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年初めの乗り鉄2016~富士山と秘境巡り+α(1日目) [鉄道・鉄道旅行]

ということで、今年の年始も乗り鉄旅行に行ってきました。
今回は純粋に2泊3日の行程で、富士山と秘境巡りということで富士山の麓を走る身延線・御殿場線と、全国でも屈指の秘境路線とも言える飯田線を中心に走破してみました。
JRの路線がメインなので今回も勿論18きっぷを利用。
(3回残り分を金券ショップにて購入)

1日目は都心から御殿場線経由で富士まで、富士から身延線に乗って途中富士宮の浅間大社・身延山久遠寺を訪れて終点の甲府に辿り着くという行程です。

まずは横浜まで出て東海道線に乗る訳ですが、御殿場線を経由するため前回(昨年夏)より更に早い電車に乗車します。

まだ夜明け前…

横浜駅5:48発の電車。まだ夜明け前です。
外の景色も見えず何度も乗車している区間なので、読書したりなどしてスルー。

ようやく夜が明けてきた

国府津(こうづ)駅で御殿場線に乗り換え。
この時点で6:30過ぎ。ようやく夜が明けてきました。

酒匂川(支流)を渡る

松田付近。酒匂川(恐らく支流)を渡ります。
奥は東名高速の高架橋。

ようやく富士山が見えてきた

静岡県に入ったところで、ようやく富士山が見えてきました。

反対側は箱根の山々

反対側は箱根の山々。

御殿場線でも活躍したD52型機関車

中間の御殿場駅に到着。
駅の手前には蒸気機関車(SL)が保存展示されていました。
ちなみに形式は「D52型」という、国内最大級の貨物用機関車です。
晩年はここ御殿場線でも活躍していました。

この辺りでは富士山がくっきりと見える

御殿場までは山あいを抜けて走行しますが、御殿場から終点の沼津にかけては比較的開けた地形になります。
御殿場からしばらくの間は高原的な感じで、富士山もくっきりと見えて美しい光景でした。

複線であれば本線の風格

御殿場線(国府津~沼津間)は元々は東海道本線の一部で、現在の熱海経由のルートが完成するまでは急行列車(特急もあったか?)を含めて全ての列車が通っていた関係で複線化されていた時期もありました。
現在は列車の本数も少ないので単線ですが、大半の区間で「複線であった」ことを示す痕跡が残ってます。
上の写真ではかなりはっきりと残っている状態で、右側に線路を通せばそのまま複線になり、本線と見間違うような風格です。
山あいの区間でも複線部分の橋脚やトンネルもそのまま残っており、かつての栄華も伺えます。
(廃船区間の遺構としてはこちらがメインなのですが、残念ながら車内からの撮影は困難でした…)
ちなみに昭和の初期に熱海経由のルートが完成した後もしばらくは複線のままで、戦時中になって物資供給のため片側の線路を外されて単線化されたという経緯だそうです。

沼津の手前で待ち合わせ

あと少しで沼津ですが、手前の駅で対向列車待ち合わせのため少し停車。
対向列車の向こうには富士山が見えます。

沼津で再び東海道線へ

終点の沼津に到着。
ここから再び東海道線で、富士(駅)まで乗車します。

東海道線からも富士山がはっきりと見えました

前回(昨年夏)は見えませんでしたが、今回は東海道線からも富士山がはっきりと見えました。
原(駅)にて撮影。
山頂に雪が積もっているのは主に東側で、南側・西側はあまり積雪はありませんでした。
(例年より雪が少ないようです)

前回の同じアングルと比較してみた

東田子の浦駅にて。
前回(昨年夏)と同じアングルで撮影したので比較してみました(上が今回・下が前回)。
前回はほぼ雲に隠れていた訳ですね…。
(よく見ると、かすかに見えないわけでもない)

富士に到着

富士に到着。
ここで身延線に乗り換えます。

身延線はワンマン運転

身延線(普通電車)はワンマン運転なので、主要駅以外は先頭車両でしか乗り降りできないので注意が必要です。
(昨今のローカル線はワンマン運転が大半なので共通事項でありますが)
途中西富士宮止まりの電車ですが、1つ手前の富士宮までの乗車なので問題なしです。

富士宮駅

富士から富士宮までは20分程度。
駅から徒歩10分程度で富士山本宮浅間大社です。

左に鳥居、右に富士山

浅間神社の入り口、二之鳥居。
鳥居の右手には浅間大社の石碑、奥には富士山が見えます。

浅間大社楼門

三之鳥居の先にある楼門。拝殿境内への入り口。

浅間大社拝殿

拝殿でひとまずお参り。
拝殿の奥が本殿になります。

火山弾と南極の石

拝殿境内の左手には火山弾と南極の石がありました。
火山弾は富士山噴火時に落ちてきたものですがこれほど大きいのは貴重とのこと。
南極の石はかつての南極探査の時に持ち帰ったものだそうです。

湧玉池

水草が綺麗

ご朱印を受けた後、境内の東側にある湧玉池へ。
中世以降富士山に登る人々はまずここで禊を行い登山に臨んでいたそうです。
池に注がれる湧き水は、手持ちのボトルがあれば汲んで持ち帰ることができます。
(ボトルが無い場合は有料で空き容器も販売しています)

富士山から流れる湧き水なので水面はとても澄んでいて、水草の緑がとても綺麗でした。

名物の富士宮そば

お参りの帰り際に名物の「富士宮そば」を頂きました。
そばといってもいわゆる「焼きそば」なのですが、なかなかに美味でした。

再度富士山を拝んで

最後に再度富士山を拝んで、元の富士宮駅に戻ります。

次は身延駅まで乗車

駅に戻った後は下り方面(になるのか?)の電車で身延駅まで乗車します。

車窓から浅間大社の鳥居を再度見る

富士宮駅を出発した直後、車窓から浅間大社の鳥居(一之鳥居)を見つつ先に進みます。

ここから山あい区間に突入

ここから山あいの区間に突入。
線路の勾配もきつくなります。
といっても新型の電車なので急勾配でも難なく走行できますが。

まだ富士山が見える

山あい区間でも場所によってはまだ富士山が見えます。
(といっても車窓からはこの辺りがそろそろ限界かも)

富士川の清流

反対側は富士川の清流。なかなかにいい景色です。

ローカル線の駅という感じ

途中の寄畑(よりはた)駅にて。いかにも「ローカル線の駅」という感じ。

トンネルも割りと多い

山あいということで、トンネルも割りと多いです。
ちなみにこの区間では車両最後部から撮影。
運転席の後ろ(いわゆる「かぶりつき」)の場合運転士さんの邪魔にならないよう配慮が必要ですが、ワンマン運転の場合車掌さんが乗車していないので、車両最後部だと気兼ねなく撮影できるのでおすすめです。
(以後「逆かぶりつき」と呼ぶようにします)

身延の1つ手前、甲斐大島駅

身延の1つ手前、甲斐大島駅にて対向列車待ち合わせのためしばし停車。
電車から外に出た瞬間、木の香りが交じった山特有の空気に包まれました。

ここぞとばかりに1枚

このような長時間停車の時間は撮り鉄にとっては絶好の撮影チャンス。
自分以外でもここぞとばかりにシャッターを切る方を見かけました。
(待合室の壁を撮る、かなりマニアックな方もいらっしゃいましたが…)

特急ふじかわ号が通過

そうこうしているうちに対向列車の特急ふじかわ号が通過し、ほどなくして駅を出発。

身延駅に到着

身延駅に到着し、駅からバスに乗り10分程度で身延山の入り口に着きました。

入り口の三門

身延山久遠寺は日蓮宗の総本山として知られ、心の聖地と言える場所。
入り口の三門も重厚な造りです。

入り口の三門に着いたのはちょうど昼過ぎですが、富士宮で焼きそばを食べたので昼食は取らずにそのまま入山しました。

なにげにこの石段がきつかった

三門から本堂への参道途中にある「菩提梯」と呼ばれる石段。
287段でかなり急な階段なので、なにげに足の負担がかなりありました。

石段の迂回路である男坂

石段を経由するのが本来の参拝経路なのですが、あくまで健脚の方向けなので脚力に自信がない場合は迂回路となる坂道もあります。
上の写真は石段を交差する形で設けられた「男坂」。
更に勾配の緩い「女坂」もあります。

ひとまずは本堂のみお参り

石段を登りきった先に身延山久遠寺の本堂が。
現在の本堂は昭和60年に再建されたもので、地下には宝物館が設けられています。
(宝物館の入館料は300円)

境内には本堂の他にもいくつかの仏殿がありますが、ひとまずは本堂のみお参りして山頂の奥の院を目指します。

ロープウェイ久遠寺駅

久遠寺の境内から奥の院まで徒歩でまともに行くと2時間はかかり本格的な山登りになってしまうため、ロープウェイにて一気に山頂駅まで行きます。
(ロープウェイの料金は往復で1.350円)

みるみる景色が小さくなる

ロープウェイでの山頂駅までの所要時間は7分なので、本当にあっという間でした。

山頂駅に到着

ということで山頂駅に到着。
ちなみにゴンドラも含め、ロープウェイの施設全般のデザインは水戸岡鋭治氏によるもの。
身延山ロープウェイは富士急行系列の会社が運行しており、近年富士急行の車両デザインを水戸岡氏が担当しているのでそのつながりによるものかと思われます。
現在は既存車両のリニューアルという形ですが、近い将来車両の更新があるかと思うのでその時に本格的なデザインの新車両が登場するのではないでしょうか?

山頂展望台から見た富士山

山頂(東側)展望台から見た富士山。
間に1山挟んでいますが、はっきりと見えます。
ちなみに身延山山頂の標高は1.153m。
大山山頂(1.520m位)に近いので、麓との温度差はかなりあります(要するにかなり寒い)。
ここまで徒歩でなくとも来れるということで、ロープウェイの偉大さを改めて感じました。

奥之院仁王門

奥之院本堂(祖師堂)

奥之院の境内はロープウェイ山頂駅からすぐ。
本堂に当たる祖師堂、入り口の仁王門ともども立派な造り。

御手植え杉(1)

御手植え杉(2)

奥之院参道の両脇には樹齢700年を超える「御手植え杉」が。
幹に付いている「こぶ」も見事で何となくご利益ありそうです。
※2枚目の御手植え杉は正確にはやや奥まった位置にあります。

南側展望台からの風景

南側展望台からの風景。中央の谷間を流れるのが富士川。
当日はもやがかかっていて見えませんでしたが、空気が澄んでいれば奥に駿河湾が見えるそう。

山頂から見た久遠寺境内

山頂から見た久遠寺境内(ズームで撮影した写真を切り抜き)。
本堂や五重塔などの仏殿が確認できます。

七面山

西側にある七面山展望台から見た七面山。
雲の形が何とも味わいがあります。

北側展望台への道

最後に奥之院の裏手にある北側展望台へ。

北側展望台からの風景(1)

北側展望台からの風景(2)

北側展望台からの風景(3)

個人的には北側展望台からの眺めが一番良く、富士山に次ぐ日本第2位の高峰である北岳(3.193m)をはじめとする南アルプスの山々を一望できます。

展望台に設置されている案内板

展望台には眺望できる山の一覧が載っている案内板も設置されていました。

北側展望台からの風景(パノラマ)

パノラマ写真も撮ってみました。
(やはり全体的に雪が少ないようです)

一通り周った後再びロープウェイに乗って下山するとします。

あっという間に下っていく

上りと同様にあっという間に下っていきます。
山麓(久遠寺駅)に到着した時空気が暖かかったのが印象に残りました。

こんなものまである

ロープウェイ久遠寺駅のちょうど真下にはマイカー用の駐車場があり、そこから境内まで直接行ける「斜行エレベーター」なるものまでありました。
従来は徒歩で階段(といっても菩提梯のような急な石段ではない)を経由して境内に辿り着きますが、これなら足の不自由な方でも楽に行けるということですね。
(なのでどちらかというとバリアフリー的な施策によってできた設備と思われます)

一応宝物館も見て、久遠寺駅の境内を周ってみます。

五重塔

平成20年に再建された五重塔。
創建当時の姿で復元されたもので、全高は38.2m。
現存する五重塔としては国内第2位ののこと。

祖師堂

祖師の日蓮聖人が奉られている祖師堂。
つまりは霊廟ということから、境内の仏殿ではひときわ豪華な外観です。

御真骨堂

日蓮聖人の御真骨を奉安する「御真骨堂」。
写真の赤い建物は拝殿で、拝殿の奥に御真骨が眠る八角堂があります。

仏殿

こちらは「仏殿」と呼ばれる建物。
奥には納牌堂があり、全国の信者の御位牌・御分骨が収められています。
(現在はちょうど裏手にある釈迦殿・新納牌堂に移行している模様)

仏殿付近から本堂方面を望む

境内を一通り周ったので、この辺りで下山して身延駅に戻るとします。
(バス・電車の本数があまりないことから、早めに切り上げなければならなかった)
ちなみにご朱印は久遠寺(本殿)と奥之院の2ヶ所で受けました。

レストランの窓から見た身延山

身延駅に戻り、駅前のレストランで遅めの昼食をとった時に撮影した写真。
目の前が富士川で、奥のかすんでいる山が身延山。
こう見ると結構標高が高いことが分かります。

甲府行きの電車に乗車

お土産を買った後に駅に戻り、甲府行きの電車に乗車。
まだ16時を回ってませんが、次の電車が2時間以上後なので、早めに移動するとします。
(特急であれば1時間後にありましたが、18きっぷでは特急は乗車できないため)

日没にさしかかるため外の風景はあまり撮れなかったため、道中に見かけた変わった駅名を紹介。

はだかじま

はだかじま=波高島。
漢字では普通ですが、平仮名で書くと誤解を招きそうな駅名。

くなど

くなど=久那土。
身延線内では風変わりな駅名か。

かじかざわぐち

かじかざわぐち=鰍沢口。
魚の名前である鰍(かじか)が読みにくいか。
実は特急も停車し当駅発着の列車もある、身延線内でも中核駅だったりします。

日没時には甲府盆地に

日没にさしかかる時点で甲府盆地に入りました。
終点の甲府まであと少し。

甲府に到着

終点の甲府に到着。
すっかり夜ですが、実は17時を少し回ったところ。
ちなみに隣駅の金手(かねんて)も変わった駅名ですね。
金手駅は中央本線との並行区間にありますが、駅があるのは身延線のみだったりします。
(中央本線の隣駅は酒折駅)

当日はここ甲府にて宿泊し、1日目の行程終了です。

(2日目に続く)
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