年初めの乗り鉄2022~大宮-船橋間、東武野田線走破 [鉄道・鉄道旅行]
新型コロナの影響で昨年はできませんでしたが、今年は年初めの乗り鉄を敢行してみました。
しかし現在も終息どころか新たな変異株による再度の感染拡大の様相もあることから、日帰り圏かつ比較的近場の路線を目指すという方針に。
ということで今回はタイトルの通り大宮~船橋間を走行する東武野田線を要所で途中下車しつつ全線走破するという行程で行きました。
東武鉄道線については伊勢崎線・東上線系統等で着実に走破を進めていますが、野田線は今まで一度も乗車したことがないのでまたとない機会ということで…。
※上の写真は野田線の最新車両60000系(岩槻駅にて撮影)
とりあえず野田線の始発駅である大宮に行きますが、前哨戦ということで池袋から埼京線にて大宮まで乗車します。
池袋の次の板橋駅に到着するところ。
駅ホームの右側は以前貨物列車用の引き上げ線跡のまま放置されていましたが、最近になって(旅客列車用の)留置線に整備されたようです。
ちなみに池袋から板橋・十条・赤羽と続く区間はかつては赤羽線と呼ばれていて列車はこの区間を往復して運行していましたが、埼京線の一部となった現在もこの区間(池袋~赤羽間)の正式な路線名は赤羽線です。
つまり「埼京線」はあくまで愛称的な意味合いの路線名で、他の区間についても大崎~池袋間が山手貨物線、赤羽~大宮間が東北本線(別線)が正式な路線名だったりします。
次の十条駅に到着するところ。
十条駅周辺は赤羽線の頃から殆ど変化ないように見えますが、今後駅周辺の大規模な再開発が予定されているようで風景が大きく変わるかもしれません。
赤羽から先は終点の大宮まで新幹線と並走。
ほぼ全区間に渡って高架線になるので様相は大きく変わります。
(上の写真では北赤羽駅に到着するところ)
左手に見える新幹線に続いて荒川を渡るところ。
※上の写真では進行方向は新幹線と同一
横を見るとほぼ快晴ということもあり、川と建物の奥に富士山がはっきりと見えました。
大宮までの区間は東北・上越・北陸新幹線と線路を共用しているので新幹線の車両と頻繁にすれ違いますが、最近はこのE2系を見かける機会が少なくなり、代わりにE7系(2枚前の写真の車両)とすれ違う率が一番高くなったような気がします。
上越新幹線で昨年10月に2階建て車のE4系(Max)が引退して、代わりにE7系の増備が進んでいることが要因でしょうか?
埼京線の線路ではりんかい線の車両とすれ違い。
このりんかい線の車両は京浜東北線などで走っていた209系ベースの車両なので、そろそろ限界世代交代の時期にさしかかっているのではないかと。
再び新幹線の線路ではE5系(左側)に追い抜かれ、その後E7系(右側)とすれ違います。
ほぼ通勤電車並みの間隔で新幹線とすれ違うので、かなりせわしない感じです。
武蔵浦和駅に到着するところ。
2面4線のホームで全ての列車が停車することもあり、埼京線の赤羽~大宮間髄一の基幹駅ともいえます。
南与野駅は快速用の通過線を設けている構造。
現在乗車中の列車は各駅停車なのでこの後右側のホーム線に向かいます。
大宮のひとつ手前の北与野駅に到着するところ。
駅ホームの向こうにはさいたま新都心の建物群が見えます。
北与野駅停車中に撮影した写真。
補足説明になりますが、先頭車両から更に先にホームの延伸ができるようなスペースが取られていることが分かります。
これは国鉄時代に埼京線が開通した際に、将来的に東北線や高崎線への直通運転を想定して15両編成用にホームの延伸ができる構造にしたという設があるようです。
尤も新宿方面からの東北線・高崎線への直通運転は湘南新宿ラインの開通(東北貨物線の線路を活用)によって実現したので現状ホーム延伸の必要性は無くなりましたが…。
間もなく終点の大宮ですが、埼京線の大宮駅ホームは地下なので手前でトンネルに入ります。
ということで大宮駅の地下ホームに到着。
前置きが非常に長くなりましたが、ここから本来の対象である野田線に乗車。
ちなみに近年野田線は「アーバンパークライン」という名称に変わりましたが、埼京線と同様あくまで愛称的な路線名で正式には野田線(のはず)。
ということで以降当記事での路線名は野田線で統一します。
折しも特急スペーシアが目の前を走行。
スペーシアは東武線の特急車両ですが、JRの線路を走行しているので直通のJR新宿行きの列車です。
続いて特急あかぎも到着。
2つの特急列車が同時に大宮駅に到着するという、珍しい光景が見れました。
(大宮駅を発着する在来線特急列車はそれほど多くないので)
その後いよいよ乗車。
といっても最初は次の北大宮までの乗車になりますが…。
北大宮まではJR線(東北線)と並走。
ということで北大宮で下車します。
マンションの建物の一角に駅舎が設けられている造りの北大宮駅。
下車後は武蔵国の一宮である氷川神社に向かいます。
北大宮駅から氷川神社へは境内の裏手から入る恰好になりますが、裏参道に相当する鳥居もありました。
鳥居の横には地元大宮のサッカー(Jリーグ)チームである「大宮アルディージャ」の応援旗もありました。
鳥居の奥には「武蔵國一宮」の碑も。
ということで裏手(西口?)から境内に入る恰好に。
上の写真で左手に見える鳥居が稲荷神社の入口、右手に見える橋が宗像神社の入口。
その奥が神社西口です。
境内の中央にある池(神池)にかかる橋から撮影。
池の中にある弁財天のような社が宗像神社。
メインの境内入口となる楼門。
年明け三連休の初日ということもあり、ご覧の通り境内は賑わっていました。
拝殿に参拝するところ。
メイン境内の中央にある舞殿。
左側角の柱には寅年に因んだ絵馬が掲げられていました。
摂社となる門客人神社(左側)と御岳神社(右側)。
摂社の天津神社。
おみくじを結んだ列が凄い…。
境内の横には大宮アルディージャの必勝祈願の絵馬もありました。
よく見えないかもしれませんが、絵馬の左右には各選手のサインと一言が記されています。
氷川神社のすぐ隣は大宮公園ですが、公園内には大宮アルディージャの本拠地となるサッカー場「NACK5スタジアム大宮」もあります。
NACK5スタジアム大宮の入口。
ちなみにNACK5(ナックファイブ)とは埼玉のFMラジオ放送局で、ラジオの受信周波数が79.5khzであることが名前の由来です。
大宮公園内にある日本庭園。
さきほどのNACK5スタジアムと隣接する野球場の手前にあります。
大宮公園側の入口にある氷川神社の案内板。
武蔵国一宮の格式を持ち、関東の各所にある氷川神社の御本社で江戸時代から「お氷川様」と呼び親しまれています。
勿論最寄り駅の「大宮」の駅名も「大きなお宮」であるここ氷川神社に由来しています。
境内入口付近には「戦艦武蔵の碑」なるものも。
戦艦武蔵といえば帝国海軍最後の巨大戦艦である「大和型」戦艦の二番艦ですが、ここ「武蔵国」の名を冠する艦船ということで慰霊碑的なモニュメントがあるのだと思います。
提督さん(艦これのプレイヤーをこう呼ぶらしい)にとってはさしずめ「武蔵ちゃんの墓」になるのでしょうか?
その戦艦武蔵の碑の前ではちょうど新年を祝う猿まわしが開催されていました。
上の写真は芸が終わったあとポーズをとっているところですが、実際の芸では2本足で走りつつ高いハードルをジャンプしたりバク宙を決めたりと実に凄い芸を見せてくれました。
(そもそも猿が2本足で歩くこと自体かなり訓練しないとできないことだそうです)
あとちゃっかりと「鬼滅の刃」の主人公が着ている柄の衣装もポイント。
一通りお参り&見物をした後は(本来の)氷川神社参道を歩いて駅方面に戻ることに。
こちらは正面入り口の「三の鳥居」。
三の鳥居から少し歩いた参道の脇には「十六丁」の碑が。
一の鳥居付近が一丁でそこから参道の各所に番号が割り振られています。
ちなみに年一で行く大山阿夫利神社の参道(メインの登山道)は28丁目まであります。
二の鳥居に到着。
ここから参道をそれて斜めに続く道を行けば大宮駅に戻れますが…。
大宮駅を通り越し、この先の一の鳥居を目指して参道を歩き続けます。
途中七丁・三丁の碑がありましたが…
二の鳥居からかなり歩きましたが、ようやく先に一の鳥居らしきものが見えました。
一の鳥居の手前には一丁の碑が。
ようやく一の鳥居に到着。
鳥居の手前には「武蔵國一宮」の碑も。
相模一宮の寒川神社参道も長かったですが、氷川神社参道はそれよりも長いかも…。
一の鳥居の場所からだと大宮駅よりは一駅前のさいたま新都心駅の方が近いので、結局さいたま新都心駅まで歩いてしまいました。
京浜東北線で大宮まで戻り…。
再び野田線に乗車。
今度は途中駅を経て終点の船橋を目指します。
仕切り直しで再出発。
北大宮駅を通過(今度は急行に乗車)した少し先で大宮から並走していた東北線(宇都宮線)と別れます。
記事の冒頭でも触れましたが野田線は今回乗車するのが初めてで、今までのイメージでは単線区間が続くローカル線的な路線を連想していましたが、近年になって複線化が進み急行列車も運行されるようになったので日光・伊勢崎線や東上線と並ぶ「幹線」に変貌しているようです。
起点の大宮からは途中春日部までは複線区間が続きます。
対向列車とすれ違い。
たしかにこれだと日光・伊勢崎線や東上線と変わりない風景です。
東北自動車道の下をくぐり…
岩槻(いわつき)駅に到着。
後から来る普通に乗り換えるため一旦下車してホームに降ります。
駅名標の下にある東武線路線図の野田線部分を拡大。
大宮を起点に岩槻・春日部・野田市・柏と続き、JR総武線と接続する船橋までの路線です。
近年になって路線の複線化も進み、急行列車の運行もされるようになりました。
路線図を更に拡大したもの。
大宮~春日部間の駅名が見てとれますが、野田線の各駅には「TD」から始まる駅ナンバリングが割り当てられています。
※野田線についてはアーバンパークラインが現在の公称になっていますが、当記事では「野田線」の名称を使用します
東武線ではいくつかの路線系統に従って駅ナンバリングが割り当てられていますが、野田線については独立して「TD」の駅ナンバリングになっているのでこれからも幹線の路線であることが伺えます。
(ちなみにスカイツリーライン系統は「TS」、日光線系統は「TN」、伊勢崎線系統は「TI」、東上線系統は「TJ」から始まる駅ナンバリング)
野田線を走る車両についてですが、現状主力といえるのがこの10600系。
スカイツリーライン・東上線等で運用されている10000系の野田線バージョンで、車体側面のラインも野田線のイメージカラーである薄青と黄緑になっています。
ただ外観以外は既存の10000系と変わりない模様。
数は少ないものの古参の8000系もまだまだ現役の模様。
普通だけでなく急行にも運用されています。
外観は他路線と変わりないですが、側面下に「TOBU URBAN PARK LINE」のロゴが入っているのがポイントか。
※柏駅にて撮影
そして最新車両がこちらの60000系で、この車両のみ野田線オリジナルの形式です。
他路線(スカイツリーライン・東上線等)で運用されている50000系がベースと思われますが、カラーリングが薄青と黄緑中心なので外見上はかなり違います。
その他野田線では特急用車両として500系(リバティ)も運用されていますが、ここでは車両の紹介は割愛します。
(当日の乗車中にも出くわすことはなかった)
ちなみにこの車両が後に到着した各駅停車なので、春日部まで乗車します。
引き続き複線区間ですが、この辺りはまだ他の幹線系統と変わりない感じです。
春日部駅に到着するところ。
このまままっすぐ行くとスカイツリーライン側のホームに入ってしまいますが、野田線のホームは大きく右側にカーブします。
ということで春日部駅に到着。
ここで一旦下車し、改札の外に出てみます。
折しもスカイツリーラインの上り線ホームに特急スペーシアが到着。
特急スペーシア(100系)にはいくつかカラーバリエーションがあり、この車両は金色がかった豪華な色合い。
ちなみにスペーシアの新たなカラーバリエーションとして往年のDRC(1720系)のカラーリングを復刻した車両も登場するそうです。
続いて2両編成の短い列車が駅を通過していきました。
一見事業用車両のような派手なカラーリングですが、どうやら大師線(西新井~大師前)で運行されている車両の模様。
そして春日部駅は漫画・アニメ「クレヨンしんちゃん」のロケ地でもあるということで、駅構内の各所で登場するキャラクターがあしらわれています。
スカイツリーライン側の駅名標の上にも…。
駅発車メロディもアニメのテーマソング「オラはにんきもの」のフレーズが採用されています。
駅舎(東口)の上にもしんちゃんが…。
ただこう見ると春日部駅は地上の駅舎で駅構内も広く、特急も停車する(りょうもう号は通過していたが)ことから私鉄というよりはJR(さらに言うと国鉄)の基幹駅的な雰囲気も感じられます。
ただご覧のように今後駅の高架化工事が計画されているようで、完成すれば駅周辺の風景も大きく変わるようです。
近年JR線でも基幹駅の高架化が行われている(多くは新幹線の開業に合わせて行われるケースが多い)のでこれも時代の流れとは言えますが…。
ちなみに東武線内では竹ノ塚駅周辺で高架化工事が進行中です。
駅の連絡橋上から撮影した駅構内。
ホームの番線(野田線も含めて現状5番線まである)以上に線路がある広い駅構内で、このあたりも国鉄的な駅の特徴と言えるかも…。
ロケ地といえばこんなところも…。
首都圏外郭放水路、広大な地下空間に設けられた遊水地で「防災地下神殿」という通称が付いていますが、近年の仮面ライダー(ゴーストなど)で敵地の拠点として登場していました。
これ春日部にあったのですね…。
尤も観光施設ではないので随時見学はできないと思われますが、この中吊り広告のようにツアーによる見学が開催されているようです。
少し滞在した後に再び野田線乗り鉄の行程を再開します。
春日部から先は単線区間に変わります。
1つ前の写真でもそうでしたが、単線とはいっても殆どの区間で複線化できるスペースは確保されている模様です。
部分的に複線になっている区間もありますが…。
すぐ先で単線に戻ります。
江戸川を渡るところ。
野田線の沿線では一番大きい川ではないでしょうか?
車両基地がある七光台駅。
その後高架区間に入るものの、依然単線のまま。
ただし鉄橋部分だけ複線用に造られていることが分かります。
途中の愛宕駅にて。
こう見ると完全に複線っぽい。
野田市駅に到着するところ。
1つ前の写真と併せて参照いただければと思いますが、単線で1面2線のホームまで完成。
将来的に複線&2面4線のホームになると思われるので、現状片側のホームだけ完成したような恰好です。
ということで野田市駅で下車してみます。
ホームの目の前はキッコーマン(醤油)の工場。
手前では残りのホームが工事中。
反対側もキッコーマンの工場です。
そもそも野田線自体が当駅に隣接するキッコーマンの工場から柏駅まで製造された醤油の貨物輸送を行うために造られたそうですが、現在は貨物輸送は行われていません。
(そのためかつては駅構内からキッコーマンの工場につながる引き込み線も設けられていたが、それも撤去されている)
駅の改札を出たところですが、駅前も工事中で駅周辺も店は殆ど無い感じでした。
駅前広場の横には東京直結鉄道の実現に向けた横断幕が。
都心からここ(野田市)まで地下鉄を延伸する計画がある模様で、副都心線(ないしは有楽町線)の車両と思われるイラストが描かれています。
どこから延伸する計画があるかについては、当記事の最後で取り上げます…。
野田市駅で降りたものの事前に周囲の見どころがあるかはつかめなかったのですが、駅で周辺地図を確認したところ「櫻木神社」が徒歩10分位の場所にあるということなので、急遽行ってみることに。
全くノーチェックの場所だったのでどうかと思い貸したが、神社の入口に到着すると参拝者が結構多かったのでびっくり。
神社の拝殿も立派なたたずまい。
先に訪れた氷川神社までとはいわないまでも、なかなかの規模ですね。
境内の横には「厄災落としの割石」なるものも。
真ん中の「厄」と記された石に陶器でできた厄玉を投げて割り、厄払いをするという趣旨のものです。
ちなみに石の周囲に雪が積もっていますが、一昨日に降った雪が残っているものです。
そしてここでも猿まわしが開催されていました。
写真は演技を終えてご褒美のジュースを飲んでいるところですが、竹馬に乗りながらハードルをジャンプするなどかなり凄い演技を見せてくれました。
入口に戻り駐車場方面に歩くと大鳥居が。
駐車場の広さといい、やはりかなり大規模な神社のようでした。
ちなみにここまで昼食を取り損ねていましたが、結局神社参道に出店していた屋台で焼きそばを購入して昼食としました。
(これはあまり想定していなかった)
一通りお参りを済ませた後駅に戻り、乗り鉄を再開。
途中で複線になったかと思いきや…
やはり単線に戻ります。
とはいうものの、この辺りでも複線用の用地は確保されている様子でした。
カーブしながら川を渡り…。
運河駅に到着。
先程渡った川は運河だったようです。
(江戸川と利根川を結ぶ利根運河)
野田市から乗車した列車が急行だったため、ホームの反対側に停車中の普通に乗り換えます。
(急行のすぐ後に発車)
運河から先は柏を経て終点の船橋までの全区間が複線となり、急行の通過駅が出てきます。
(逆に言うと単線の春日部~運河間は急行も各駅に停車する)
つくばエクスプレス線との接続駅となる流山おおたかの森駅に到着。
というか野田線の線路と直交するつくばエクスプレス線の高架ホームがひたすら巨大に見えます。
途中端折りましたが、柏駅の手前でJR常磐線と合流。
間もなく柏駅に到着するところ。
ということで柏駅に到着。
野田線の柏駅は平面スイッチバックの構造となっているため、大宮から当駅を経て船橋方面に直通する列車(主に急行)は方向転換を行います。
また列車の平面交差を抑える目的のため、普通は柏駅を境に大宮方面と船橋方面とで運用を分けています。
柏駅のホームは1~4番線までありますが、1・2番線は春日部・大宮方面、3・4番線は船橋方面と列車の行先で別れています。
中には柏~運河間という短距離運用の列車もあるようで。
改札の外(東口)に出てみました。
※駅の入口はJR線と共用
柏駅で降りるのは初めてですが、奥に高島屋のビルもあり地域の基幹駅にふさわしい大規模な感じです。
JR線(常磐線)のホームを見ると、小田急線の車両が停車中。
地下鉄千代田線を経由して小田急線に直通する列車ですが、よもや柏駅で見ることができるとは…!
尤も小田急線内でもJR線の車両が見られるので逆もまた然り、ということですね。
駅東口の向かいにはデパートのビルと思われる建物が。
しかし店舗名の表示は消されて中はもぬけの殻な様子。
どうやら元そごうのビルな感じですが、つまりは閉店してしまったということか。
近年になってデパート(百貨店)の地方店舗の閉店が相次いで見られますが、何とも厳しい…。
建物の半分はビックカメラになった模様。
百貨店が閉店→家電量販店が入る、というパターンも近年割と見られます。
(だいぶ経ちますが横浜駅西口の三越がヨドバシカメラに変わったとか)
反対側(西口)の高島屋は健在のようですが、建物内のテナントは従来の高島屋とは変わっているかもしれません。
(当日はビル内に入らなかったので未確認)
駅周辺を一回りした後、船橋方面へ向けて乗り鉄再開。
余談ですがJR線柏駅の駅メロは地元のサッカーチーム(Jリーグ)である「柏レイソル」の応援歌が採用されているようです。
柏駅を発車後、左手にカーブ&JR線の線路を跨いで進路方向を南へ。
途中の高柳駅でまた乗り換え(普通→急行)。
待ち合わせ停車中の車両を電D(電車でD)っぽい視点で撮影。
高柳駅は割と最近に急行の待ち合わせができるように2面4線のホームに拡張されました。
ホームの反対側に到着した急行ですが、最後に8000系に乗車できた恰好となりました。
高柳から先は船橋の手前までほぼ直線が続く線形のため、スピードが出ます。
沿線には梨畑が。
(船橋ではふなっしーというゆるキャラが有名ですが、キャラの由来が梨なので木の樹形からしても梨畑で間違いないと思います)
北総線(成田スカイアクセス線)と新京成線と接続する新鎌ヶ谷駅に到着。
駅停車中にちらっと駅メロが聞こえましたが、察するに沿線に練習場がある日本ハムファイターズの応援歌な感じでした。
新鎌ヶ谷駅から終点の船橋までは高架区間が続きます。
(実際は一部地上区間もありますが)
終点の船橋駅に到着するところ。
始点の大宮駅と同様、JR線のホームに隣接する形のこじんまりとした造り。
ということで船橋駅到着。
ちなみに船橋駅ですが、ホームドアが設置されているのが確認できる。
現状野田線内ではホームドアが設置されている駅は他に柏駅のみの模様。
(今後設置駅は増えると思われますが…)
ホーム反対側から発車する列車を見送り、これで野田線全線走破という目標は達成。
ここから先はボーナス行程となりますが、JR線を中心にまだちょっと続きます。
船橋駅の改札を一旦出て…
JR総武線(各駅停車)に乗り換え。
1駅先(手前)の西船橋駅で下車しますが、向かいの地下鉄(東西線)のホームにはレアな車両が停車していました。
(JR車のE231系800番台)
西船橋駅で乗り換えるのは東西線ではなく武蔵野線。
西船橋駅の武蔵野線ホームですが、上の写真を見ると割と高い位置にあることが分かります。
乗車するのは南船橋行きの電車ではなく…
こちらの東京行きの電車に乗車します。
(新木場まで乗車)
武蔵野線といってもこの先は京葉線に乗り入れる形となり、東京湾岸を走行します。
従ってディズニーランド前も通過。
写真の中央に山らしきものが見えますが、ビッグサンダーマウンテンでしょうか?
シンデレラ城も見えました。
※注:撮影した写真をかなり拡大しています
葛西臨海公園では、建物のドームも見えました。
新木場の手前では奥に東京ゲートブリッジの姿も。
新木場駅に到着し…
地下鉄有楽町線に乗り換えます。
乗車したのは副都心線でも運用されている車両(10000系)。
そして2駅先の豊洲駅で下車。
下車した豊洲駅ですが、現状使用されていない真ん中の2本の線路の上に床が仮設されていて通路になっていて、上り・下り線のホーム間で自由に行き来できるようになっています。
かつての暫定開業時の東急東横線渋谷地下駅ホームと同じ状態。
1つ前の写真はホームの都心(池袋)寄りで撮影したものですが、上の写真は反対の新木場寄りで撮影したもので、上り・下り線ホーム間で段差ができています。
別の角度から、新木場寄りの上り線ホーム。
新木場寄りの下り線ホーム。
途中から段差ができていて、手前では階段でしか横断できないような造りになっています。
新木場寄りの先端ではこれだけ段差があり、この部分は上り・下り線ホーム間で行き来できないようになっています。
ホーム先端からのぞき込むと、真ん中の2本の線路がその先で左にカーブして延伸できるような構造になっていることが確認できます。
下り線の新木場寄りホーム先端から撮影したもの。
既存の下り線(左端にちらっと見える)が延伸予定の線路スペースの下を通る構造になっている様子が確認できます。
この延伸予定の線路が将来的にどこにつながるのかと言うとまずは半蔵門線の住吉駅に接続し、更に半蔵門線の押上駅から延伸して最終的には先に取り上げた野田線の野田市駅まで辿り着く…という壮大な計画があるようです。
つまりは野田市駅前で見た「東京直結鉄道の実現」の出発地点がここ豊洲駅ということになります。
さすがにここから野田市まで線路を延伸する計画は実現性は低いと思われますが、ひとまず半蔵門線の住吉駅までの延伸については実現に向けて動き始めたようです。
(つい最近にこの延伸計画の認可が取れた模様)
なので現状のホームの中ほどに仮設の通路が設けられたことも延伸工事に向けての準備段階であるようですね。
最後に、池袋寄りのホーム先端から撮影した様子。
(上:下り線 下:上り線)
現状線路の先は折り返し列車の留置線として利用されていますが、将来的には半蔵門線から直通する列車の折り返し線となることが予想されます。
最後の最後で(強引に)野田線と絡めてみましたが、これも結果オーライか?
というか前哨戦・延長戦(?)が長い記事になってしまいましたが、これにて当日の行程終了です。
しかし現在も終息どころか新たな変異株による再度の感染拡大の様相もあることから、日帰り圏かつ比較的近場の路線を目指すという方針に。
ということで今回はタイトルの通り大宮~船橋間を走行する東武野田線を要所で途中下車しつつ全線走破するという行程で行きました。
東武鉄道線については伊勢崎線・東上線系統等で着実に走破を進めていますが、野田線は今まで一度も乗車したことがないのでまたとない機会ということで…。
※上の写真は野田線の最新車両60000系(岩槻駅にて撮影)
とりあえず野田線の始発駅である大宮に行きますが、前哨戦ということで池袋から埼京線にて大宮まで乗車します。
池袋の次の板橋駅に到着するところ。
駅ホームの右側は以前貨物列車用の引き上げ線跡のまま放置されていましたが、最近になって(旅客列車用の)留置線に整備されたようです。
ちなみに池袋から板橋・十条・赤羽と続く区間はかつては赤羽線と呼ばれていて列車はこの区間を往復して運行していましたが、埼京線の一部となった現在もこの区間(池袋~赤羽間)の正式な路線名は赤羽線です。
つまり「埼京線」はあくまで愛称的な意味合いの路線名で、他の区間についても大崎~池袋間が山手貨物線、赤羽~大宮間が東北本線(別線)が正式な路線名だったりします。
次の十条駅に到着するところ。
十条駅周辺は赤羽線の頃から殆ど変化ないように見えますが、今後駅周辺の大規模な再開発が予定されているようで風景が大きく変わるかもしれません。
赤羽から先は終点の大宮まで新幹線と並走。
ほぼ全区間に渡って高架線になるので様相は大きく変わります。
(上の写真では北赤羽駅に到着するところ)
左手に見える新幹線に続いて荒川を渡るところ。
※上の写真では進行方向は新幹線と同一
横を見るとほぼ快晴ということもあり、川と建物の奥に富士山がはっきりと見えました。
大宮までの区間は東北・上越・北陸新幹線と線路を共用しているので新幹線の車両と頻繁にすれ違いますが、最近はこのE2系を見かける機会が少なくなり、代わりにE7系(2枚前の写真の車両)とすれ違う率が一番高くなったような気がします。
上越新幹線で昨年10月に2階建て車のE4系(Max)が引退して、代わりにE7系の増備が進んでいることが要因でしょうか?
埼京線の線路ではりんかい線の車両とすれ違い。
このりんかい線の車両は京浜東北線などで走っていた209系ベースの車両なので、そろそろ
再び新幹線の線路ではE5系(左側)に追い抜かれ、その後E7系(右側)とすれ違います。
ほぼ通勤電車並みの間隔で新幹線とすれ違うので、かなりせわしない感じです。
武蔵浦和駅に到着するところ。
2面4線のホームで全ての列車が停車することもあり、埼京線の赤羽~大宮間髄一の基幹駅ともいえます。
南与野駅は快速用の通過線を設けている構造。
現在乗車中の列車は各駅停車なのでこの後右側のホーム線に向かいます。
大宮のひとつ手前の北与野駅に到着するところ。
駅ホームの向こうにはさいたま新都心の建物群が見えます。
北与野駅停車中に撮影した写真。
補足説明になりますが、先頭車両から更に先にホームの延伸ができるようなスペースが取られていることが分かります。
これは国鉄時代に埼京線が開通した際に、将来的に東北線や高崎線への直通運転を想定して15両編成用にホームの延伸ができる構造にしたという設があるようです。
尤も新宿方面からの東北線・高崎線への直通運転は湘南新宿ラインの開通(東北貨物線の線路を活用)によって実現したので現状ホーム延伸の必要性は無くなりましたが…。
間もなく終点の大宮ですが、埼京線の大宮駅ホームは地下なので手前でトンネルに入ります。
ということで大宮駅の地下ホームに到着。
前置きが非常に長くなりましたが、ここから本来の対象である野田線に乗車。
ちなみに近年野田線は「アーバンパークライン」という名称に変わりましたが、埼京線と同様あくまで愛称的な路線名で正式には野田線(のはず)。
ということで以降当記事での路線名は野田線で統一します。
折しも特急スペーシアが目の前を走行。
スペーシアは東武線の特急車両ですが、JRの線路を走行しているので直通のJR新宿行きの列車です。
続いて特急あかぎも到着。
2つの特急列車が同時に大宮駅に到着するという、珍しい光景が見れました。
(大宮駅を発着する在来線特急列車はそれほど多くないので)
その後いよいよ乗車。
といっても最初は次の北大宮までの乗車になりますが…。
北大宮まではJR線(東北線)と並走。
ということで北大宮で下車します。
マンションの建物の一角に駅舎が設けられている造りの北大宮駅。
下車後は武蔵国の一宮である氷川神社に向かいます。
北大宮駅から氷川神社へは境内の裏手から入る恰好になりますが、裏参道に相当する鳥居もありました。
鳥居の横には地元大宮のサッカー(Jリーグ)チームである「大宮アルディージャ」の応援旗もありました。
鳥居の奥には「武蔵國一宮」の碑も。
ということで裏手(西口?)から境内に入る恰好に。
上の写真で左手に見える鳥居が稲荷神社の入口、右手に見える橋が宗像神社の入口。
その奥が神社西口です。
境内の中央にある池(神池)にかかる橋から撮影。
池の中にある弁財天のような社が宗像神社。
メインの境内入口となる楼門。
年明け三連休の初日ということもあり、ご覧の通り境内は賑わっていました。
拝殿に参拝するところ。
メイン境内の中央にある舞殿。
左側角の柱には寅年に因んだ絵馬が掲げられていました。
摂社となる門客人神社(左側)と御岳神社(右側)。
摂社の天津神社。
おみくじを結んだ列が凄い…。
境内の横には大宮アルディージャの必勝祈願の絵馬もありました。
よく見えないかもしれませんが、絵馬の左右には各選手のサインと一言が記されています。
氷川神社のすぐ隣は大宮公園ですが、公園内には大宮アルディージャの本拠地となるサッカー場「NACK5スタジアム大宮」もあります。
NACK5スタジアム大宮の入口。
ちなみにNACK5(ナックファイブ)とは埼玉のFMラジオ放送局で、ラジオの受信周波数が79.5khzであることが名前の由来です。
大宮公園内にある日本庭園。
さきほどのNACK5スタジアムと隣接する野球場の手前にあります。
大宮公園側の入口にある氷川神社の案内板。
武蔵国一宮の格式を持ち、関東の各所にある氷川神社の御本社で江戸時代から「お氷川様」と呼び親しまれています。
勿論最寄り駅の「大宮」の駅名も「大きなお宮」であるここ氷川神社に由来しています。
境内入口付近には「戦艦武蔵の碑」なるものも。
戦艦武蔵といえば帝国海軍最後の巨大戦艦である「大和型」戦艦の二番艦ですが、ここ「武蔵国」の名を冠する艦船ということで慰霊碑的なモニュメントがあるのだと思います。
提督さん(艦これのプレイヤーをこう呼ぶらしい)にとってはさしずめ「武蔵ちゃんの墓」になるのでしょうか?
その戦艦武蔵の碑の前ではちょうど新年を祝う猿まわしが開催されていました。
上の写真は芸が終わったあとポーズをとっているところですが、実際の芸では2本足で走りつつ高いハードルをジャンプしたりバク宙を決めたりと実に凄い芸を見せてくれました。
(そもそも猿が2本足で歩くこと自体かなり訓練しないとできないことだそうです)
あとちゃっかりと「鬼滅の刃」の主人公が着ている柄の衣装もポイント。
一通りお参り&見物をした後は(本来の)氷川神社参道を歩いて駅方面に戻ることに。
こちらは正面入り口の「三の鳥居」。
三の鳥居から少し歩いた参道の脇には「十六丁」の碑が。
一の鳥居付近が一丁でそこから参道の各所に番号が割り振られています。
ちなみに年一で行く大山阿夫利神社の参道(メインの登山道)は28丁目まであります。
二の鳥居に到着。
ここから参道をそれて斜めに続く道を行けば大宮駅に戻れますが…。
大宮駅を通り越し、この先の一の鳥居を目指して参道を歩き続けます。
途中七丁・三丁の碑がありましたが…
二の鳥居からかなり歩きましたが、ようやく先に一の鳥居らしきものが見えました。
一の鳥居の手前には一丁の碑が。
ようやく一の鳥居に到着。
鳥居の手前には「武蔵國一宮」の碑も。
相模一宮の寒川神社参道も長かったですが、氷川神社参道はそれよりも長いかも…。
一の鳥居の場所からだと大宮駅よりは一駅前のさいたま新都心駅の方が近いので、結局さいたま新都心駅まで歩いてしまいました。
京浜東北線で大宮まで戻り…。
再び野田線に乗車。
今度は途中駅を経て終点の船橋を目指します。
仕切り直しで再出発。
北大宮駅を通過(今度は急行に乗車)した少し先で大宮から並走していた東北線(宇都宮線)と別れます。
記事の冒頭でも触れましたが野田線は今回乗車するのが初めてで、今までのイメージでは単線区間が続くローカル線的な路線を連想していましたが、近年になって複線化が進み急行列車も運行されるようになったので日光・伊勢崎線や東上線と並ぶ「幹線」に変貌しているようです。
起点の大宮からは途中春日部までは複線区間が続きます。
対向列車とすれ違い。
たしかにこれだと日光・伊勢崎線や東上線と変わりない風景です。
東北自動車道の下をくぐり…
岩槻(いわつき)駅に到着。
後から来る普通に乗り換えるため一旦下車してホームに降ります。
駅名標の下にある東武線路線図の野田線部分を拡大。
大宮を起点に岩槻・春日部・野田市・柏と続き、JR総武線と接続する船橋までの路線です。
近年になって路線の複線化も進み、急行列車の運行もされるようになりました。
路線図を更に拡大したもの。
大宮~春日部間の駅名が見てとれますが、野田線の各駅には「TD」から始まる駅ナンバリングが割り当てられています。
※野田線についてはアーバンパークラインが現在の公称になっていますが、当記事では「野田線」の名称を使用します
東武線ではいくつかの路線系統に従って駅ナンバリングが割り当てられていますが、野田線については独立して「TD」の駅ナンバリングになっているのでこれからも幹線の路線であることが伺えます。
(ちなみにスカイツリーライン系統は「TS」、日光線系統は「TN」、伊勢崎線系統は「TI」、東上線系統は「TJ」から始まる駅ナンバリング)
野田線を走る車両についてですが、現状主力といえるのがこの10600系。
スカイツリーライン・東上線等で運用されている10000系の野田線バージョンで、車体側面のラインも野田線のイメージカラーである薄青と黄緑になっています。
ただ外観以外は既存の10000系と変わりない模様。
数は少ないものの古参の8000系もまだまだ現役の模様。
普通だけでなく急行にも運用されています。
外観は他路線と変わりないですが、側面下に「TOBU URBAN PARK LINE」のロゴが入っているのがポイントか。
※柏駅にて撮影
そして最新車両がこちらの60000系で、この車両のみ野田線オリジナルの形式です。
他路線(スカイツリーライン・東上線等)で運用されている50000系がベースと思われますが、カラーリングが薄青と黄緑中心なので外見上はかなり違います。
その他野田線では特急用車両として500系(リバティ)も運用されていますが、ここでは車両の紹介は割愛します。
(当日の乗車中にも出くわすことはなかった)
ちなみにこの車両が後に到着した各駅停車なので、春日部まで乗車します。
引き続き複線区間ですが、この辺りはまだ他の幹線系統と変わりない感じです。
春日部駅に到着するところ。
このまままっすぐ行くとスカイツリーライン側のホームに入ってしまいますが、野田線のホームは大きく右側にカーブします。
ということで春日部駅に到着。
ここで一旦下車し、改札の外に出てみます。
折しもスカイツリーラインの上り線ホームに特急スペーシアが到着。
特急スペーシア(100系)にはいくつかカラーバリエーションがあり、この車両は金色がかった豪華な色合い。
ちなみにスペーシアの新たなカラーバリエーションとして往年のDRC(1720系)のカラーリングを復刻した車両も登場するそうです。
続いて2両編成の短い列車が駅を通過していきました。
一見事業用車両のような派手なカラーリングですが、どうやら大師線(西新井~大師前)で運行されている車両の模様。
そして春日部駅は漫画・アニメ「クレヨンしんちゃん」のロケ地でもあるということで、駅構内の各所で登場するキャラクターがあしらわれています。
スカイツリーライン側の駅名標の上にも…。
駅発車メロディもアニメのテーマソング「オラはにんきもの」のフレーズが採用されています。
駅舎(東口)の上にもしんちゃんが…。
ただこう見ると春日部駅は地上の駅舎で駅構内も広く、特急も停車する(りょうもう号は通過していたが)ことから私鉄というよりはJR(さらに言うと国鉄)の基幹駅的な雰囲気も感じられます。
ただご覧のように今後駅の高架化工事が計画されているようで、完成すれば駅周辺の風景も大きく変わるようです。
近年JR線でも基幹駅の高架化が行われている(多くは新幹線の開業に合わせて行われるケースが多い)のでこれも時代の流れとは言えますが…。
ちなみに東武線内では竹ノ塚駅周辺で高架化工事が進行中です。
駅の連絡橋上から撮影した駅構内。
ホームの番線(野田線も含めて現状5番線まである)以上に線路がある広い駅構内で、このあたりも国鉄的な駅の特徴と言えるかも…。
ロケ地といえばこんなところも…。
首都圏外郭放水路、広大な地下空間に設けられた遊水地で「防災地下神殿」という通称が付いていますが、近年の仮面ライダー(ゴーストなど)で敵地の拠点として登場していました。
これ春日部にあったのですね…。
尤も観光施設ではないので随時見学はできないと思われますが、この中吊り広告のようにツアーによる見学が開催されているようです。
少し滞在した後に再び野田線乗り鉄の行程を再開します。
春日部から先は単線区間に変わります。
1つ前の写真でもそうでしたが、単線とはいっても殆どの区間で複線化できるスペースは確保されている模様です。
部分的に複線になっている区間もありますが…。
すぐ先で単線に戻ります。
江戸川を渡るところ。
野田線の沿線では一番大きい川ではないでしょうか?
車両基地がある七光台駅。
その後高架区間に入るものの、依然単線のまま。
ただし鉄橋部分だけ複線用に造られていることが分かります。
途中の愛宕駅にて。
こう見ると完全に複線っぽい。
野田市駅に到着するところ。
1つ前の写真と併せて参照いただければと思いますが、単線で1面2線のホームまで完成。
将来的に複線&2面4線のホームになると思われるので、現状片側のホームだけ完成したような恰好です。
ということで野田市駅で下車してみます。
ホームの目の前はキッコーマン(醤油)の工場。
手前では残りのホームが工事中。
反対側もキッコーマンの工場です。
そもそも野田線自体が当駅に隣接するキッコーマンの工場から柏駅まで製造された醤油の貨物輸送を行うために造られたそうですが、現在は貨物輸送は行われていません。
(そのためかつては駅構内からキッコーマンの工場につながる引き込み線も設けられていたが、それも撤去されている)
駅の改札を出たところですが、駅前も工事中で駅周辺も店は殆ど無い感じでした。
駅前広場の横には東京直結鉄道の実現に向けた横断幕が。
都心からここ(野田市)まで地下鉄を延伸する計画がある模様で、副都心線(ないしは有楽町線)の車両と思われるイラストが描かれています。
どこから延伸する計画があるかについては、当記事の最後で取り上げます…。
野田市駅で降りたものの事前に周囲の見どころがあるかはつかめなかったのですが、駅で周辺地図を確認したところ「櫻木神社」が徒歩10分位の場所にあるということなので、急遽行ってみることに。
全くノーチェックの場所だったのでどうかと思い貸したが、神社の入口に到着すると参拝者が結構多かったのでびっくり。
神社の拝殿も立派なたたずまい。
先に訪れた氷川神社までとはいわないまでも、なかなかの規模ですね。
境内の横には「厄災落としの割石」なるものも。
真ん中の「厄」と記された石に陶器でできた厄玉を投げて割り、厄払いをするという趣旨のものです。
ちなみに石の周囲に雪が積もっていますが、一昨日に降った雪が残っているものです。
そしてここでも猿まわしが開催されていました。
写真は演技を終えてご褒美のジュースを飲んでいるところですが、竹馬に乗りながらハードルをジャンプするなどかなり凄い演技を見せてくれました。
入口に戻り駐車場方面に歩くと大鳥居が。
駐車場の広さといい、やはりかなり大規模な神社のようでした。
ちなみにここまで昼食を取り損ねていましたが、結局神社参道に出店していた屋台で焼きそばを購入して昼食としました。
(これはあまり想定していなかった)
一通りお参りを済ませた後駅に戻り、乗り鉄を再開。
途中で複線になったかと思いきや…
やはり単線に戻ります。
とはいうものの、この辺りでも複線用の用地は確保されている様子でした。
カーブしながら川を渡り…。
運河駅に到着。
先程渡った川は運河だったようです。
(江戸川と利根川を結ぶ利根運河)
野田市から乗車した列車が急行だったため、ホームの反対側に停車中の普通に乗り換えます。
(急行のすぐ後に発車)
運河から先は柏を経て終点の船橋までの全区間が複線となり、急行の通過駅が出てきます。
(逆に言うと単線の春日部~運河間は急行も各駅に停車する)
つくばエクスプレス線との接続駅となる流山おおたかの森駅に到着。
というか野田線の線路と直交するつくばエクスプレス線の高架ホームがひたすら巨大に見えます。
途中端折りましたが、柏駅の手前でJR常磐線と合流。
間もなく柏駅に到着するところ。
ということで柏駅に到着。
野田線の柏駅は平面スイッチバックの構造となっているため、大宮から当駅を経て船橋方面に直通する列車(主に急行)は方向転換を行います。
また列車の平面交差を抑える目的のため、普通は柏駅を境に大宮方面と船橋方面とで運用を分けています。
柏駅のホームは1~4番線までありますが、1・2番線は春日部・大宮方面、3・4番線は船橋方面と列車の行先で別れています。
中には柏~運河間という短距離運用の列車もあるようで。
改札の外(東口)に出てみました。
※駅の入口はJR線と共用
柏駅で降りるのは初めてですが、奥に高島屋のビルもあり地域の基幹駅にふさわしい大規模な感じです。
JR線(常磐線)のホームを見ると、小田急線の車両が停車中。
地下鉄千代田線を経由して小田急線に直通する列車ですが、よもや柏駅で見ることができるとは…!
尤も小田急線内でもJR線の車両が見られるので逆もまた然り、ということですね。
駅東口の向かいにはデパートのビルと思われる建物が。
しかし店舗名の表示は消されて中はもぬけの殻な様子。
どうやら元そごうのビルな感じですが、つまりは閉店してしまったということか。
近年になってデパート(百貨店)の地方店舗の閉店が相次いで見られますが、何とも厳しい…。
建物の半分はビックカメラになった模様。
百貨店が閉店→家電量販店が入る、というパターンも近年割と見られます。
(だいぶ経ちますが横浜駅西口の三越がヨドバシカメラに変わったとか)
反対側(西口)の高島屋は健在のようですが、建物内のテナントは従来の高島屋とは変わっているかもしれません。
(当日はビル内に入らなかったので未確認)
駅周辺を一回りした後、船橋方面へ向けて乗り鉄再開。
余談ですがJR線柏駅の駅メロは地元のサッカーチーム(Jリーグ)である「柏レイソル」の応援歌が採用されているようです。
柏駅を発車後、左手にカーブ&JR線の線路を跨いで進路方向を南へ。
途中の高柳駅でまた乗り換え(普通→急行)。
待ち合わせ停車中の車両を電D(電車でD)っぽい視点で撮影。
高柳駅は割と最近に急行の待ち合わせができるように2面4線のホームに拡張されました。
ホームの反対側に到着した急行ですが、最後に8000系に乗車できた恰好となりました。
高柳から先は船橋の手前までほぼ直線が続く線形のため、スピードが出ます。
沿線には梨畑が。
(船橋ではふなっしーというゆるキャラが有名ですが、キャラの由来が梨なので木の樹形からしても梨畑で間違いないと思います)
北総線(成田スカイアクセス線)と新京成線と接続する新鎌ヶ谷駅に到着。
駅停車中にちらっと駅メロが聞こえましたが、察するに沿線に練習場がある日本ハムファイターズの応援歌な感じでした。
新鎌ヶ谷駅から終点の船橋までは高架区間が続きます。
(実際は一部地上区間もありますが)
終点の船橋駅に到着するところ。
始点の大宮駅と同様、JR線のホームに隣接する形のこじんまりとした造り。
ということで船橋駅到着。
ちなみに船橋駅ですが、ホームドアが設置されているのが確認できる。
現状野田線内ではホームドアが設置されている駅は他に柏駅のみの模様。
(今後設置駅は増えると思われますが…)
ホーム反対側から発車する列車を見送り、これで野田線全線走破という目標は達成。
ここから先はボーナス行程となりますが、JR線を中心にまだちょっと続きます。
船橋駅の改札を一旦出て…
JR総武線(各駅停車)に乗り換え。
1駅先(手前)の西船橋駅で下車しますが、向かいの地下鉄(東西線)のホームにはレアな車両が停車していました。
(JR車のE231系800番台)
西船橋駅で乗り換えるのは東西線ではなく武蔵野線。
西船橋駅の武蔵野線ホームですが、上の写真を見ると割と高い位置にあることが分かります。
乗車するのは南船橋行きの電車ではなく…
こちらの東京行きの電車に乗車します。
(新木場まで乗車)
武蔵野線といってもこの先は京葉線に乗り入れる形となり、東京湾岸を走行します。
従ってディズニーランド前も通過。
写真の中央に山らしきものが見えますが、ビッグサンダーマウンテンでしょうか?
シンデレラ城も見えました。
※注:撮影した写真をかなり拡大しています
葛西臨海公園では、建物のドームも見えました。
新木場の手前では奥に東京ゲートブリッジの姿も。
新木場駅に到着し…
地下鉄有楽町線に乗り換えます。
乗車したのは副都心線でも運用されている車両(10000系)。
そして2駅先の豊洲駅で下車。
下車した豊洲駅ですが、現状使用されていない真ん中の2本の線路の上に床が仮設されていて通路になっていて、上り・下り線のホーム間で自由に行き来できるようになっています。
かつての暫定開業時の東急東横線渋谷地下駅ホームと同じ状態。
1つ前の写真はホームの都心(池袋)寄りで撮影したものですが、上の写真は反対の新木場寄りで撮影したもので、上り・下り線ホーム間で段差ができています。
別の角度から、新木場寄りの上り線ホーム。
新木場寄りの下り線ホーム。
途中から段差ができていて、手前では階段でしか横断できないような造りになっています。
新木場寄りの先端ではこれだけ段差があり、この部分は上り・下り線ホーム間で行き来できないようになっています。
ホーム先端からのぞき込むと、真ん中の2本の線路がその先で左にカーブして延伸できるような構造になっていることが確認できます。
下り線の新木場寄りホーム先端から撮影したもの。
既存の下り線(左端にちらっと見える)が延伸予定の線路スペースの下を通る構造になっている様子が確認できます。
この延伸予定の線路が将来的にどこにつながるのかと言うとまずは半蔵門線の住吉駅に接続し、更に半蔵門線の押上駅から延伸して最終的には先に取り上げた野田線の野田市駅まで辿り着く…という壮大な計画があるようです。
つまりは野田市駅前で見た「東京直結鉄道の実現」の出発地点がここ豊洲駅ということになります。
さすがにここから野田市まで線路を延伸する計画は実現性は低いと思われますが、ひとまず半蔵門線の住吉駅までの延伸については実現に向けて動き始めたようです。
(つい最近にこの延伸計画の認可が取れた模様)
なので現状のホームの中ほどに仮設の通路が設けられたことも延伸工事に向けての準備段階であるようですね。
最後に、池袋寄りのホーム先端から撮影した様子。
(上:下り線 下:上り線)
現状線路の先は折り返し列車の留置線として利用されていますが、将来的には半蔵門線から直通する列車の折り返し線となることが予想されます。
最後の最後で(強引に)野田線と絡めてみましたが、これも結果オーライか?
というか前哨戦・延長戦(?)が長い記事になってしまいましたが、これにて当日の行程終了です。
2022-01-10 10:59