表示される。
(商品のバーコードを通さずに)
4:会計が完了(キャッシュレス決済)すると前のゲートが開き退店できる。
…という仕組みです。
このシステムによりコンビニの無人化ができたということですが、まだ実験段階ということで現在はサポートをするスタッフが数名配置されています。
尚支払いはキャッシュレスと記載しましたが、現状決済方法は交通系ICカードのみとなること(現金・クレジットカード等は不可)が注意点です。
そしてこちらがAIの女子駅員さん。
タッチパネルで操作して駅関連の情報等の質問に答えてくれる他、実際に話しかけて答えるといった対応もできるとのこと。
(他電話での通話もできるそうですが、現状コロナウイルス感染対策のためこの機能の利用は不可)
昨今これらのA女子I駅員に関してセクハラ発言への対応が物議をかもしているようですが、(訪問当時)さすがにそれは思いつきませんでした。
ちなみに同駅のAI女子駅員の名前は「渋谷さくら」だそうですが、違う画像なのでどうやらこの方は別人なのかもしれません。
PCのテキスト読み上げ機能で喋らせた「コレハ〇〇デスネー」みたいなやや抑揚のないしゃべり方が面白かったです。
こちらは掃除ロボットと思いきや…どうやら警備ロボットのようです。
確かに「画像撮影中」の表記がある…!
カメラで怪しい人がいないか監視しているということなのでしょうか?
→目の不自由な方がいたらサポートを促すといった役目もあるらしい
掃除ロボットについては別にいる模様。
その他写真には撮りませんでしたが案内ロボットもいました。
品川寄りのエリアはまだ工事中でした。
(カフェテリアなどの施設ができる模様)
駅の東側は東海道本線の線路と、線路に挟まれた格好で車庫が広がります。
(その奥に東海道新幹線の線路もある)
以前より縮小されたとはいえ、まだ広い規模を維持しています。
京浜東北線ホームから見た車庫の様子。
黄色い柵の手前の線路が東海道本線の上り線。
以前は駅を越えて遥か手前に線路がありました(京浜東北・山手線の線路も含めて)。
こちらは田町寄りのホーム先端から見た車庫の様子。
東海道本線・常磐線系統の車両に混じって寝台特急(サンライズ)の姿も確認できます。
かつてはこのエリア一帯が田町電車区(東チタ)の他に客車区・機関区も兼ねた一大車両基地で多数の寝台列車(ブルートレイン)の塒(ねぐら)にもなっていましたが、JR化後に相次いでこれらのブルートレインが廃止されて客車区・機関区は無用の存在に。
更に近年になって上野東京ラインが開通して電車用の車庫もそれほど必要となくなったことから以前の半分ないしは3分の1程度の規模に縮小されて現在に至ったという感じです。
辛うじてサンライズの姿があるのがせめてもの救いといったところでしょうか?
左側に目を移すと山手線・京浜東北線の電車が次々と来ます。
羽沢横浜国大駅と違いここは新規開業路線ではなく既存路線の新駅(及び線路の移設区間)なので当然と言えば当然ですが。
ちなみに山手線の電車は全て新型のE235系に統一された模様。
反対の品川寄りホーム先端に移動。
隣の線路(東海道本線上り)を常磐線の特急電車が通過していきます。
常磐線特急(ひたち)も先日のダイヤ改正で9年ぶりに仙台行きの列車が復活しましたが、この列車はいわき行きでした…。
右側に目を移すと山手線電車が到着。
写真ではわからないかしれませんが、山手線電車の奥に京急線の電車がちらっと見えます。
駅を一通り回ったのでそろそろ見学を終えて本来の目的地(秋葉原)に向かおうと思いますが、山手線と京浜東北線のどちらに乗るか…。
山手線でGO!ということでこちらに乗車して向かいました。
以上またまた長文になってしまいましたが、今回のレポートはこれにて終了。
未来の駅を垣間見ることができました。
他にも都心部で新規開業(改修)した駅もあるので続きがあるかもしれませんが、昨今の事情により暫くお預けになるかもしれません…。
2020-03-29 14:43
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