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久々のPC自作(魁2号 3rd) [PC(自作)]

特に必要性に迫られている訳ではないのですが、PCの自作を久しく手掛けておらず昨今のPCパーツ事情に疎くなりつつあったのでそろそろメインPCを更新する頃合いかと思い、久々に自作を手掛けてみました。
最も近年ジャンクパーツを購入してPCを組むということは何度か手掛けているのですが、新規にPCパーツを購入して組み上げるのはかなり久しぶりです。

→当ブログの過去記事を探ったところ、前回組んだのは2012年10月でした…
新マシン「暁1号 3rd」登場

今回組み上げるPCの基幹パーツ群

ということで、こちらが今回組み上げるPCの基幹パーツ群。
(基幹パーツ:CPU・マザーボード・メモリ・ハードディスク/SSD等)
各パーツの解説については後程。

今回用意したPCケースはコンパクトなサイズ

こちらが今回新PC用に用意したPCケース(筐体とも言う)。
ディラックというメーカー(ノーブランドではない)のBLACK LINE 300という製品。
前面デザインなど見た目がかなり良い製品だったので、基幹パーツより前に先行購入して2か月程度既存PCのパーツを組み込んで運用していました。
(価格:12.000円位)

いわゆるLP(ロープロファイル)仕様

PCケースの背面。
スリムデスクトップというカテゴリーになる製品でMicroATX(やや小サイズ)のマザーボードに対応するもグラフィックボードなどの拡張ボードは背丈の低いLP(ロープロファイル)仕様のみ対応な製品。

縦置きも可能

専用のスタンドが付属していて縦置きも可能な製品です。
(自分は横置きで使用)

前PC(のケース)とのサイズ比較

前PC(のケース)とのサイズ比較。
右側が前PCですが、かなりコンパクトです。
前PCのものは当時流行した「リビングPC」向けの静穏重視なPCケースでしたが、MicroATX用のケースとしてはかなり大型でした…。
内蔵されている電源のサイズも小さいため、重量的にもかなり軽いです。

CPUの外箱を並べてみた

各パーツについてですが、まずはCPUから。
AMDのRYZEN5 2400Gというモデルを中古品で購入(16.000円位)。
第2世代 RYZEN5のグラフィックスコア内蔵モデルでなので、グラボの導入が不要なタイプ。
最新モデル(RYZEN5 3400G)の1代型落ちですが、RYZEN5 3400Gがどの店舗も売り切れていたことと付属CPUクーラーのサイズの問題で2400Gを購入しました。
(たまたま中古品を置いていた店があったのでラッキーだった)
先行購入したPCケースがスリムタイプということもあり、グラボを導入しないことを前提としてグラフィックスコア内蔵モデルのCPUを選定したということです。

上の写真ではCPUの外箱を並べていますが、右側が今回購入したRYZEN5 2400Gのもの。
左側(前PCに搭載されていたA10-5700)と比べるとかなり大きいです…。

CPU本体のサイズはほぼ同じ

CPU本体(石?)のサイズはほぼ同じです。
※左:A10-5700 右:RYZEN5 2400G

RYZEN5 2400Gの主要スペック
周波数:3.6GHz(ブースト時3.9GHz)
CPUコア数:4コア(8スレッド)
グラフィックスコア:Radeon Vega 11
TDP:65W
CPUソケットタイプ:Socket AM4

付属CPUクーラーのサイズはかなり大きい

付属CPUクーラーのサイズはかなり大きめ…。
※左:A10-5700 右:RYZEN5 2400G

AMD純正の「Wraith STEALTH」という製品で、RYZENシリーズに付属する純正CPUクーラーとしては最も小型(背丈が低い)タイプです。

同じMicroATXのマザボながらやや小型の製品

マザーボード(以下マザボ)はGIGABITEのB450MS2Hという製品を購入(7.000円位)。
写真右側が今回購入したもの(左側は前PCのマザボ)。
同じMicroATXの規格ながら、奥行が狭いやや小型の製品を選択しました。
メモリスロットが2個分しかないなど機能が制限されていますが、やたら高性能を求めているわけではないのでこれで十分かと。
チップセットはAMD B450。

最初の写真を再利用

最初の写真を再利用しますが、メモリとSSD。
(写真右中がメモリ・右下がSSD)
メモリはcrucial製のDDR4-2666 16GB(8GB×2枚組)を購入。
※価格:7.000円位
前PCから倍増の16GBですが、価格帯的に16GBが最適かと。
ヒートシンクがなく定格動作(オーバークロックモデルでない)の標準的な製品。

SSDはOS(Windows)インストール用に256GBのものを購入。
しかし今回初めてM.2というマザボ上のスロットに直接取り付けるタイプのものを選択しました。
価格は5.680円で、従来のSATA(2.5インチ)より若干高い程度。

その他ハードディスク(データ保存用)は既存品(2TB)をそのまま利用。
工学ドライブ(BD-R)についても既存品を利用予定でしたが、ドライブ本体のサイズの問題でPCケースに収まらなかったため、今回新規に購入しています。

パーツ組み込み前の写真

パーツ組み込み前のPCケースの写真。
実際には工学ドライブとハードディスクは取り付け済みなのですが…。

工学ドライブがPCケースの電源と干渉する

工学ドライブ取り付け部分周辺の拡大写真。
PCケースの構造上工学ドライブの取り付け位置とPCケース電源の間隔が狭く、工学ドライブの奥行サイズによってはPCケース電源と干渉して取り付けできないという問題が。
HPを参照するとこの「工学ドライブの奥行」が17cm以下という制限があるようで、手持ちのBD-Rドライブの奥行を測ったところ18cm。
微妙ですがドライブを組み込みした時点で電源ケーブルが当たり結局取り付けできず、止む無く新品でBD-Rドライブ(奥行が17cmのもの)を購入する羽目になったわけです。

こういうパーツの干渉は小型PCケースではよくある事例ではあるのですが何とも…。

背丈の高いメモリも干渉が起きる

パーツの干渉の事例としてはこちらも。
前PCで利用していたCORSAIR製のメモリですが、写真の通りメモリ本体にヒートシンクが付いている背丈の高いタイプ(こんなの使っていたのか…)。
既存PCのパーツを組み込んで運用(仮仕様)時にメモリのヒートシンク部分が干渉(ちょうどドライブベイの真下にメモリがあるため思いっきり当たる!)したので、止む無く別PCのメモリと一時的に交換したという経緯もありました。

今回新規に用意したパーツはその辺りを考慮したので、パーツの干渉に関してはクリアできました。

ドライブベイ部分を垂直に立てた状態

パーツ組み込み前&ドライブベイ部分を垂直に立てた状態。
小型のPCケースではパーツ組み込み時の取り回しに苦慮することが多い(自分の経験から)ですが、このような仕様のため組み込みは比較的容易でした。

尚ドライブベイ部分の仕様ですが…
5インチ×1(工学ドライブ向け)
3.5インチ内×1(HDD向け)
2.5インチ内×1(SSD向け)

という必要最小限な構成。
他にSDカード・MicroSDカードスロットがケースに予め内蔵されているのも特徴です。
(このため3.5インチ外ベイが無くても問題がない)

マザボにCPU・メモリ・SSDを取り付けした状態

マザボにCPU・メモリ・SSDを取り付けした状態。
CPUクーラーが大きすぎて取り付けできないんじゃないか(あと隣のメモリに当たるのでは)?と一瞬思いましたが、ギリな寸法で収まりました。
初チャレンジ
のM.2 SSDの取り付けも何とかできました。
(こういう細かいパーツの取り付けはかなり気を遣う…)

パーツ装着完了!の図

パーツ装着完了!の図。
写真中央に見えるCPUクーラー(Wraith STEALTH)の背丈が60mmで当PCケースのCPUクーラー高さ制限が65mmとのことなので、背丈的にもギリギリな感じ。
マザボのサイズ(CPU取り付け位置のレイアウト)によってはCPUクーラーとドライブベイの干渉も起きかねないという恐れもあったかもしれないので、一回り小さいサイズのマザボを選択したのは正解だったのかもしれませんね…。

その後いよいよ電源をON!。
BIOS(UEFI)上の認識はOK。
続いてOS(Windows10)のインストールですが、ここで目的のM.2 SSDにインストールができないという問題が発生。
早速(別PCにて)ネットで該当する事例と出てきたエラー番号(0x80300024だったか?)などで検索したところ、BIOSの設定操作(「CSM Support」という項目を一時的に無効にする)を変更後にOSをインストールするドライブのフォーマットをやり直す(すると「Windows Boot Manager」という領域ができる、これが重要らしい…)といった半ば裏技的な操作を行った後に何とか先に進み、無事インストール完了までたどり着けました。

OSインストール後にマザボ周辺の各種ドライバのインストールを行い、コントロールパネル等で基本的な動作に問題ないかをチェック。

CPU・メモリはOK

CPU・メモリはOK。
実装メモリが13.9GB(14GB)と表示されているのは2GB分グラフィックス用のメモリ(VRAM)に割り当てられているためで問題はないです。

CPUが8個!

デバイスマネージャーの確認、特には問題なし。
(本当のところメモリーカードリーダーのドライバが当たらなかったりする不具合がありますがここでは出てきませんでした)
「プロセッサ」のタブを開くとCPUが8個!これは壮観ですね。
(今まで4個が最高だったので)
RYZEN5 2400GについてはCPUコアは4個ですがスレッドが8個なのでこのように表示されます。
ちなみに現行のRYZENシリーズでは32コア64スレッドなる化け物のようなCPUもありますが、この場合デバマネでの表示はどうなることやら…。

CPU-Zの画面1

続いてCPU-Zでのスペックのチェック。
これもOKですね。
RYZEN5 2400Gの開発コードネームは「Raben Ridge」。

CPU-Zの画面2

グラフィックスの項目。
「Radeon・RX Vega 11 Graphics」という名前らしい。
メモリ(VRAM)容量が2GBになっています。
前PCの割り当てVRAM容量が512MBだったので、その4倍ということになります。
(512MBではなく1GBかもしれない)
尤も現行品のグラボは更にVRAM容量が多いのですが…。

CPU-Zの画面3

簡易的なベンチマーク機能もあるのでこちらもチェック。
概ね第6世代のCorei7(6700K)と同じ性能らしいです。

そういえば今までベンチマークソフトをあまり使ったことがなかったので、定番的なベンチマークソフトであるCINEBENCH(R20)を使用して手持ちのPCも含めてチェックしてみました。
CINEBENCHはCPUの計算処理のみで描画を行う(GPU機能を使わない)ベンチマークソフトということで、純粋にCPUの性能を測れるものです。

CINEBENCHの結果1

まずは前PC(A10-5700)でのスコアは554pts。
CoreI5-5300UというノートPC向けのCPUより若干スコアが上といった程度です。
(画面を縮小しているので見づらいですが…)
というかA10-5700ですが、スペック上では4コア(4スレッド)なのにこのCINEBENCH上では
4Threads」と表示されているので、実質2コア4スレッドだったのか?
そういえば同時期に発売されたAMDの上位CPUである「FX」もスペック上8コアだったものの実質4ア8スレッドという話だったのでそれと同じことか。
今更ですが何だか騙された感が…。

CINEBENCHの結果2

次にもう1台の現行PC(Corei5-2400)でのスコアは922pts。
A10-5700の倍まではいかないものの、まずまずの結果。
このCPUも4コア(4スレッド)ですがこちらはCINEBENCH上でも「4Cores」でした。

CINEBENCHの結果3

そして新PC(RYZEN5 2400G)でのスコアは1822pts!
A10-5700の3倍強、Corei5-2400の倍近いという結果でした。
ちなみにCINEBENCH上でもCorei7-6700(HQとあったので6700Kと若干性能が違うのかも)に近いスコアでした。

あともう1つ、ストリートファイターVのベンチマークも試してみました。
ただこちらはゲームのベンチマークソフトでGPU機能も関わってくるため、あまり参考でないかも…。

SFVBench_01

結果1(CPU:A10-5700 GPU GPU:Radeon HD7660内蔵)
FPS平均46.72

SFVBench_02

結果2(CPU:Corei5-2400 GPU GPU:GeForce GTX750Ti)
FPS平均59.88

SFVBench_03

結果3(CPU:RYZEN5 2400G GPU GPU:Radeon RX Vega 11内蔵)
FPS平均48.31

うーんこれはいかにRYZENといえどもグラボ導入の環境にはかなわないといったところですか…。

最後に実際にゲームソフトを動かした際の感想。
といっても手ごろなタイトルが無いので例のごとく「電車でD(Rising Stage」をプレイしたところ、ほぼ遅延なしで快適に動作しました。
(録画を行いながらの動作は試していませんが…)
あと今後発売予定の新作「Shining Stage」の体験版も試してみましたがこちらも概ね良好かと。
(最高スペック環境は未チェック)
Steam系のソフトはまだ試していません。
(現状それほど高スペックを要求するタイトルは所有していないため)

新PCの外観

ということでひとまずは完成。
小型PC「魁2号」の3代目ということで「魁2号 3rd」と命名しました。
ちなみに当記事についてもこのPCにて執筆。

・余談1
今回組み立てたPCのパーツですが、実は前回の記事で取り上げた銀座線渋谷駅と高輪ゲートウェイ駅を見た後秋葉原に行った際に購入しました。
たまたま最後に入ったPCショップに中古のRYZEN5 2400Gが在庫であったので急遽マザボ・メモリ・SSDとまとめて購入。
その後新型コロナウィルス感染防止の対策により自粛要請が出たので秋葉原に行くのも困難になったことから、結果的にこの日に購入したのが功を奏した結果となりました。
ただ購入当時でもパーツの品薄感が多少あり価格設定も若干上がっていた感じもあったためか、予算的に1万円位オーバーする形になってしまいました。
(前PCで6万円位だったので今回も同様と思っていましたが、結果7万円を少し上回ってしまった)
尤も前回は消費税8%だったので消費税上昇分のアップも多少あったかもしれませんが…。

・余談2
今回の副産物という訳ではないのですが、母が使用するPCも更新(新たに作成)してみました。

暁1号3s 外観

ジャンク扱いのPCケース(CPUとマザボが取り付け済み)を購入して不足分のパーツを買い足して作成したもので、「暁1号3s」と命名。

暁1号3s 内部

オーソドックスなMicroATX用のケースということもあり、ケース内部は比較的余裕がある感じです。

CPU-Zの画面4

PCのスペック:
CPU:AMD A8-3850 2.9GHz
グラフィック:Radeon HD6550(CPU内蔵)
メモリ:8GB(4GB×2)
ストレージ:SSD250GB+HDD500GB
他:BD-Rドライブ・カードリーダー

AMDの第1世代APU(開発コードネーム:Liano)でした。

CINEBENCHの結果4

一応CINEBENCHのべベンチマーク結果も。
スコアは530ptsでした。
(A10-5700のスコアが554ptsだったので若干低い程度)

尚OSについては余っていたWindows7(Home)を10にアップデートして利用。

以前のPCはメーカー製(富士通)でCPU的なグレードは若干上なもののストレージがハードディスクのみだったので、型落ちとは言えSSD+HDDのハイブリッド構成だと動作速度はかなり早いです。

・余談3
終わりに…

RAIZINとRYZEN

一発ネタ。
RAIZIN(エナジードリンク)の缶ととRYZENの外箱を並べてみましたが、とても似ている…!

といういとで今回の制作意図として「省スペースながらも(それなりに)高性能なPC」を目指しましたが、なかなか良いかも。
同じWindows10ながら動作はかなり軽快な感じがします。
あと動作音がかなり静かなのもGood!です。
スペック的には問題ないのですがソフトの互換性の問題(7まであったWindows Live系のソフトが使えなくなった)が割とあるので、それは追々解決していきたいと思います。
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