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年初めの乗り鉄2017~東海・飛騨・北陸地区路線の乗りつぶし(1日目) [鉄道・鉄道旅行]

昨年と同じく1/5~1/7の2泊3日の行程で、2017年の年初め乗り鉄旅行に行ってきました。
乗車範囲はタイトルの通り東海エリア(静岡県中心)・飛騨(岐阜)・北陸地区(富山~新潟)と結構広いです。
サブタイトルとして「大河ドラマとアニメの舞台探訪」と付けたいのですが、現地を観光した訳ではない(アニメの舞台については少し観光している)のでそのタイトルはちょっと避けます。

今回も18きっぷ利用ですが、私鉄・三セク路線が多いのでやや効率が悪いです。
(それでも各日程共に値段分の元が取れる区間は乗車しています)
それはさておき、今回も出発駅は横浜。

今回は遅めの出発

ただ今回は遅めの出発で、スタートは横浜駅7:00発の電車です(熱海行き)。

上りのサンライズ出雲・瀬戸と遭遇

折りしも反対側(上り)ホームには寝台特急の「サンライズ出雲・瀬戸」が到着。
車庫に停車中の状態では何度か見たことがあるのですが、こうして間近に見るのは初めてだった気がします。

今回は出発時から夜が明けていたので、熱海までの区間でも車窓の写真を撮ってみました。

相模川

まずは相模川(茅ヶ崎~平塚間)。
奥が河口方向。

酒匂川

酒匂川の鉄橋(鴨宮~小田原間)。
一番右が新幹線の鉄橋です。
奥は箱根山(だと思う)。

根府川橋梁の手前

根府川駅を発車するところ。
奥に沿線の名撮影スポットとなる根府川橋梁が見えます。

ちなみに今回は珍しく先頭車両に乗り、運転席越し(かぶりつき)で撮ってみました。
(普段はグリーン車に乗ることが多いので、この区間でかぶりつきをするのは稀)

熱海から先はJR東海エリア

熱海から先はJR東海エリア。
昨年同様、JRの路線は東海エリアが大半となります。

富士山は雲隠れ気味

昨年より雪が積もっている感じの富士山でしたが、この日は雲隠れ気味でこの後完全に見えなくなりました。

今回は吉原で下車

昨年は富士で身延線に乗り換えましたが、今年は1つ手前の吉原でまずは下車します。

岳南電車に乗り換え

そして地方私鉄の岳南電車線に乗り換え。
岳南電車の沿線マップ

岳南電車の沿線マップ。
岳南電車線は吉原と終点岳南江尾を結ぶ全長9.2kmの路線。
元は岳南鉄道線という名称でしたが、鉄道部門を子会社の岳南電車に移管されたことで現在は岳南電車線と呼ばれています。

途中工場地帯のど真ん中を走ることから、夜間にライトアップされた工場地帯の区間を後部車両の照明を消して走行する「夜景電車」も運行されています。
また沿線全体で富士山を一望できることも売りで、そういう意味では昨年の年初め乗り鉄旅行の延長といった感じですね。

参考:昨年の記事「年初めの乗り鉄2016~富士山と秘境巡り+α

岳南電車ホームページ

車両は京王井の頭線のお古

車両は1両ないしは2両で運行。
朝夕ラッシュ時以外の日中時間帯は専ら1両単行での運行で、車両は両運転台の7000形。
知っている方はピンとくるかもしれませんが、この車両は元京王井の頭線で走っていました。
前面ガラス2枚の通称「湘南窓」と呼ばれるスタイルが何となく昭和の雰囲気を感じさせます。

富士山雲隠れ寸前

吉原を出発してすぐに進路を北方向へ。
前面に富士山が見えますが、ご覧の通り雲隠れ寸前。
この後完全に隠れてしまったため、富士山を眺望しながらの乗車はかないませんでした…。

駅標もレトロな感じ

途中駅の駅標もこのようにレトロな感じです。

工場地帯に突入

進路を東方向に変え、いよいよ工場地帯に突入。

これは圧巻

まさに工場地帯の「ど真ん中」を走行。
これはさすがに圧巻。
工場地帯を走るローカル線としてはJR鶴見線が有名ですが、鶴見線でもここまでど真ん中を走る風景は見られないと思います。
夜間のライトアップも見ものかもしれません。

終点、岳南江尾に到着

終点、岳南江尾に到着。
吉原からは20分程度。
左側の行先欄にある☆マークの意味は…。

駅の目の前を新幹線が通る

実は岳南江尾駅の目の前を新幹線が通ったりします。
この区間は新幹線では何度も乗っていますが、この場所に駅があるのは気づきませんでした。
(何分、新幹線は高速で走行するので)

やっぱり昭和の香りがする駅舎

岳南江尾駅の駅舎はコンクリート造りですが、やっぱり昭和の香りがしますね。
駅前の道路と線路との間に柵がないのもローカル線ならではといったところ。

日本一市民のキモチが盛り上がっている駅

岳南江尾駅は「日本一市民のキモチが盛り上がっている駅」とのこと。
吉原(神谷・比奈)方面の反対は銀河に通じているらしいです。
つまり先ほどの駅標にあった☆マークは銀河を意味している模様。

これもローカル線ならではの光景

駅のホームに1両編成の電車がぽつりと停車中。
これもローカル線ならでは、というか鉄道模型の情景で出てきそうな光景ですね。

目の前を新幹線が駆け抜ける公園

折り返しの電車ですぐに吉原に戻っても良かったのですが、それでは味気ない(程なく出発してしまった)ので次の電車の出発まで駅付近を散策してみることに。
といっても見どころは特にない(あっても駅から距離がある)ので、散策は近くの公園までとしました。
ご覧のように目の前を新幹線が駆け抜ける(それも頻繁な間隔)ので新幹線好きにはナイスなポイントなのかもしれません。
更には富士山も見えるので撮影スポットとしても良いと思いますが、当日は残念ながら富士山は完全に雲に隠れていました…。

2両編成の8000形

仕方なく駅に戻ることに。
ホーム右側には2両編成の8000形が停車していました。
ただ折り返し列車にはならず、夕方時間帯までこの場所に停車し続ける模様。

こちらが折り返し吉原行きの電車

ホームの反対側に停車していた(元からいた)電車が折り返しの吉原行き列車でした。
ということでこの車両に乗車して戻ります。

岳南電車のホーム屋根は独特の形状

岳南電車のホーム屋根は、アーチを描く骨組みの独特の構造をしています。
終着の岳南江尾駅を含め、各駅で共通の構造でした。

電気機関車もこの路線の名物

岳南鉄道(あえて鉄道と呼ぶ)といえば、所有している電気機関車も有名。
ただ岳南鉄道時代で主流だった貨物輸送は激減し、今では出番もめっきり減ったようです。

町中をぬって走るのもまた良い雰囲気

このように町中の狭い空間をぬって走るのもまた良い雰囲気です。

再び東海道本線に乗車

吉原に戻り、再び東海道本線に乗車して静岡方面へと向かいます。

富士川を渡る

吉原を出発して程なく、富士川を渡ります。

東海道本線・東名高速・国道1号が交差する地点

由比(ゆい)の先、東海道本線・東名高速・国道1号が交差する地点。
目の前の山の上からだと上記の3線と富士山が一堂に見える、名撮影スポットです。
ちなみにこの区間は18きっぷ利用期間は車内が混雑することが多いですが、当日は時間帯がずれていたこともあって比較的余裕があり、このように運転席越しの視点での撮影も難なくできました。

静岡の2つ手前の草薙駅

乗車中の電車は次の目的手前までしかいかないため、静岡の2つ手前の草薙駅で一旦下車して次の電車を待つことに。

駅の目の前を新幹線が駆け抜けていく

駅の改札前から。
駅の目の前を新幹線がもの凄いスピードで駆け抜けていきました。

程なく次の電車が到着したので、再び乗車。

静岡の先、安部川の鉄橋

静岡を過ぎて、安部川の鉄橋を渡ります。
新幹線の線路は向かって左側に(この後も何度も交差します)。

続いて大井川

続いて大井川。

金谷駅に停車中の大井川鉄道の車両

大井川を渡った先にある金谷駅に停車中の大井川鉄道の車両。
大井川鉄道も今回の乗り鉄旅行の趣旨としては乗車範囲には入るのですが、時間的に余裕がないため今回はスルーすることに。
千頭から先の井川線も含めると大井川鉄道だけでほぼ一日行程となるため、改めて乗車してみたいと思います。
(実は小学生の頃に家族でSL列車に乗車したことがある)

菊川といえばお茶の名産地

金谷の先、菊川といえばお茶の名産地。
菊川市の看板の下の茶畑も文字になっていますが、「地産茶?小」で?の文字は解読できず…。

またもや新幹線が駆け抜ける

そんな茶畑の間も、新幹線が駆け抜けていきます。

掛川駅で下車

新幹線の駅もある、掛川駅で下車。

JR掛川駅は木造風

JR掛川駅は木造風のシックな造り。

天浜線に乗り換え

ここでJRから第三セクターの天竜浜名湖鉄道線(天浜線)に乗り換えます。

天浜線の車両は気動車

天浜線は非電化路線なので車両は気動車。
乗客も少ないことから1両での運行です。

発車まで多少時間があるので、ここで昼食をとることに。

国鉄時代そのままの雰囲気が残る駅舎

天竜浜名湖鉄道は国鉄二俣線を引き継いだ第三セクター鉄道ということもあり、途中駅についても国鉄時代そのままの雰囲気が残っている場所が多く見られました。
写真中央の駅標も、国鉄時代そのままですね。

参考:天竜浜名湖鉄道ホームページ 実にいい天気

沿線は東海道本線を迂回する形の線形ですが、勾配もそれほどなく全体的にのどかな車窓です。
それにしても、実にいい天気。

ちなみに「東海道本線を迂回」と書きましたが、元の路線である二俣線は先の第二次世界大戦時に東海道本線が空襲などで破壊された際のバイパス線の役割を持っていたという、軍事的に重要な路線だったという経緯もありました。
今となっては隔世の感がありますが…。

派手なラッピング車両と行き違い

途中の原谷駅で、対向列車と行き違い。
実に派手なラッピング車両。

この駅も実にいい雰囲気

えんしゅうもり(遠州森)駅。
この駅も実にいい雰囲気です。
天浜線沿線にある駅舎などの鉄道施設は文化財に指定されるほどの比較的古い施設が数多く残っており、この遠州森駅の駅舎についても登録有形文化財に指定されています。

遠江一宮

遠江一宮(とおとうみいちのみや)駅。
沿線周辺の旧国名となる「遠江」を冠した駅名は現在ではこの駅のみとなります。
国鉄二俣線時代では他に遠江桜木・遠江森・遠江二俣駅がありましたが、現在ではそれぞれ桜木・遠州森・天竜二俣駅に改称されています。

天浜線沿線でも茶の産地がある

天浜線沿線でも茶の産地があり、写真中央の看板には「三川茶」とあります。

天竜二俣駅で先へ行く列車に乗り換え

掛川から乗車した列車は途中の天竜二俣止まりだったため、ここで先へ行く列車に乗り換えます。

国鉄時代の車両があったり

駅ホームの前には国鉄時代の車両が佇んでいました。
手前が現役時代は「走るホテル」と言われた20系寝台客車、奥が二俣線時代に運用されていたキハ20系気動車(と思われます)。
かなり傷んでいるものの補修の手入れはされている感じなので、正式に展示車両として公開される予定があるのかも?

反対側は車庫

反対側は車庫。
天竜二俣駅構内には国鉄時代の遺構である転車台(ターンテーブル)もあるとのことですが、はっきりとは確認できず。
(何分、次の列車の乗り継ぎ時間が僅かだったもので…)

天竜川を渡る

二俣本町駅を過ぎ、天竜川を渡ります。
東海道本線などの下流と違い、山あいの雰囲気です。

西鹿島で遠州鉄道線に乗り換え

次の西鹿島で、遠州鉄道線(遠鉄線)に乗り換えして浜松方面へ向かいます。
遠州鉄道線は元来の地方私鉄線ということもあり、全線が電化。
車両も比較的新しめな電車です。

走行中の反対側線路では作業中の様子

遠鉄線は全線単線ですが、運行本数が毎時4本(だいたい15分間隔)。
ただ各駅の間隔が短く途中駅の殆どが行き違い可能な構造になっているため、単線としては比較的高頻度な運行体系にも関わらず対向列車の行き違い待ち合わせ時間が殆どありませんでした。

ちなみに走行中の反対側線路で、なにやら作業中の様子(架線の保守工事っぽい)。

浜北駅

中間駅となる浜北駅。

浜松に近づくと線路も高架に

浜松に近づくと線路も高架になり、近代的な雰囲気です。

終点の新浜松に到着

終点の新浜松に到着。
西鹿島からは約30分。

駅の目の前は東海道本線の線路

駅の目の前はJR東海道本線(と新幹線)の線路。
遠鉄線の線路はJRの線路とほぼ直交する感じ。

駅を降りてすぐJR浜松駅に着く

遠鉄線新浜松駅を降りるとすぐ目の前がJR浜松駅。
18きっぷを持っているのでそのまま乗車すれば目的地に早く到着できるのですが、西鹿島から先の天浜線に乗車できていないので今回は遠鉄線で折り返して西鹿島へ戻ることに。

遠州鉄道と戦国BASARAのコラボ

今年のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の主役である井伊直虎の出身地ということで、ゲーム「戦国BASARA」とコラボしたラッピング車両も運行されています。

反対側ホームには旧型車両が佇んでいた

尤も自分はこういった旧型車両の方に興味があったりして…。
ただ残念ながら長らく留置中な感じで、今回は乗車できませんでした。
(折り返しの西鹿島行きは往路とほぼ同タイプの車両)

車内の幌部分は特徴的

遠鉄線は観光路線ではなく浜松市民の足的な通勤路線といった感じで、ほぼ全線が市街地を走るので特段風景が良い訳ではありませんでした。
現行の車両も比較的新しめですが、車両の接合部となる幌部分は広幅で凸字を逆にした特徴的な形状でした。
(東京の地下鉄線のごく一部の車両にこの形状の幌が見られた)

西鹿島に戻ってきた

ということで、再び西鹿島に到着。

乗車した電車の1本後が例のラッピング車両でした

乗車した電車の1本後が例のラッピング車両でした。
昨年の大河ドラマ主人公の真田幸村と井伊直虎が並んでいます。
(他に徳川家康・武田信玄などがあり)

再び天浜線に乗車

西鹿島から再び天浜線に乗車し、終点の新所原を目指します。
尚天浜線・遠州鉄道線については当然18きっぷは使用できないため、普通に切符を購入して乗車しました(念のため)。

フルーツパーク駅

フルーツパーク駅。
これはさすがに国鉄(二俣線)時代にはなかった駅で、天浜線移管後に設けられた駅です。

金指駅で対向列車と行き違い

金指(かなさし)駅で対向列車と行き違い。
待ち時間5分程度の上発車。
単線で駅間がある程度あると、1時間1本ペースとはいえある程度の待ち時間は発生します。

気賀駅では井伊家の家紋が掲げられていました

気賀(きが)駅で見かけた、ホーム上屋に掲げられている派手な装飾。
中央に家紋が描かれていますが、これは今年の大河ドラマ主人公である井伊直虎が属する井伊家の家紋です。
気賀駅は直虎ゆかりの地である龍潭寺の最寄り駅ということで、大河ドラマに関連して装飾が設けられたということですね。
同じく駅近辺にあるみおつくし文化センターが大河ドラマ館となる予定。

いよいよ浜名湖へ

気賀を過ぎるといよいよ浜名湖へ。

すんざ(寸座)

すんざ(寸座)、ちょっと変わった駅名なので撮影。

湖の上をカモメ?が飛び交う

眼前に浜名湖が広がる浜名湖佐久米(はまなこさくめ)駅にて。
湖の上をカモメ?が飛び交っていました。
目の前の高架橋は東名高速。

更に浜名湖畔を走行

列車は更に浜名湖畔を走行します。
(正確には奥浜名湖?)

三ケ日駅

三ケ日駅(みかびではなくみっかびと読む)。
三ケ日はミカンの産地として有名ですね。

駅標の先に見える物体は…

三ケ日の2駅先の尾奈(おな)駅。
駅標の先に見える物体は…浜名湖名産の「うなぎ」。
実はこれ、うなぎのオブジェが付いたトイレなのだそう。

天浜線では他に牛や三ケ日ミカンなどを模したユニークなトイレがあったりします。
(牛:浜名湖佐久米駅、ミカン:東都築駅 象:都築駅 等)

この辺りが浜名湖の西端でしょうか?

この辺りが浜名湖の西端でしょうか?

終点の新所原に到着

ようやく終点の新所原(しんじょはら)に到着。
始点の掛川から通しで乗車すると新所原まで2時間強。

天浜線も戦国BASARAとコラボしていました。

天浜線も戦国BASARAとコラボしていました。
(冒頭に出てきたラッピング車両がそうだった)

→どうやら浜松市・天浜線・遠鉄線と戦国BASARAとの共同コラボ企画のようです。

参考:浜松×戦国BASARA

再び東海道本線に乗り換え

新所原で再び東海道本線に乗り換え。
天浜線は元国鉄線であることから、東海道本線とホームは隣接しています。
(掛川駅でもそうでしたが)

ここからが結構長い

新所原はちょうど豊橋の2つ手前。
ここから名古屋を素通りして当日の宿泊先となる大垣まで行くのですが、結構長かったりします。

蒲郡駅で新快速に乗り換え

新所原から乗車した電車は普通列車で途中の岐阜止まりだったので、蒲郡駅で新快速の大垣行きに乗り換えました。
新快速利用でも新所原から大垣まで約2時間かかりました。
(大垣到着は19時過ぎ)
まあ考えてみれば新幹線でも3駅はある区間なので、思ったより距離があるということですね。

ということで1日目の日程が終了。
そのまま東海道本線のみで行けば14時位には到着するのですが、途中寄り道をしたので日没後の到着になったということです。

~2日目に続く~
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