松本へ1泊2日の小旅行(2日目) [旅行]
2日目は元々友人M氏の案内にて諏訪湖方面の散策を予定していましたが、祝日にも関わらずM氏の勤め先で急遽仕事がはいってしまったため、止む無く別行動を取ることに。
(土曜日に工事中の現場で事故が発生し、その日に出勤せざるを得ない状況になってしまったとのことです。
そんな訳で早朝起床後にM氏宅を出た後早々にM氏と別れ、バスに乗り松本駅に戻りました。
この時点で7時過ぎでしたが、気温は-1℃。
肌寒いですが、M氏によるとこれでもこの時期としては暖かい気温だそうです。
このまま東京方面へ戻るのは何なので、逆方向(名古屋方面)の中央本線に乗って途中駅で散策しつつ、名古屋から新幹線等を利用して東京方面へ戻るという、何とも無駄に大回りなルートを取りました。
要は中央西線(塩尻~名古屋間)を乗ったことがないのでこの機会にぜひとも乗ってみたいと思ったのがそもそもの動機で、当日いきあたりばったりで決めた訳ではなく(上記のアクシデントが分かった時点で)ある程度計画を見積もっていました。
ということで駅に着いた後に松屋でさっと朝食を済ませ、松本駅7:41発の中津川行き普通列車に乗車しました。
(これを逃すと中津川行きは2時間後になるため、この電車に乗るのが重要なのです)
松本を発車した後およそ20分程度で、中央東線(新宿方面)と西線(名古屋方面)の分岐点である塩尻駅に到着。
左手が新宿方面・右手が名古屋方面に向かう線路。
また塩尻駅はJR東日本と東海の境界駅になります。
左端のオレンジの帯の車両が乗車中の電車(JR東海313系)ですが、ここで運転士もJR東海所属の方に代わり、なおかつワンマン運転に切り替わります(松本~塩尻間は車掌も乗車)。
乗務員の交代や対向列車の待ち合わせなどの関係で塩尻駅は18分後に発車。
ここから木曽路、中央西線に入ります。
「木曽路はすべて山の中である」という島崎藤村の詩にあるとおり、中津川まではほぼ山あいを抜ける路線です。
中央西線は江戸時代の旧街道である「中山道」にほぼ沿う形で通っているため、最寄駅の近くに旧街道時代の宿場町も点在していますが、今回はその中でも有名な「妻籠宿」を見るため途中最寄り駅の南木曽(なぎそ)まで乗車しました。
(松本~南木曽間までの運賃:1.450円)
乗車中の風景も少ないですが何点か紹介。
奈良井駅。ここも宿場町として有名。
上松~倉本間の鉄橋より。恐らく「寝覚めの床」という景勝地。
倉本駅。山あいの中にある駅という雰囲気。
南木曽駅で下車。
一応一部の特急も停車する駅のため、駅舎はそれなりに立派です。
南木曽周辺の地図。
妻籠宿に行く前に、駅から徒歩圏内にある「桃介橋」を見学。
大正時代に建設された橋で、コンクリートと木造の複合吊橋。
木造の部材を併用した吊橋としては国内の遺構で最長とのことです。
橋周辺を周回する形で駅に戻り、タクシーを利用して妻籠宿へ。
(駅から徒歩では40分程度かかることと、バスの本数が少なかったため止む無くタクシーを利用)
江戸時代からの建物が多く残っており、昔の宿場町そのままの雰囲気を残しています。
(勿論全部ではなく復原された建造物もありますが)
このあたりが宿場町の北端(南木曽・三留野宿側)。
上の写真の「脇本陣奥谷」は脇本陣の建物内部が見学可能で、歴史資料館も併設されています。
(入館料は本陣との共通券で700円)
脇本陣内の庭園。
こちらは本陣。遺構ではなく平成7年に復原されたもの。
本陣から南端(馬籠宿側)へ。
雪もちらつき、何となく浮世絵みたいな風景です。
このアングルが妻籠宿で一番有名な風景でしょうか。
実は私が子供(確か小学校卒業時)の時にも妻籠宿に行ったことがあるのですが、アルバムを探したところちょうど当時撮影した写真が見つかりました(写真を直接スキャナで取り込み)。
色あせた様子が時の流れを感じますが、ほぼ同じ場所で撮影していました…。
ただよく見ると街路灯が設置されていたり道が舗装されていたりと、当時と違う点もありますね(さすがに)。
一旦街の中心部(本陣近く)まで戻り、昼食をとりました。
ざるそばと五平餅のセット。
五平餅は木曽路の名物(前に妻籠宿に来た時も食べました)。
そばもなかなか美味しかったです。
昼食をとった後はバスに乗り、ひと山こえた先にある馬籠宿へ。
実のところ馬籠宿は当初行く予定はなかったのですが、妻籠宿に移動した時に乗ったタクシーの運転手から「せっかく来たんだから馬籠宿にも行ってみたら?」と薦められたため、予定を変えて行くことにしました。
妻籠宿からバスで20分程度で、馬籠宿入り口に到着。
尤もバスの終点ではなく、坂上側(馬籠峠・妻籠寄り)の入り口にある陣馬バス停で下車しました。
馬籠宿は山の斜面につくられた宿場町のため、通り抜けるには坂を下る・もしくは上る形になります。
そうした街の造りのためか江戸時代より度々火事に見舞われ、特に明治と大正時代に発生した2度の大火により殆どの建物が失われたため、(妻籠宿と比較して)現存する建物は大半が復原されたものになります。
それでも石畳の通路など当時の雰囲気は十分に感じることはできると思います。
馬籠宿の見学可能な施設は馬籠脇本陣史料館と本陣敷地内にある藤村記念館。
(入館料はそれぞれ300円・500円だったか)
藤村記念館内にわずかに本陣建物の遺構が残っています。
脇本陣史料館入り口付近にあった、木曽の五木についての説明の立札。
木曽の五木とはヒノキ・サワラ・アスヒ(アスナロ)・コウヤマキ・ネズコの5つの樹木を指し、時の尾張藩が無許可での伐採を禁止し、「木一本首一つ」と言って背いた者は死罪としたほど厳しい統制がされたそうです。
ちなみに立札の左側の木はコウヤマキ(高野槇)。
更に坂を下り…(背後は南アルプスの山々?)
この水車小屋も勿論復原建造物ですが、建物の内部には水力(水車を回転させる力)で自家発電可能な設備がありました。
坂下側の入り口に着いた時点で見学は終了。
ここから中央線の最寄り駅に戻るわけですが、通常は中津川駅に行くのが効率が良いのですが中央西線を完走するという目標があったため、わざわざ(料金も時間もかかる)南木曽駅に戻るというルートを選択。
馬籠宿から南木曽駅まではバスにて30分程度。
ちなみにバス内の乗客は終始私1人だったので、乗車していただいてありがとうございましたという感じでした。
(いかにも乗車率が悪い路線な感じがしたので、ささやかながらバス会社の存続に貢献するということで…)
駅に到着した時点で時刻表を見ると、次に到着する列車は特急「しなの」の模様。
通常特急しなのは南木曽駅を通過しますが、次に到着するしなのは南木曽駅に停車する列車でした。
駅の係員に尋ねたところ当初は全て列車の席が埋まっていることを案内されましたが、端末で調べてもらったところ僅かに空いている指定席があるとのことだったので、即決で名古屋までの乗車券と指定席特急券を購入。
名古屋までの運賃1.620円に加えて指定席特急券1.660円が追加の出費となりましたが、次の普通列車だと名古屋への到着が1時間以上遅れるため、やむを得ないといったところ。
勿論特急に乗りたいという欲求があったことは言うまでもないですが…。
切符を購入後ホームに移動して少し待つと、特急しなのが駅に到着。
(ちなみにこの時ご覧のとおり天候は回復していました)
乗車後指定の席を見つけて着席しましたが、当然というか中は満席。
当日は祝日だったので結構な盛況ぶりでした。
取れた席が通路側で窓のカーテンが閉められていた(夕暮れ時の西日を避けるため)関係で、残念ながら走行中の風景は撮影できず。
南木曽から名古屋までは1時間程度でしたが、さすが特急ということもあって電車はかなり高速で飛ばしていました。
17時過ぎに名古屋に到着。
乗車したしなのは大阪行きだったため、この後すぐ発車しました。
この後ですが早く帰るのであればそのまま新幹線に乗れば良いのですが、少し寄り道をして普段乗る機会が殆どない名鉄線を利用して、豊橋まで向かうことに。
一旦駅の表に出ると、駅ビルの巨大なこと。
JRセントラルタワーズという名称ですが、写真のビルの上部に2本の巨大な塔状の建造物がそびえます。
(ちなみに名古屋駅に降りたことは何度かありますが、駅ビルを外から見たのは今回が初めてだったりする)
駅ビルを見た後名鉄名古屋駅に向かいましたが、地下駅で混雑している時間帯ということもあるためここで電車の撮影は行わずに豊橋方面の列車に乗車し、2駅先の金山駅で下車して撮影を行いました。
(去年の旅行時も金山駅で撮影を行っていましたが、前回はJR東海道線のホームでした)
名鉄特急「パノラマカー」の系譜を継ぐ、1000系「パノラマSuper」。
名鉄の特急は前の2両が特別車両となり、乗車するには別途座席指定券(ミューチケット)が必要となります。
ミューチケットは350円なので、JRだと指定席券に相当するものでしょうか?
2000系「ミュースカイ」。
中部国際空港(セントレア)行きの特急列車で、現在の名鉄で唯一の全車特別車編成。
(以前は名鉄本線でも全車特別車編成の特急はあったものの、近年改正により消滅した模様)
こちらは2200系。
2000系ミュースカイの本線特急バージョンといったところ。
そのためパノラマSuperと同様に前2両のみ特別車両の編成。
名鉄線の一般車達。上が6000系(もしくは6500系?)、下が3150系。
首都圏の私鉄車両はステンレス車が多いですが、名鉄線を含む関西圏の私鉄は鋼製車がまだ多い模様。
日が暮れたので撮影はここまでにして、到着した準急列車に乗車。
この後特急に乗り換えるため途中駅で下車したのですが、間違えて準急と普通列車しか止まらない駅で降りてしまったために時間を大幅にロスすることに。
降りた後に分かったことですが名鉄本線は特急・急行列車主体のダイヤを組まれているらしく、名古屋に近い駅であっても普通列車が30分に1本と首都圏では考えられないほど少なかったりします。
降りた駅の時刻表で確認したところ普通と準急を組み合わせても15分間隔でしたが、その間通過列車が3本も。
前回取り上げた京急本線も同様に優等列車主体のダイヤで普通列車の悲哀さをコメントしましたが、、名鉄本線は意味京急本線以上に悲惨だなと思いました。
実際に下車したことで実感したことがらなので、今回のミスも全くの無駄ではなかったということですね。
最終的に途中の知立(ちりゅう)という駅から特急(快速特急)で豊橋まで移動した訳ですが、最高速度が120kmまで達するだけあって速達感はかなりのものでした。
(ちなみに乗車した車両は先に紹介したパノラマSuperの一般車でしたが、車内の案内LEDが速度計にもなっているため現在の走行速度が確認できるようになっています)
そんな感じで、名鉄本線終点の豊橋駅に到着。
豊橋駅はご覧の通りJRと共通のホームです。
左側は飯田線の車両(飯田線は昨年の旅行時に乗車)。
ちなみに駅の改札もJRと共用でした。
ここから新幹線に乗車。
豊橋はのぞみは停車しないため乗車するのはひかりかこだまになりますが、到着した時間帯ではひかりはしばらく来なかったため、必然的にこだまに乗車することに。
もちろん切符は自由席(豊橋~新横浜間で7.880円)。
のぞみの追い抜きがあるため発車まで時間があったため、乗車する車両(700系)を前面から撮影してみました。
といっても周囲が暗いためにご覧の通り何とも不気味な写真になってしまいましたが…。
こだま号は周知の通り東京までの各駅に停車する訳ですが、新幹線も優等列車(のぞみ)主体でダイヤが組まれている関係で、停車する駅ごとに2本程度追い抜かれます。
そのため豊橋から新横浜までは2時間弱とのぞみの倍近くかかりますが、この「ゆったり感」がまた良かったりします。
(自由席でも余裕で座れますし…)
このようにかなり「寄り道」をしたために、自宅に着いたのは22時過ぎになりました。
(ちなみに翌日は早朝から仕事)
※まとめ
今回かかった費用を計算したところ、合計金額は34.350円でした。
内訳は交通費が24.450円、有料施設の拝観料が1.900円、食事・みやげなどの雑費が8.000円程度。
今回は宿泊費が0円だったことが大きかったですが、やはり交通費が無駄にかかっていますね。
(それでも新幹線で京都を往復するよりは安かったりするのですが)
相変わらず日中のスケジュールは目一杯でしたが、たまにはこういう旅も良いかもしれませんね。
(終わり)
(土曜日に工事中の現場で事故が発生し、その日に出勤せざるを得ない状況になってしまったとのことです。
そんな訳で早朝起床後にM氏宅を出た後早々にM氏と別れ、バスに乗り松本駅に戻りました。
この時点で7時過ぎでしたが、気温は-1℃。
肌寒いですが、M氏によるとこれでもこの時期としては暖かい気温だそうです。
このまま東京方面へ戻るのは何なので、逆方向(名古屋方面)の中央本線に乗って途中駅で散策しつつ、名古屋から新幹線等を利用して東京方面へ戻るという、何とも無駄に大回りなルートを取りました。
要は中央西線(塩尻~名古屋間)を乗ったことがないのでこの機会にぜひとも乗ってみたいと思ったのがそもそもの動機で、当日いきあたりばったりで決めた訳ではなく(上記のアクシデントが分かった時点で)ある程度計画を見積もっていました。
ということで駅に着いた後に松屋でさっと朝食を済ませ、松本駅7:41発の中津川行き普通列車に乗車しました。
(これを逃すと中津川行きは2時間後になるため、この電車に乗るのが重要なのです)
松本を発車した後およそ20分程度で、中央東線(新宿方面)と西線(名古屋方面)の分岐点である塩尻駅に到着。
左手が新宿方面・右手が名古屋方面に向かう線路。
また塩尻駅はJR東日本と東海の境界駅になります。
左端のオレンジの帯の車両が乗車中の電車(JR東海313系)ですが、ここで運転士もJR東海所属の方に代わり、なおかつワンマン運転に切り替わります(松本~塩尻間は車掌も乗車)。
乗務員の交代や対向列車の待ち合わせなどの関係で塩尻駅は18分後に発車。
ここから木曽路、中央西線に入ります。
「木曽路はすべて山の中である」という島崎藤村の詩にあるとおり、中津川まではほぼ山あいを抜ける路線です。
中央西線は江戸時代の旧街道である「中山道」にほぼ沿う形で通っているため、最寄駅の近くに旧街道時代の宿場町も点在していますが、今回はその中でも有名な「妻籠宿」を見るため途中最寄り駅の南木曽(なぎそ)まで乗車しました。
(松本~南木曽間までの運賃:1.450円)
乗車中の風景も少ないですが何点か紹介。
奈良井駅。ここも宿場町として有名。
上松~倉本間の鉄橋より。恐らく「寝覚めの床」という景勝地。
倉本駅。山あいの中にある駅という雰囲気。
南木曽駅で下車。
一応一部の特急も停車する駅のため、駅舎はそれなりに立派です。
南木曽周辺の地図。
妻籠宿に行く前に、駅から徒歩圏内にある「桃介橋」を見学。
大正時代に建設された橋で、コンクリートと木造の複合吊橋。
木造の部材を併用した吊橋としては国内の遺構で最長とのことです。
橋周辺を周回する形で駅に戻り、タクシーを利用して妻籠宿へ。
(駅から徒歩では40分程度かかることと、バスの本数が少なかったため止む無くタクシーを利用)
江戸時代からの建物が多く残っており、昔の宿場町そのままの雰囲気を残しています。
(勿論全部ではなく復原された建造物もありますが)
このあたりが宿場町の北端(南木曽・三留野宿側)。
上の写真の「脇本陣奥谷」は脇本陣の建物内部が見学可能で、歴史資料館も併設されています。
(入館料は本陣との共通券で700円)
脇本陣内の庭園。
こちらは本陣。遺構ではなく平成7年に復原されたもの。
本陣から南端(馬籠宿側)へ。
雪もちらつき、何となく浮世絵みたいな風景です。
このアングルが妻籠宿で一番有名な風景でしょうか。
実は私が子供(確か小学校卒業時)の時にも妻籠宿に行ったことがあるのですが、アルバムを探したところちょうど当時撮影した写真が見つかりました(写真を直接スキャナで取り込み)。
色あせた様子が時の流れを感じますが、ほぼ同じ場所で撮影していました…。
ただよく見ると街路灯が設置されていたり道が舗装されていたりと、当時と違う点もありますね(さすがに)。
一旦街の中心部(本陣近く)まで戻り、昼食をとりました。
ざるそばと五平餅のセット。
五平餅は木曽路の名物(前に妻籠宿に来た時も食べました)。
そばもなかなか美味しかったです。
昼食をとった後はバスに乗り、ひと山こえた先にある馬籠宿へ。
実のところ馬籠宿は当初行く予定はなかったのですが、妻籠宿に移動した時に乗ったタクシーの運転手から「せっかく来たんだから馬籠宿にも行ってみたら?」と薦められたため、予定を変えて行くことにしました。
妻籠宿からバスで20分程度で、馬籠宿入り口に到着。
尤もバスの終点ではなく、坂上側(馬籠峠・妻籠寄り)の入り口にある陣馬バス停で下車しました。
馬籠宿は山の斜面につくられた宿場町のため、通り抜けるには坂を下る・もしくは上る形になります。
そうした街の造りのためか江戸時代より度々火事に見舞われ、特に明治と大正時代に発生した2度の大火により殆どの建物が失われたため、(妻籠宿と比較して)現存する建物は大半が復原されたものになります。
それでも石畳の通路など当時の雰囲気は十分に感じることはできると思います。
馬籠宿の見学可能な施設は馬籠脇本陣史料館と本陣敷地内にある藤村記念館。
(入館料はそれぞれ300円・500円だったか)
藤村記念館内にわずかに本陣建物の遺構が残っています。
脇本陣史料館入り口付近にあった、木曽の五木についての説明の立札。
木曽の五木とはヒノキ・サワラ・アスヒ(アスナロ)・コウヤマキ・ネズコの5つの樹木を指し、時の尾張藩が無許可での伐採を禁止し、「木一本首一つ」と言って背いた者は死罪としたほど厳しい統制がされたそうです。
ちなみに立札の左側の木はコウヤマキ(高野槇)。
更に坂を下り…(背後は南アルプスの山々?)
この水車小屋も勿論復原建造物ですが、建物の内部には水力(水車を回転させる力)で自家発電可能な設備がありました。
坂下側の入り口に着いた時点で見学は終了。
ここから中央線の最寄り駅に戻るわけですが、通常は中津川駅に行くのが効率が良いのですが中央西線を完走するという目標があったため、わざわざ(料金も時間もかかる)南木曽駅に戻るというルートを選択。
馬籠宿から南木曽駅まではバスにて30分程度。
ちなみにバス内の乗客は終始私1人だったので、乗車していただいてありがとうございましたという感じでした。
(いかにも乗車率が悪い路線な感じがしたので、ささやかながらバス会社の存続に貢献するということで…)
駅に到着した時点で時刻表を見ると、次に到着する列車は特急「しなの」の模様。
通常特急しなのは南木曽駅を通過しますが、次に到着するしなのは南木曽駅に停車する列車でした。
駅の係員に尋ねたところ当初は全て列車の席が埋まっていることを案内されましたが、端末で調べてもらったところ僅かに空いている指定席があるとのことだったので、即決で名古屋までの乗車券と指定席特急券を購入。
名古屋までの運賃1.620円に加えて指定席特急券1.660円が追加の出費となりましたが、次の普通列車だと名古屋への到着が1時間以上遅れるため、やむを得ないといったところ。
勿論特急に乗りたいという欲求があったことは言うまでもないですが…。
切符を購入後ホームに移動して少し待つと、特急しなのが駅に到着。
(ちなみにこの時ご覧のとおり天候は回復していました)
乗車後指定の席を見つけて着席しましたが、当然というか中は満席。
当日は祝日だったので結構な盛況ぶりでした。
取れた席が通路側で窓のカーテンが閉められていた(夕暮れ時の西日を避けるため)関係で、残念ながら走行中の風景は撮影できず。
南木曽から名古屋までは1時間程度でしたが、さすが特急ということもあって電車はかなり高速で飛ばしていました。
17時過ぎに名古屋に到着。
乗車したしなのは大阪行きだったため、この後すぐ発車しました。
この後ですが早く帰るのであればそのまま新幹線に乗れば良いのですが、少し寄り道をして普段乗る機会が殆どない名鉄線を利用して、豊橋まで向かうことに。
一旦駅の表に出ると、駅ビルの巨大なこと。
JRセントラルタワーズという名称ですが、写真のビルの上部に2本の巨大な塔状の建造物がそびえます。
(ちなみに名古屋駅に降りたことは何度かありますが、駅ビルを外から見たのは今回が初めてだったりする)
駅ビルを見た後名鉄名古屋駅に向かいましたが、地下駅で混雑している時間帯ということもあるためここで電車の撮影は行わずに豊橋方面の列車に乗車し、2駅先の金山駅で下車して撮影を行いました。
(去年の旅行時も金山駅で撮影を行っていましたが、前回はJR東海道線のホームでした)
名鉄特急「パノラマカー」の系譜を継ぐ、1000系「パノラマSuper」。
名鉄の特急は前の2両が特別車両となり、乗車するには別途座席指定券(ミューチケット)が必要となります。
ミューチケットは350円なので、JRだと指定席券に相当するものでしょうか?
2000系「ミュースカイ」。
中部国際空港(セントレア)行きの特急列車で、現在の名鉄で唯一の全車特別車編成。
(以前は名鉄本線でも全車特別車編成の特急はあったものの、近年改正により消滅した模様)
こちらは2200系。
2000系ミュースカイの本線特急バージョンといったところ。
そのためパノラマSuperと同様に前2両のみ特別車両の編成。
名鉄線の一般車達。上が6000系(もしくは6500系?)、下が3150系。
首都圏の私鉄車両はステンレス車が多いですが、名鉄線を含む関西圏の私鉄は鋼製車がまだ多い模様。
日が暮れたので撮影はここまでにして、到着した準急列車に乗車。
この後特急に乗り換えるため途中駅で下車したのですが、間違えて準急と普通列車しか止まらない駅で降りてしまったために時間を大幅にロスすることに。
降りた後に分かったことですが名鉄本線は特急・急行列車主体のダイヤを組まれているらしく、名古屋に近い駅であっても普通列車が30分に1本と首都圏では考えられないほど少なかったりします。
降りた駅の時刻表で確認したところ普通と準急を組み合わせても15分間隔でしたが、その間通過列車が3本も。
前回取り上げた京急本線も同様に優等列車主体のダイヤで普通列車の悲哀さをコメントしましたが、、名鉄本線は意味京急本線以上に悲惨だなと思いました。
実際に下車したことで実感したことがらなので、今回のミスも全くの無駄ではなかったということですね。
最終的に途中の知立(ちりゅう)という駅から特急(快速特急)で豊橋まで移動した訳ですが、最高速度が120kmまで達するだけあって速達感はかなりのものでした。
(ちなみに乗車した車両は先に紹介したパノラマSuperの一般車でしたが、車内の案内LEDが速度計にもなっているため現在の走行速度が確認できるようになっています)
そんな感じで、名鉄本線終点の豊橋駅に到着。
豊橋駅はご覧の通りJRと共通のホームです。
左側は飯田線の車両(飯田線は昨年の旅行時に乗車)。
ちなみに駅の改札もJRと共用でした。
ここから新幹線に乗車。
豊橋はのぞみは停車しないため乗車するのはひかりかこだまになりますが、到着した時間帯ではひかりはしばらく来なかったため、必然的にこだまに乗車することに。
もちろん切符は自由席(豊橋~新横浜間で7.880円)。
のぞみの追い抜きがあるため発車まで時間があったため、乗車する車両(700系)を前面から撮影してみました。
といっても周囲が暗いためにご覧の通り何とも不気味な写真になってしまいましたが…。
こだま号は周知の通り東京までの各駅に停車する訳ですが、新幹線も優等列車(のぞみ)主体でダイヤが組まれている関係で、停車する駅ごとに2本程度追い抜かれます。
そのため豊橋から新横浜までは2時間弱とのぞみの倍近くかかりますが、この「ゆったり感」がまた良かったりします。
(自由席でも余裕で座れますし…)
このようにかなり「寄り道」をしたために、自宅に着いたのは22時過ぎになりました。
(ちなみに翌日は早朝から仕事)
※まとめ
今回かかった費用を計算したところ、合計金額は34.350円でした。
内訳は交通費が24.450円、有料施設の拝観料が1.900円、食事・みやげなどの雑費が8.000円程度。
今回は宿泊費が0円だったことが大きかったですが、やはり交通費が無駄にかかっていますね。
(それでも新幹線で京都を往復するよりは安かったりするのですが)
相変わらず日中のスケジュールは目一杯でしたが、たまにはこういう旅も良いかもしれませんね。
(終わり)
2013-02-15 11:30
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