秋の高尾山登山2022 [アウトドア(釣り・登山・スキー等)]
今年も秋の山登りに行ってきましたが、例年は大山に行くところ今年は趣向を変えて高尾山へ。
大山登山がルート的にネタ切れ気味ということもあり、久しぶり(10年ぶり)に行ってみることにしました。
日程は昨年より少し早めの10月22日(土曜日)。
高尾山口駅前から見た高尾山方面。
当日は曇り気味でしたが気温もちょうどよく、雨に見舞われることもありませんでした。
最寄りの高尾山口駅までの交通手段ですが、東横線で渋谷まで出て渋谷から京王線経由(井の頭線→京王線)で向かうというルートで。
東横線の渋谷地下駅から地上に出て井の頭線乗り場に向かうところで目にした光景がこちら。
銀座線の駅が入っていた駅ビル(東急百貨店東横店・西館)が無くなっていました。
今後再開発が進んで新しくできた銀座線渋谷駅とつながると思われますが、果たしてどういう光景になるのか…?
渋谷からは京王井の頭線に乗車。
渋谷駅ホームのPRボードでは(同じ京王線管内ということで)やはり高尾山が取り上げられていました。
(ここから少々乗り鉄ネタが続きますが、前哨戦ということでご容赦を)
明大前で本線系統の京王線に乗り換え。
京王線の下りホームに着くと、折しも最速達列車のMt.TAKAO号が到着したところ。
しかし当列車は全席指定のためさすがに座席指定券の購入が間に合わないので次の列車に乗ることに。
次列車の特急・京王八王子行きに乗車します。
以前は特急の場合明大前を出ると次の停車駅は調布でしたが、途中の千歳烏山に停車するなど最近のダイヤ改正で特急の停車駅が増えました。
上位の京王ライナーやMt.TAKAO号が登場したことと、(京王独自の珍列車種別である)準特急を廃止して特急と統合したといった影響のようです。
路線図の京王ライナー停車駅部分を拡大してみましたが、Mt.TAKAO号は下り(高尾山口行き)の場合
明大前を出ると高尾山口までノンストップとは!
(上りは府中まで特急停車駅とほぼ同様の模様)
京王線は笹塚~調布間の立体交差及び複々線化が計画されていますが、現状複々線化されているのはごく一部に留まっています。
(上の写真は八幡山駅付近)
ところどころで事業用地が確保できている箇所もありますが…。
調布の手前で地下区間に入るところ。
調布駅周辺は連続立体交差化(京王線の地下化)が済んでおり、調布駅においても京王本線と相模原線とのスムーズな分岐ができるように線路が改良されました。
ただこの区間を複々線化する場合、どのような工事になるかは不明ですが…。
調布から先は京王本線系統のみの列車になるためか、さすがに複線のままの模様。
上り(新宿方面)の対向列車とすれ違うところ。
中川原~聖蹟桜ヶ丘間で多摩川を渡るところ。
多摩川の上流側を撮影。
北野駅の手前で対向列車とすれ違い(2)。
京王八王子の一つ手前の北野駅で、ホーム隣に停車中の高尾山口行きに乗り換え。
京王本線・高尾線・JR横浜線に囲まれた三角地帯を通過。
高架下の線路がJR横浜線、右奥に京王本線(京王八王子方面)の線路が見えます。
終点に近づくにつれて上り勾配になり、山が近くなってきました。
終点1つ手前の高尾駅でMt.TAKAO号の回送列車とすれ違い。
終点までノンストップといえども、時間的にはあまり差はないようです。
終点の高尾山口までは単線。
トンネルも2つほどあります。
右側の線路は中央本線。
終点の高尾山口まではわずかですが、山あいローカル線的な風景が楽しめます。
終点手前の鉄橋を渡り…。
終点の高尾山口駅に到着。
井の頭線の渋谷駅を出発したのが8:50頃で高尾山口駅に到着したのが9:57なので、所要時間が1時間10分弱。
でも自宅を出たのが8時ちょっと前なのでトータルの所要時間は大体2時間といったところでしょうか?
駅の改札を出たところ、駅前はかなりの混雑。
尤も混雑していたのは改札周辺のみで、駅ロータリー側は混雑していませんでした。
高尾山ケーブルカー駅に行く前、駅前の混雑をよそにに駅ロータリーの反対側にある氷川神社へお参り(これも前哨戦ということで…)。
氷川神社お参り後に高尾山ケーブルカー駅方面へ。
前置き(京王線の乗り鉄記事)が長くなりましたが、ここからが山登りの本番。
ケーブルカーの山麓駅(清滝駅)前に到着。
高尾山口駅前の混雑ぶりから長蛇の列を覚悟していましたが、駅前は思ったほどの混雑ではありませんでした。
高尾山も日本遺産に認定。
都内で唯一の日本遺産とのことです。
日本遺産は他に大山詣りや成田山などが認定を受けています。
清滝駅前にある高尾山遊歩マップ。
山頂までいくつかの登山ルートがありますが、ここから直接山頂付近まで行けるのはメインルートとなる1号路と山道の6号路、本格的な登山道の稲荷山コースの3つがあります。
ここ(清滝駅)から山頂までの中間地点となる高尾山駅まではケーブルカーとリフトの2通りの交通手段があります。
ケーブルカーだと高尾山駅までの所要時間は6分、リフトだと所要時間は12分。
ちなみにケーブルカーは日本一の急勾配だそう。
ケーブルカーもそれほど行列ができている訳ではなく臨時ダイヤ(10分間隔)で運行していたのでこちらで乗車しても良かったのですが…。
メインの登山ルートである1号路を走破する形でいってみることにしました。
1号路の全長(清滝駅~山頂)は約3.8km。
途中ケーブルカーの高尾山駅や薬王院などを経由します。
1号路の入口(登山口)の横にある「高尾山薬王院」の碑。
その奥には登山安全祈願(?)の神社も。
「高尾山飯縄権現」という名称の模様。
ということで(ようやく)登山開始。
まずはケーブルカー高尾山駅を目指します。
1号路は都道にもなっており、(終点の)山頂まで車両が通行できるようになっています。
一般車両は通行できず、緊急車両・指定事業車両などが通行します。
途中何か所かにつづら折りポイントがあります。
先程のつづら折りポイントから少し進みましたが、ご覧の通り下の道とは結構な高低差があります。
本道と金比羅台方面との分岐地点。
どちら経由でも山頂方面に進めますが、本道経由の方が若干距離が短いです。
ちょっと迷いましたが(一度も通ったことがない)金比羅台方面に進むことに。
2~3分歩いて金比羅台園地(展望台)に到着。
その名も「金比羅社」という神社もあります。
金比羅台からの眺め。
写真中央が八王子市街で、その奥の高いビルがある地点が立川あたりか?
ここから少し下に分岐地点がありますが、向かって左側の金比羅台歩道を進めばJR高尾駅方面にも行けるようです。
金比羅台(園地)からこのまま真っすぐ進めばすぐに1号路と合流して山頂方面に行けますが…。
敢えて一度戻って先程の分岐地点へ。
ちなみにここは金比羅台の少し下にある分岐地点で、左手(金比羅台歩道)を進むとJR高尾駅に行けます。
先程の分岐地点へ戻ってきて、本道の頂上方面(右奥)に進みます。
またもやつづら折りポイント。
更に上って金比羅台方面からの合流地点に到着。
先ほどの金比羅台園地から真っすぐの道がここで合流します。
ここからケーブルカー高尾山駅までは一本道。
ケーブルカー高尾山駅の少し手前、リフトの山上駅に到着。
この辺りがちょうど山頂との中間地点。
(標識の部分が明るすぎて見えませんが高尾山頂まで2.0km、高尾山口駅まで2.1kmと記されています)
少し歩いてケーブルカー高尾山駅に到着。
奥に見えるのは展望レストランで、「最も高い位置にあるビアガーデン」もあります。
ケーブルカー高尾山駅のホーム。
ケーブルカーの山頂側は下りだと発車してすぐに道路の下をトンネルでくぐる構造になっています。
高尾山駅付近の展望台から見た風景。
当日は曇り空なためか、遠くは見えませんでした。
良く晴れて空気が澄んでいればここから東京タワーやスカイツリーなどが見えるらしいとのことですが…。
ここでの展望を期待して望遠レンズを持ってきたので、付け替えてちょっと撮影してみました(その1)。
見えたのは多摩ニュータウンあたりでしょうか…?
望遠レンズで撮影(その2)。
東京タワー方面と思われし方向で撮ってみましたが、遠方はぼやけて何も見えず…。
(というか右下手前の植物にピントが合ってしまった模様)
その後高尾山駅改札側に移動。
駅舎の右側にあるのは「高尾山スミカ」という飲食・土産店が複数入っている施設。
近年出来た施設のようです(少なくとも10年前来た時は無かったような…)
高尾山駅の横にある展望レストランの入口。
秋の高尾山ビア・ビュッフェということでクラフトビールなどが飲めるフェスティバル開催中とのことで少々気になりましたが、登山中の飲酒は宜しくないので止めておきました。
高尾山駅の展望台から見た風景。
麓(写真中央)に高速の八王子ジャンクションが見えました。
(中央道と圏央道との交差地点)
その奥には八王子城跡のある山も。
(八王子ジャンクションの奥の突き出た山)
高尾山遊歩マップで、改めて各散策路の紹介。
※リフト山上駅付近に設置されいたもの
高尾山の遊歩(登山)道は1号路~6号路と稲荷山コース・高尾山~陣馬山コースなどがあります。
(その他いくつかの脇道もあり)
各コースの所要時間などの説明。
1号路:ケーブルカー清滝駅から山頂までのメインルート。所要時間:上り40分・下り40分
(清滝駅にある案内では上り100分・下り90分)
2号路:ケーブルカー高尾山駅からさる園付近を周回する散策路。所要時間:1周30分
3号路:薬王院浄心門付近から山頂付近まで、1号路の脇を通る形の山道。所要時間:上り60分・下り50分
4号路:薬王院浄心門付近から山頂付近まで、3号路の反対側の脇を通る形の山道。途中に吊り橋あり。所要時間:上り50分・下り40分
5号路:山頂周辺を周回する散策路。所要時間:1周30分
6号路:ケーブルカー清滝駅から山頂まで通しで行ける登山道。所要時間:上り90分・下り70分
稲荷山コース:ケーブルカー清滝駅から山頂まで通しで行ける登山道で、6号路の外側を走行。所要時間:上り90分・下り70分
高尾山~陣馬山コース:高尾山山頂から陣馬山山頂まで続く本格的な登山道。所要時間:約5時間30分
最後の高尾山~陣馬山コースはともかく、1号路~6号路までは一通り歩いてみたいですね。
(今のところ歩いたことがあるのは1号路と6号路)
ということで再度山頂に向けて出発。
高尾山は紅葉も美しいですが、モミジは色づき始めといったところ。
尤も紅葉ベストシーズン(11月下旬頃)の超絶混雑を避けて早めに来たため、その辺はやむを得ないのですが…。
ケーブルカー高尾山駅から少し歩くとある大木「たこ杉」。
たこ杉の名前の由来は根元が蛸の足のような形をしていることより。
(道路の開削時に根を伐採しようとしたら根が一夜にして後方に曲折したという伝説もあるらしい)
根元の右側には開運ひっぱり蛸なる像もありました。
更に少し歩くと薬王院の入口となる浄心門に到着。
2号路(高尾山駅周辺の散策路)との交差地点でもあり、門の左へ進むと3号路、右へ進むと4号路方面に行けます。
本当は(今まで行ったことのない)4号路を通りたかったのですが、途中登山道緊急工事中とのことで通行止めでした…。
なので浄心門を直進して薬王院方面へと進みます。
浄心門から少し歩くと男坂と女坂との分岐地点(いわゆる追分)に到着。
左側が急な階段の男坂、右側がゆるい坂道の女坂です。
中央の石塔には「南無飯縄大権現」と記載。
飯縄大権現は薬王院の御本尊で不動明王の化身。
今回は右側の女坂を上ります。
女坂の方が坂道は緩やかですが、道が曲がりくねっている分距離は多少長め。
(といっても男坂極端な差はないですが)
男坂・女坂の間の高台にある仏舎利塔。
仏舎利塔まで上がる階段は「三密の道」とのことですが…。
門の左側にある解説では、「仏教では人間の日常生活は三密 身(身体)口(言葉)意(心)の三の働きから成り立っていると考えられております。これこそが煩悩の元(身業・口業・意業の三業)で、この三密の道を歩く時に煩悩を消すことを心に念じ歩いて下さい」と記載があります。
昨今三密というとコロナ感染しやすい状況(密閉・密集・密接)を指していますが、元々は仏教の用語としてあったということですね…。
三密の道の下は男坂の階段(奥が浄心門方面)。
こうして見ると結構急な階段かも。
2つの坂の合流地点にある茶屋(権現茶屋という名前)に到着。
結構混雑していましたが…。
茶屋の名物となるごまだんご(黒ごまだんご)を食べてみました。
(割とすぐ買うことができた)
一服後道を進み…。
薬王院の入口(山門)に到着。
薬王院の境内の様子。
2体の天狗像(小天狗・大天狗)。
高尾山も天狗は古来から伝説・信仰の対象となっています。
天狗像の反対側には北島三郎の歌碑(高尾山)があるとのこと。
「高尾山」の歌碑。
北島三郎といえば演歌界の大御所ですが、高尾山という歌があったのはさすがに知らなかった…。
奥の階段を上り…。
(階段の上にある門は仁王門)
御本堂に到着。
参拝を済ませた後に薬王院の御朱印を頂きました。
(薬王院は何度か来ましたが、まだ御朱印は頂いてなかったので)
御本堂の(正面に向かって)右側にある大師堂。
御本堂の一段上にある御本社。
「御本社」ということは神社にあたる建物なのか…?
御本社は飯縄権現堂という名称。
きらびやかな装飾が特徴の「権現造り」の社殿建築です。
更に御本社の横の階段を上り…。
奥之院へ。
奥之院は不動堂という名称。
奥之院から山頂方面に続く山道。
階段が整備されている箇所も。
山頂手前の合流地点(トイレがある場所)に到着。
4号路・6号路など他のルートと合流するため、一気に人が多くなった感じ。
山頂までの最後の坂。
ということで山頂に到着。
奥の展望台へ。
MAXではないにしろ、やはり人が多いです…。
曇り空ながらも富士山が見ることができました。
(まともに見えたのは初めてかも)
大山もばっちりみえました。
(逆に大山から高尾山ははっきり見えないかも…)
こちらは丹沢山方面?
富士山側の展望を見て何とか場所を見つけて昼食を取り、その後は下山の途に。
山頂から更に陣馬山方面(奥高尾)へ続く登山道もありますが、陣馬山までは徒歩5時間…。
さすがに今の時間(13:50頃)では無理ですが、初めのちょっとだけ道を進んでみます。
階段を下って…。
陣馬山方面の道と5号路との交差地点。
このまま真っすぐ進むと陣馬山方面で、左右は山頂周辺の散策路となる5号路。
陣馬山方面の道をちらっと覗いた後、5号路を左周りで進んでみます。
5号路は山頂のすぐ下を周回しているはずなのですが木々に遮られて山頂は見えず、ぱっと見では普通の山道と変わりない感じです。
稲荷山コースとの分岐地点。
5号路は真っすぐ、稲荷山コースは左手が山頂方面で右奥が麓方面です。
こちらは稲荷山コースの山頂方面に向かう階段。
階段を上ると山頂に逆戻りするので、そのまま5号路を進みます。
山頂近くのはずですが、普通に山中を進んでいる感じです。
高尾山頂は標高が低い(599m)ためか、大山ほどの山頂感は無いようです。
(大山山頂は1.250mあるので、ほぼ倍くらいの標高)
6号路との合流地点に到着。
6号路合流地点にある案内板。
この地点が6号路の終点(麓から来た場合)で、反対の上方向に進むと1号路に合流し、反対の下方向に進むと3号路に進む形です。
ちょっとトイレに行くため一旦1号路方面へ。
(1号路合流地点にちょうどトイレがあります)
再度先程の6号路合流地点に戻り、道をUターンする形で3号路方面に進みます。
(手前右→手前左方向に進む形。真っすぐ奥に進むと6号路、右手が5号路)
この辺りは麓からの車道(1号路の車道部分?)も兼ねていて、車が通れる道になっています。
程なく車道と3号路歩道との分岐地点に到着。
分岐地点にある行先標。
それぞれ行先が高尾山頂・3号路・1号路薬王院方面になっているので、やはり車道は1号路に属するのかもしれません。
3号路の案内板。
ちょうど1号路(薬王院)と6号路との間、山頂から高尾山の南斜面を横切り1号路の浄心門に下る山道で、「高尾山の植物」がテーマ。
起伏が少なく歩きやすい山道とのことですが…。
上の案内板では先程の6号路合流地点が3号路の起点となっていますが、実質この場所が3号路の起点かもしれません。
ということで3号路の山道に入りますが、本格的な山道という感じです。
途中所々に大木が見られます。
足元が心もとない箇所もあり、がけ下に落ちないよう注意が必要です。
深い沢の間に橋が設けられている箇所も。
途中倒木も…。
谷側に向かって斜めに伸びている木が面白いです。
根本に空洞のあるかなりの巨木。
沢にかかる小橋を渡って…。
2号路との合流地点に到着。
左奥(上)が浄心門、右奥(下)が2号路の周回部分。
3号路の森はどんな森?ということですが、山の南側にある3号路は暖かく冬になっても葉が落ちない「常緑樹」が多いとのこと。
(暖かい地域に多いカシ類が目立つ)
反対に北側の4号路は冷温帯で冬に葉を落とす落葉樹(ブナなど)が多いそうです。
合流地点の上に行く階段を登ると浄心門の近くに出ました。
浄心門からケーブルカー高尾山駅方面に向かう途中、切り株の上に置かれたトトロとネコバスがありました。
(上り時にも見たのですが…)
さる園・野草園の入口に到着。
閉園まで少し時間があるとのことでしたので、入ってみることに。
※入園料:大人430円(日光さる軍団・高尾山特別公演とのセット券は1.000円~)
当日は特別公演が終了していたため、通常料金で入場しました。
さる園入口の看板。
ちょうど猿さんたちが飼育員さんから配られた餌を食べているところでした。
下にいる猿さんたちはくつろいでいる様子。
さる園の屋上からは大山も見えました。
一旦さる園を出て野草園へ。
野草園の園内は周回できる構造になっていて、それぞれ20ほどのエリアに分かれています。
四季折々の野草の花が見れるとのことですが…。
季節の合間のためか、大半は花が咲いていない感じでした。
(こちらは高尾山固有のタカオスミレ)
僅かながら花をつけた野草も。
庭や公園でもよく見られるフッキソウ。
モミジの葉のような形の野草ですが、モミジガサというそうです。
大き目の野草のキレンゲショウマ。
花のつぼみもちらほら見られました。
近くにはレンゲショウマという野草も。
再びさる園に戻ると、飼育員さんによる解説中でした。
飼育員さんの説明によると、中央やや左にいるのがさる園のボス猿とのこと。
現在のボス猿は5代目で、名前は「ネッシン」。
飼育員さんの解説も終わり閉園時間が近づいてきたので、この辺りでさる園を出ることに。
この後はケーブルカーに乗って一気に麓まで戻ろうと考えていましたが、間が差して左下の蛇滝方面に向かうことに。
(この選択により、思いがけないルートから下山することになりました)
少し下ると2号路と蛇滝方面の分岐地点に。
そのまま真っすぐに行き蛇滝方面に向かいます。
この後は急な下り坂とつづら折りの連続。
水の流れる音がするので、滝が近いのかも。
滝手前の社に到着。
奥の細い流れが蛇滝か。
入口が閉まっていたので遠方から撮影しました。
(ちなみに蛇滝=じゃたき、と読むらしい)
蛇滝の下の流れ。
下からは蛇滝は見えませんでした…。
蛇滝から先も下り坂が続くので、足にこたえます…。
坂を下ると蛇滝水行道場の入口に到着。
更に道を下るとようやく開けた場所に出ましたがそこは…。
高速道路の高架橋が見えますが、中央道か?
上を見上げると巨大な高架橋。
八王子ジャンクションの真下でした!
(中央道と圏央道との交差地点)
少し進むと車道との交差点に。
「蛇滝水行道場入口」の案内板もあります。
道の脇には古い石碑も。
実はこの道は旧甲州街道に当たります。
ここからJR高尾駅まで2.5km…。
とりあえず高尾駅を目指して歩くことに。
歩いてすぐにバス停があり、どうやら高尾駅行きのバスもある模様。
ただバス停付近を見渡すと…
近くに列車銃撃の慰霊碑があるとのこと。
横の案内板によると、この奥にある中央本線の湯ノ花(いのはな)トンネルの手前で太平洋戦争末期(1495年8月5日)に、新宿発長野行きの419列車がアメリカ軍のP51ムスタング戦闘機の銃撃を受けて52名の死者と133名の重軽症者を出した事故があり、同事故の供養塔と慰霊碑を線路の脇に設けた、とのことです。
太平洋戦争末期になると爆撃機(B29等)による空襲だけでなく戦闘機の機銃掃射による列車銃撃も各所であり、ここ湯ノ花トンネルの事故は列車銃撃としては国内最大級の犠牲者だそうです。
慰霊碑のある方向に進んでみたものの見当たらず、中央本線の踏切にさしかかりました。
奥に見えるのが(事故があった)湯ノ花トンネルの模様。
踏切の警報機が鳴り、中央本線の下り列車が通過していきました。
慰霊碑に行くには手前の通路を右方向に進む模様。
ようやく慰霊碑に到着。
現地を後にして高尾駅方面へ。
高尾駅行きのバスはしばらく来ないようなので、引き続き徒歩で向かうことに。
住宅街の間を抜ける感じで道は続きますが…
旧甲州街道ということもあり、古い石碑も見受けられます。
その先の公園には…。
甲州街道駒木野宿跡の碑と、
小仏関跡の碑がありました。
江戸時代に甲州街道の関所(と宿場町)があった場所だそう。
その先で甲州街道(国道20号線)と合流。
更に進んで…。
ようやくJR高尾駅に到着。
既に辺りは真っ暗でした…。
帰りはJR中央線で。
(東京行きの快速列車)
駅ホームの先端近くにある天狗像。
鼻が長い…。
これにて本日の行程終了…。
完全に日没ですが実はまだ17:30過ぎで、途中八王子で下車して土産を買ったものの帰宅したのは19:30
頃だったのでそれほど遅くはありませんでした。
最後思いがけず距離を歩いたので足がかなり疲れましたが、新たな発見もあったのでまあ良いかと。
大山登山がルート的にネタ切れ気味ということもあり、久しぶり(10年ぶり)に行ってみることにしました。
日程は昨年より少し早めの10月22日(土曜日)。
高尾山口駅前から見た高尾山方面。
当日は曇り気味でしたが気温もちょうどよく、雨に見舞われることもありませんでした。
最寄りの高尾山口駅までの交通手段ですが、東横線で渋谷まで出て渋谷から京王線経由(井の頭線→京王線)で向かうというルートで。
東横線の渋谷地下駅から地上に出て井の頭線乗り場に向かうところで目にした光景がこちら。
銀座線の駅が入っていた駅ビル(東急百貨店東横店・西館)が無くなっていました。
今後再開発が進んで新しくできた銀座線渋谷駅とつながると思われますが、果たしてどういう光景になるのか…?
渋谷からは京王井の頭線に乗車。
渋谷駅ホームのPRボードでは(同じ京王線管内ということで)やはり高尾山が取り上げられていました。
(ここから少々乗り鉄ネタが続きますが、前哨戦ということでご容赦を)
明大前で本線系統の京王線に乗り換え。
京王線の下りホームに着くと、折しも最速達列車のMt.TAKAO号が到着したところ。
しかし当列車は全席指定のためさすがに座席指定券の購入が間に合わないので次の列車に乗ることに。
次列車の特急・京王八王子行きに乗車します。
以前は特急の場合明大前を出ると次の停車駅は調布でしたが、途中の千歳烏山に停車するなど最近のダイヤ改正で特急の停車駅が増えました。
上位の京王ライナーやMt.TAKAO号が登場したことと、(京王独自の珍列車種別である)準特急を廃止して特急と統合したといった影響のようです。
路線図の京王ライナー停車駅部分を拡大してみましたが、Mt.TAKAO号は下り(高尾山口行き)の場合
明大前を出ると高尾山口までノンストップとは!
(上りは府中まで特急停車駅とほぼ同様の模様)
京王線は笹塚~調布間の立体交差及び複々線化が計画されていますが、現状複々線化されているのはごく一部に留まっています。
(上の写真は八幡山駅付近)
ところどころで事業用地が確保できている箇所もありますが…。
調布の手前で地下区間に入るところ。
調布駅周辺は連続立体交差化(京王線の地下化)が済んでおり、調布駅においても京王本線と相模原線とのスムーズな分岐ができるように線路が改良されました。
ただこの区間を複々線化する場合、どのような工事になるかは不明ですが…。
調布から先は京王本線系統のみの列車になるためか、さすがに複線のままの模様。
上り(新宿方面)の対向列車とすれ違うところ。
中川原~聖蹟桜ヶ丘間で多摩川を渡るところ。
多摩川の上流側を撮影。
北野駅の手前で対向列車とすれ違い(2)。
京王八王子の一つ手前の北野駅で、ホーム隣に停車中の高尾山口行きに乗り換え。
京王本線・高尾線・JR横浜線に囲まれた三角地帯を通過。
高架下の線路がJR横浜線、右奥に京王本線(京王八王子方面)の線路が見えます。
終点に近づくにつれて上り勾配になり、山が近くなってきました。
終点1つ手前の高尾駅でMt.TAKAO号の回送列車とすれ違い。
終点までノンストップといえども、時間的にはあまり差はないようです。
終点の高尾山口までは単線。
トンネルも2つほどあります。
右側の線路は中央本線。
終点の高尾山口まではわずかですが、山あいローカル線的な風景が楽しめます。
終点手前の鉄橋を渡り…。
終点の高尾山口駅に到着。
井の頭線の渋谷駅を出発したのが8:50頃で高尾山口駅に到着したのが9:57なので、所要時間が1時間10分弱。
でも自宅を出たのが8時ちょっと前なのでトータルの所要時間は大体2時間といったところでしょうか?
駅の改札を出たところ、駅前はかなりの混雑。
尤も混雑していたのは改札周辺のみで、駅ロータリー側は混雑していませんでした。
高尾山ケーブルカー駅に行く前、駅前の混雑をよそにに駅ロータリーの反対側にある氷川神社へお参り(これも前哨戦ということで…)。
氷川神社お参り後に高尾山ケーブルカー駅方面へ。
前置き(京王線の乗り鉄記事)が長くなりましたが、ここからが山登りの本番。
ケーブルカーの山麓駅(清滝駅)前に到着。
高尾山口駅前の混雑ぶりから長蛇の列を覚悟していましたが、駅前は思ったほどの混雑ではありませんでした。
高尾山も日本遺産に認定。
都内で唯一の日本遺産とのことです。
日本遺産は他に大山詣りや成田山などが認定を受けています。
清滝駅前にある高尾山遊歩マップ。
山頂までいくつかの登山ルートがありますが、ここから直接山頂付近まで行けるのはメインルートとなる1号路と山道の6号路、本格的な登山道の稲荷山コースの3つがあります。
ここ(清滝駅)から山頂までの中間地点となる高尾山駅まではケーブルカーとリフトの2通りの交通手段があります。
ケーブルカーだと高尾山駅までの所要時間は6分、リフトだと所要時間は12分。
ちなみにケーブルカーは日本一の急勾配だそう。
ケーブルカーもそれほど行列ができている訳ではなく臨時ダイヤ(10分間隔)で運行していたのでこちらで乗車しても良かったのですが…。
メインの登山ルートである1号路を走破する形でいってみることにしました。
1号路の全長(清滝駅~山頂)は約3.8km。
途中ケーブルカーの高尾山駅や薬王院などを経由します。
1号路の入口(登山口)の横にある「高尾山薬王院」の碑。
その奥には登山安全祈願(?)の神社も。
「高尾山飯縄権現」という名称の模様。
ということで(ようやく)登山開始。
まずはケーブルカー高尾山駅を目指します。
1号路は都道にもなっており、(終点の)山頂まで車両が通行できるようになっています。
一般車両は通行できず、緊急車両・指定事業車両などが通行します。
途中何か所かにつづら折りポイントがあります。
先程のつづら折りポイントから少し進みましたが、ご覧の通り下の道とは結構な高低差があります。
本道と金比羅台方面との分岐地点。
どちら経由でも山頂方面に進めますが、本道経由の方が若干距離が短いです。
ちょっと迷いましたが(一度も通ったことがない)金比羅台方面に進むことに。
2~3分歩いて金比羅台園地(展望台)に到着。
その名も「金比羅社」という神社もあります。
金比羅台からの眺め。
写真中央が八王子市街で、その奥の高いビルがある地点が立川あたりか?
ここから少し下に分岐地点がありますが、向かって左側の金比羅台歩道を進めばJR高尾駅方面にも行けるようです。
金比羅台(園地)からこのまま真っすぐ進めばすぐに1号路と合流して山頂方面に行けますが…。
敢えて一度戻って先程の分岐地点へ。
ちなみにここは金比羅台の少し下にある分岐地点で、左手(金比羅台歩道)を進むとJR高尾駅に行けます。
先程の分岐地点へ戻ってきて、本道の頂上方面(右奥)に進みます。
またもやつづら折りポイント。
更に上って金比羅台方面からの合流地点に到着。
先ほどの金比羅台園地から真っすぐの道がここで合流します。
ここからケーブルカー高尾山駅までは一本道。
ケーブルカー高尾山駅の少し手前、リフトの山上駅に到着。
この辺りがちょうど山頂との中間地点。
(標識の部分が明るすぎて見えませんが高尾山頂まで2.0km、高尾山口駅まで2.1kmと記されています)
少し歩いてケーブルカー高尾山駅に到着。
奥に見えるのは展望レストランで、「最も高い位置にあるビアガーデン」もあります。
ケーブルカー高尾山駅のホーム。
ケーブルカーの山頂側は下りだと発車してすぐに道路の下をトンネルでくぐる構造になっています。
高尾山駅付近の展望台から見た風景。
当日は曇り空なためか、遠くは見えませんでした。
良く晴れて空気が澄んでいればここから東京タワーやスカイツリーなどが見えるらしいとのことですが…。
ここでの展望を期待して望遠レンズを持ってきたので、付け替えてちょっと撮影してみました(その1)。
見えたのは多摩ニュータウンあたりでしょうか…?
望遠レンズで撮影(その2)。
東京タワー方面と思われし方向で撮ってみましたが、遠方はぼやけて何も見えず…。
(というか右下手前の植物にピントが合ってしまった模様)
その後高尾山駅改札側に移動。
駅舎の右側にあるのは「高尾山スミカ」という飲食・土産店が複数入っている施設。
近年出来た施設のようです(少なくとも10年前来た時は無かったような…)
高尾山駅の横にある展望レストランの入口。
秋の高尾山ビア・ビュッフェということでクラフトビールなどが飲めるフェスティバル開催中とのことで少々気になりましたが、登山中の飲酒は宜しくないので止めておきました。
高尾山駅の展望台から見た風景。
麓(写真中央)に高速の八王子ジャンクションが見えました。
(中央道と圏央道との交差地点)
その奥には八王子城跡のある山も。
(八王子ジャンクションの奥の突き出た山)
高尾山遊歩マップで、改めて各散策路の紹介。
※リフト山上駅付近に設置されいたもの
高尾山の遊歩(登山)道は1号路~6号路と稲荷山コース・高尾山~陣馬山コースなどがあります。
(その他いくつかの脇道もあり)
各コースの所要時間などの説明。
1号路:ケーブルカー清滝駅から山頂までのメインルート。所要時間:上り40分・下り40分
(清滝駅にある案内では上り100分・下り90分)
2号路:ケーブルカー高尾山駅からさる園付近を周回する散策路。所要時間:1周30分
3号路:薬王院浄心門付近から山頂付近まで、1号路の脇を通る形の山道。所要時間:上り60分・下り50分
4号路:薬王院浄心門付近から山頂付近まで、3号路の反対側の脇を通る形の山道。途中に吊り橋あり。所要時間:上り50分・下り40分
5号路:山頂周辺を周回する散策路。所要時間:1周30分
6号路:ケーブルカー清滝駅から山頂まで通しで行ける登山道。所要時間:上り90分・下り70分
稲荷山コース:ケーブルカー清滝駅から山頂まで通しで行ける登山道で、6号路の外側を走行。所要時間:上り90分・下り70分
高尾山~陣馬山コース:高尾山山頂から陣馬山山頂まで続く本格的な登山道。所要時間:約5時間30分
最後の高尾山~陣馬山コースはともかく、1号路~6号路までは一通り歩いてみたいですね。
(今のところ歩いたことがあるのは1号路と6号路)
ということで再度山頂に向けて出発。
高尾山は紅葉も美しいですが、モミジは色づき始めといったところ。
尤も紅葉ベストシーズン(11月下旬頃)の超絶混雑を避けて早めに来たため、その辺はやむを得ないのですが…。
ケーブルカー高尾山駅から少し歩くとある大木「たこ杉」。
たこ杉の名前の由来は根元が蛸の足のような形をしていることより。
(道路の開削時に根を伐採しようとしたら根が一夜にして後方に曲折したという伝説もあるらしい)
根元の右側には開運ひっぱり蛸なる像もありました。
更に少し歩くと薬王院の入口となる浄心門に到着。
2号路(高尾山駅周辺の散策路)との交差地点でもあり、門の左へ進むと3号路、右へ進むと4号路方面に行けます。
本当は(今まで行ったことのない)4号路を通りたかったのですが、途中登山道緊急工事中とのことで通行止めでした…。
なので浄心門を直進して薬王院方面へと進みます。
浄心門から少し歩くと男坂と女坂との分岐地点(いわゆる追分)に到着。
左側が急な階段の男坂、右側がゆるい坂道の女坂です。
中央の石塔には「南無飯縄大権現」と記載。
飯縄大権現は薬王院の御本尊で不動明王の化身。
今回は右側の女坂を上ります。
女坂の方が坂道は緩やかですが、道が曲がりくねっている分距離は多少長め。
(といっても男坂極端な差はないですが)
男坂・女坂の間の高台にある仏舎利塔。
仏舎利塔まで上がる階段は「三密の道」とのことですが…。
門の左側にある解説では、「仏教では人間の日常生活は三密 身(身体)口(言葉)意(心)の三の働きから成り立っていると考えられております。これこそが煩悩の元(身業・口業・意業の三業)で、この三密の道を歩く時に煩悩を消すことを心に念じ歩いて下さい」と記載があります。
昨今三密というとコロナ感染しやすい状況(密閉・密集・密接)を指していますが、元々は仏教の用語としてあったということですね…。
三密の道の下は男坂の階段(奥が浄心門方面)。
こうして見ると結構急な階段かも。
2つの坂の合流地点にある茶屋(権現茶屋という名前)に到着。
結構混雑していましたが…。
茶屋の名物となるごまだんご(黒ごまだんご)を食べてみました。
(割とすぐ買うことができた)
一服後道を進み…。
薬王院の入口(山門)に到着。
薬王院の境内の様子。
2体の天狗像(小天狗・大天狗)。
高尾山も天狗は古来から伝説・信仰の対象となっています。
天狗像の反対側には北島三郎の歌碑(高尾山)があるとのこと。
「高尾山」の歌碑。
北島三郎といえば演歌界の大御所ですが、高尾山という歌があったのはさすがに知らなかった…。
奥の階段を上り…。
(階段の上にある門は仁王門)
御本堂に到着。
参拝を済ませた後に薬王院の御朱印を頂きました。
(薬王院は何度か来ましたが、まだ御朱印は頂いてなかったので)
御本堂の(正面に向かって)右側にある大師堂。
御本堂の一段上にある御本社。
「御本社」ということは神社にあたる建物なのか…?
御本社は飯縄権現堂という名称。
きらびやかな装飾が特徴の「権現造り」の社殿建築です。
更に御本社の横の階段を上り…。
奥之院へ。
奥之院は不動堂という名称。
奥之院から山頂方面に続く山道。
階段が整備されている箇所も。
山頂手前の合流地点(トイレがある場所)に到着。
4号路・6号路など他のルートと合流するため、一気に人が多くなった感じ。
山頂までの最後の坂。
ということで山頂に到着。
奥の展望台へ。
MAXではないにしろ、やはり人が多いです…。
曇り空ながらも富士山が見ることができました。
(まともに見えたのは初めてかも)
大山もばっちりみえました。
(逆に大山から高尾山ははっきり見えないかも…)
こちらは丹沢山方面?
富士山側の展望を見て何とか場所を見つけて昼食を取り、その後は下山の途に。
山頂から更に陣馬山方面(奥高尾)へ続く登山道もありますが、陣馬山までは徒歩5時間…。
さすがに今の時間(13:50頃)では無理ですが、初めのちょっとだけ道を進んでみます。
階段を下って…。
陣馬山方面の道と5号路との交差地点。
このまま真っすぐ進むと陣馬山方面で、左右は山頂周辺の散策路となる5号路。
陣馬山方面の道をちらっと覗いた後、5号路を左周りで進んでみます。
5号路は山頂のすぐ下を周回しているはずなのですが木々に遮られて山頂は見えず、ぱっと見では普通の山道と変わりない感じです。
稲荷山コースとの分岐地点。
5号路は真っすぐ、稲荷山コースは左手が山頂方面で右奥が麓方面です。
こちらは稲荷山コースの山頂方面に向かう階段。
階段を上ると山頂に逆戻りするので、そのまま5号路を進みます。
山頂近くのはずですが、普通に山中を進んでいる感じです。
高尾山頂は標高が低い(599m)ためか、大山ほどの山頂感は無いようです。
(大山山頂は1.250mあるので、ほぼ倍くらいの標高)
6号路との合流地点に到着。
6号路合流地点にある案内板。
この地点が6号路の終点(麓から来た場合)で、反対の上方向に進むと1号路に合流し、反対の下方向に進むと3号路に進む形です。
ちょっとトイレに行くため一旦1号路方面へ。
(1号路合流地点にちょうどトイレがあります)
再度先程の6号路合流地点に戻り、道をUターンする形で3号路方面に進みます。
(手前右→手前左方向に進む形。真っすぐ奥に進むと6号路、右手が5号路)
この辺りは麓からの車道(1号路の車道部分?)も兼ねていて、車が通れる道になっています。
程なく車道と3号路歩道との分岐地点に到着。
分岐地点にある行先標。
それぞれ行先が高尾山頂・3号路・1号路薬王院方面になっているので、やはり車道は1号路に属するのかもしれません。
3号路の案内板。
ちょうど1号路(薬王院)と6号路との間、山頂から高尾山の南斜面を横切り1号路の浄心門に下る山道で、「高尾山の植物」がテーマ。
起伏が少なく歩きやすい山道とのことですが…。
上の案内板では先程の6号路合流地点が3号路の起点となっていますが、実質この場所が3号路の起点かもしれません。
ということで3号路の山道に入りますが、本格的な山道という感じです。
途中所々に大木が見られます。
足元が心もとない箇所もあり、がけ下に落ちないよう注意が必要です。
深い沢の間に橋が設けられている箇所も。
途中倒木も…。
谷側に向かって斜めに伸びている木が面白いです。
根本に空洞のあるかなりの巨木。
沢にかかる小橋を渡って…。
2号路との合流地点に到着。
左奥(上)が浄心門、右奥(下)が2号路の周回部分。
3号路の森はどんな森?ということですが、山の南側にある3号路は暖かく冬になっても葉が落ちない「常緑樹」が多いとのこと。
(暖かい地域に多いカシ類が目立つ)
反対に北側の4号路は冷温帯で冬に葉を落とす落葉樹(ブナなど)が多いそうです。
合流地点の上に行く階段を登ると浄心門の近くに出ました。
浄心門からケーブルカー高尾山駅方面に向かう途中、切り株の上に置かれたトトロとネコバスがありました。
(上り時にも見たのですが…)
さる園・野草園の入口に到着。
閉園まで少し時間があるとのことでしたので、入ってみることに。
※入園料:大人430円(日光さる軍団・高尾山特別公演とのセット券は1.000円~)
当日は特別公演が終了していたため、通常料金で入場しました。
さる園入口の看板。
ちょうど猿さんたちが飼育員さんから配られた餌を食べているところでした。
下にいる猿さんたちはくつろいでいる様子。
さる園の屋上からは大山も見えました。
一旦さる園を出て野草園へ。
野草園の園内は周回できる構造になっていて、それぞれ20ほどのエリアに分かれています。
四季折々の野草の花が見れるとのことですが…。
季節の合間のためか、大半は花が咲いていない感じでした。
(こちらは高尾山固有のタカオスミレ)
僅かながら花をつけた野草も。
庭や公園でもよく見られるフッキソウ。
モミジの葉のような形の野草ですが、モミジガサというそうです。
大き目の野草のキレンゲショウマ。
花のつぼみもちらほら見られました。
近くにはレンゲショウマという野草も。
再びさる園に戻ると、飼育員さんによる解説中でした。
飼育員さんの説明によると、中央やや左にいるのがさる園のボス猿とのこと。
現在のボス猿は5代目で、名前は「ネッシン」。
飼育員さんの解説も終わり閉園時間が近づいてきたので、この辺りでさる園を出ることに。
この後はケーブルカーに乗って一気に麓まで戻ろうと考えていましたが、間が差して左下の蛇滝方面に向かうことに。
(この選択により、思いがけないルートから下山することになりました)
少し下ると2号路と蛇滝方面の分岐地点に。
そのまま真っすぐに行き蛇滝方面に向かいます。
この後は急な下り坂とつづら折りの連続。
水の流れる音がするので、滝が近いのかも。
滝手前の社に到着。
奥の細い流れが蛇滝か。
入口が閉まっていたので遠方から撮影しました。
(ちなみに蛇滝=じゃたき、と読むらしい)
蛇滝の下の流れ。
下からは蛇滝は見えませんでした…。
蛇滝から先も下り坂が続くので、足にこたえます…。
坂を下ると蛇滝水行道場の入口に到着。
更に道を下るとようやく開けた場所に出ましたがそこは…。
高速道路の高架橋が見えますが、中央道か?
上を見上げると巨大な高架橋。
八王子ジャンクションの真下でした!
(中央道と圏央道との交差地点)
少し進むと車道との交差点に。
「蛇滝水行道場入口」の案内板もあります。
道の脇には古い石碑も。
実はこの道は旧甲州街道に当たります。
ここからJR高尾駅まで2.5km…。
とりあえず高尾駅を目指して歩くことに。
歩いてすぐにバス停があり、どうやら高尾駅行きのバスもある模様。
ただバス停付近を見渡すと…
近くに列車銃撃の慰霊碑があるとのこと。
横の案内板によると、この奥にある中央本線の湯ノ花(いのはな)トンネルの手前で太平洋戦争末期(1495年8月5日)に、新宿発長野行きの419列車がアメリカ軍のP51ムスタング戦闘機の銃撃を受けて52名の死者と133名の重軽症者を出した事故があり、同事故の供養塔と慰霊碑を線路の脇に設けた、とのことです。
太平洋戦争末期になると爆撃機(B29等)による空襲だけでなく戦闘機の機銃掃射による列車銃撃も各所であり、ここ湯ノ花トンネルの事故は列車銃撃としては国内最大級の犠牲者だそうです。
慰霊碑のある方向に進んでみたものの見当たらず、中央本線の踏切にさしかかりました。
奥に見えるのが(事故があった)湯ノ花トンネルの模様。
踏切の警報機が鳴り、中央本線の下り列車が通過していきました。
慰霊碑に行くには手前の通路を右方向に進む模様。
ようやく慰霊碑に到着。
現地を後にして高尾駅方面へ。
高尾駅行きのバスはしばらく来ないようなので、引き続き徒歩で向かうことに。
住宅街の間を抜ける感じで道は続きますが…
旧甲州街道ということもあり、古い石碑も見受けられます。
その先の公園には…。
甲州街道駒木野宿跡の碑と、
小仏関跡の碑がありました。
江戸時代に甲州街道の関所(と宿場町)があった場所だそう。
その先で甲州街道(国道20号線)と合流。
更に進んで…。
ようやくJR高尾駅に到着。
既に辺りは真っ暗でした…。
帰りはJR中央線で。
(東京行きの快速列車)
駅ホームの先端近くにある天狗像。
鼻が長い…。
これにて本日の行程終了…。
完全に日没ですが実はまだ17:30過ぎで、途中八王子で下車して土産を買ったものの帰宅したのは19:30
頃だったのでそれほど遅くはありませんでした。
最後思いがけず距離を歩いたので足がかなり疲れましたが、新たな発見もあったのでまあ良いかと。
2022-10-23 11:17