東急東横線の副都心線直通運転開始に関して

去る３月１６日より地元の路線である東急東横線が副都心線との直通運転を開始しました。
これにより副都心線との接続駅である渋谷駅が地下に移り、今までの渋谷駅を含む地上区間は廃止されることに。

ということで、早速渋谷駅の様子を見に行ってみました。



まだ廃止直後なのでぱっと見では変わった様子はないのですが、駅舎の中を見ると当然のごとく車両は止まっていなかったので、やはり廃止されたんだなという実感が沸きました。
ちなみにこの駅舎ができてから今年で49年ということなので、およそ半世紀経ったということですね。
前の職場も含めて幾度となく利用した駅なので（駅舎が存在している現時点では）とりわけ珍しくも無いのですが、今後再開発に伴いこの駅舎も取り壊される予定なので、その時になって初めて「ああ、一つの時代が終わったんだな」と思うのでしょうか。



旧渋谷駅は暫くはイベントスペース（ekiatoという名称の模様）として活用されるようで、訪れた時点では次のイベントの準備中でした。



入り口が閉鎖されていたためホームには入れませんでしたが、架設の壁の隙間から中の様子をこっそりと撮影。
行き先表示などの設備はまだ残ったままでしたが、順次取り外されるようになると思われます。



こちらは新しい渋谷駅の様子。
改札階（Ｂ３Ｆ？）から２階下のホームまで吹き抜けになっており、吹き抜けから直接線路が見える構造です。
すでに副都心線の駅として利用開始から数年間経っているので全く新しいという訳ではないですが、昨年に駅の直上にある「渋谷ヒカリエ」がオープン、そして今回の東横線の直通開始によって、ようやく駅の規模に合う本来の機能を発揮しはじめたということでしょうか？
（ちなみに上の写真の線路についても、直通運転開始前は仮通路で塞がれており、線路は利用されていませんでした）
もっとも今後は銀座線のホーム移設（渋谷ヒカリエの隣に移る予定）・ＪＲ埼京線のホーム移設（東横線の旧渋谷駅の位置に移る予定）など大規模な工事が予定されており、それらが完成した暁には渋谷駅の様子も更に変わることでしょう。



渋谷の１つ手前、代官山駅の渋谷側にあるトンネルの入り口。
この辺りが地上線と地下線の切り替え位置に当たるのですが、線路の切り替え工事を一夜にして行ったのがちょっと信じがたい感じです。
当日は終電時刻を早めて工事を実施したようですが、それでも凄いですね…。
まだ切り替え直後ということもあって、私の他に撮影をしている方もいらっしゃいました。



同じく代官山駅（反対側のホーム）にて撮影。
今回の直通運転で新たに見られるようになった車両で、東京メトロの10000系。
「8CARS」のステッカーが無いので、今回新たに設定された10両編成の列車と思われます。
（10両編成の列車は特急・急行などの優等列車のみに設定）



行き先表示には「石神井公園」。
今まで縁のない地名なので、かなり違和感があります。
（ちなみに石神井公園は西武池袋線の駅）
写真の車両についても今回の直通運転で新たに見られるようになりました（東京メトロ7000系）。
もっとも直通運転開始前にも試験的に東横線を走行していたので、幾度か走っているのを見かけたことはありましたが…。
他に西武線の車両も走るようになったので、実に多彩な車両ラインアップになりました。
（東武線の車両はまだお目にかかっていませんが）



今までは一律渋谷行きでしたが、ご覧の通り「石神井公園」「和光市」と行き先が一気に多彩に。
車両数の表示についても今回新たに設定されました。



来るものもあれば去るものもあり…ということで、今回の副都心線直通運転開始と引き換えに、東京メトロ日比谷線の東横線直通運転が終了することに。
最終運転日（3/15）に撮影。
ちなみに後ろに写っている車両は東急9000系と思われますが、この車両も今回の改正に伴い東横線から撤退した模様（後で知りました…）。
※9000系は大井町線にて引き続き運用されます



同じく日比谷線直通運転で運用されていた東急1000系。
こちらも今回の改正で東横線から撤退となった車両。
1000系についても多摩川線・池上線では引き続き運用されるため東急線で見られなくなるという訳ではないですが、これも「一つの時代が終わった」ことを感じさせる出来事ですね…。

そんな感じで、近年まれに見る劇的な変化を遂げた東横線について取り上げてみました。