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奈良への旅2013(4日目) [旅行]

4日目最終日なのですが、夕方までに新横浜まで戻らなければいけない用事がある関係で実質半日ちょっとという中途半端な行程にならざるをえませんでした。

この日はまず西大寺へ行き、その後京都へ。
京都駅から徒歩で行ける施設を見て新幹線で新横浜まで戻るという内容です。

…ということで3日間お世話になったホテルをチェックアウト。
大和八木から近鉄線で大和西大寺まで行き、最初の目的地の西大寺へ。

西大寺入り口の門

大和西大寺駅から数分の近場にある寺院です。
前日の最後に行く予定もありましたが、時間的に余裕が無かったために本日の最初に行程をずらしました。

奈良時代の創建当初は文字通り東の東大寺に対する「西」の大寺にふさわしい壮大な伽藍(そばを走る近鉄線の線路を含むくらいの規模)でしたが、平安時代以降の災害により規模が縮小し鎌倉時代半ばに今の規模になったようです。
前日に拝観した元興寺と似たような経緯。境内の広さはこちら(西大寺)の方がやや広いか。

境内は拝観自由ですが、下記にあげる本堂・愛染堂・四王堂は別途拝観料が必要。
3箇所セットで800円(バラだと1.000円位)なので、ちょっと割高かも…。
建物よりは堂内の仏像がメインだと思います。

西大寺本堂(手前は東塔跡)

西大寺の本堂。手前は東塔跡。
本尊は釈迦如来立像。他に文殊菩薩騎獅像及び四侍者像などが安置。

愛染堂

愛染堂。本尊は堂の名前の通り愛染明王坐像。

四王堂

四王堂。
入り口の門を入って右手にあり、本堂・愛染堂とは離れている場所にあります。
本尊の十一面観音立像と四天王立像が安置。

西大寺から徒歩15分くらいに秋篠寺という寺院もありますが、今回は時間の関係でパス。
大和西大寺駅に戻り、京都方面へ。

大体40分位で京都駅に到着(ちょうど良い特急が無かったため、急行を利用)。

京都駅から比較的近い場所としては東寺がありますが、お寺はもうお腹いっぱい的な感じだったので、梅小路公園にある庭園「朱雀の庭」と梅小路蒸気機関車館に行きました。
(近いといっても駅から15分くらいはかかりますが)

リンク-梅小路公園

まずは「朱雀の庭」へ。

朱雀の庭 エントランス

昨年3月(青春18きっぷで京都に行った時)に時間が遅く中に入れなかった場所です。
(入館料:200円)

庭の前景

元はJR(というか国鉄)の貨物ヤードだった敷地に作られた庭園ですが、京都の庭師の技術を集結させた見事な造りで、エントランスホール(兼レストラン)前の水鏡の池(御影石で作られている)や滝・小川など、庭園の随所にビューポイント点在しているので、園内で色々な風景が楽しめます。

エントランスホール前の水鏡の池とテラス

小川とアカマツ

庭園内にはアカマツ(赤松・メマツともいう)が植えられていますが、遠く東北(福島)のものをわざわざここまで運んで移植したのだそうです。
アカマツは普通山地に生息していますが、ここ(京都)に比較的気候の条件が近いということで福島のものが選ばれたということでしょうか?
ここにも庭園を設計された庭師のこだわりがあるということですね。

紅葉になると更に綺麗なのかも

一見自然の滝と見間違うほどです

この滝ももちろん人工なのですが、一見自然の滝と見間違うほどです。

小川も実に自然

小川も実に自然な感じです。

手前の飛び石を渡って細い道に行けます

手前の飛び石を渡って細い道に行けます。

細い道の反対側から撮影

細い道の反対側から撮影。

芝生の丘が美しい

芝生の丘(野筋)が美しいです。

野筋の上から撮影

野筋の上から撮影。

季節柄紅葉や花があまり見られなかったのが残念でしたが、そのシーズンに来れば更に美しい光景が見られるかと思います。

あと朱雀の庭に隣接する形で「いのちの森」という自然の生態系を復元した空間(いわゆるビオトープ)もあり、こちらは都市の中にいながらトンボやカエルなどが生息する自然空間を体験できる場所です。
(朱雀の庭内から橋を渡って園内を周回する形で回廊が整備されており、外から入ることはできません)

「いのちの森」回廊

かつての自然の風景が再現

この場所も元は貨物ヤードでコンクリートで覆われていたというそうですから、自然の風景がここまで再現できるとは実に驚きですね。

カエルも生息

ちゃんとカエルもいました(多分ウシガエル)。

最後は梅小路蒸気機関車館へ。

建物は旧二条駅舎を移築したもの

全国瑞一の蒸気機関車(SL)の博物館ということですが、私がここに来るのは子供の頃(幼稚園を卒業したばかりの頃?)以来で、周囲は前述の朱雀の庭ができたりと当時と劇的に様変わりしています。
上の資料展示館の建物も山陰線の旧二条駅舎を移築したものなので、以前はありませんでした。
資料展示館には実物のSLの運転席や模型・各種映像などが展示されています。
※入館料:400円

扇形機関庫とターンテーブル

扇形機関庫とターンテーブル。これは当時と変わりないですね。
梅小路といえば(SLの現役時には)全国最大の機関区であったことは言うまでもありません。

機関庫内はSLでびっしり

機関庫内はご覧の通りSLでびっしり。
これらのSLは動態保存されているものなので今でも走行できる状態なので更に驚きです。

当日はC61形が走行

実際に「走行」する機関車は日替わりで交代するようで、当日はC61形が走行していました。
(走行といってもごく短い区間ですが)

敷地の隣はJRの線路

敷地の隣はJRの線路なので、ご覧の通り(営業中の)電車が走り去っていきます。

保存されているSLの一部の車両を紹介。

ご存知「デゴイチ」

「デゴイチ」ことD51形。
日本で最も多く製造された機関車(1.000両以上)で、SLの代名詞とも言われる形式。
しかも保存されている車両はトップナンバーの1号機!

C62 1号機&2号機

「シロクニ」の愛称で知られる国鉄最大の旅客機関車であるC62形。
保存されているのはトップナンバーの1号機と、デフレクターの燕マークが美しい2号機。

C58 1号機

国鉄形蒸気としては中型で、それ故に全国各地で活躍したC58形。
SLの中では個人的にも好きな車両です。
こちらもトップナンバーの1号機。お召し列車用の菊のエンブレムがかっこいい。

D52&B20(最大と最小)

国鉄形蒸気最大と最小の組み合わせ。
左のD52形が最大で、貨物用機関車として戦時中に活躍。
右のB20形は最小の機関車で、ヤード内の貨車の入れ替え用として使用されたもの。

C53形

戦前の花形の蒸気であったC53形。
3シリンダという特殊な構造を持った機関車。
シリンダ=簡単に言うと機関車の車輪を動かす装置。
通常は車輪の両サイドにシリンダがありますが、C53形は車輪の間に更にもう一つシリンダがあるということですが、実際はよく分かりませんでした。
構造が複雑なためか保守に手間がかかったため、戦後は現役を退いたらしいです。

この他8620形・9600形・C11形・C51形・C57形など、国鉄形蒸気の主要形式が一通り揃っています。

当日は子供連れの家族も多く見かけましたが、ご年配の方も比較的多かったように思えました。
つまるところSLの現役時代を知っている世代ということで、愛着もひとしおといったところで記念撮影をされていましたね。

本当はじっくりと見たかったのですが、最初にも書いた通り私用があるため、13時過ぎにここを出発。
昼食を取った後14時過ぎに東京行きの新幹線(のぞみ)に乗り、2時間後に新横浜に到着。
これにて今回の旅が終わりました。

新横浜駅にて撮影

※まとめ
賽銭代が結構かさむのは毎度のことですが、今回は更に「ご朱印代」のあったので思いの他費用がかかったよような気がしました。
といっても大部分は交通費が占めるので、前回の青春18きっぷの時と比較してかかると感じるだけかと思います。

行程については今回は奈良で今まで行ったところのない所が中心だったので、充実感は前回と比べてあまりないかなと。
あと奈良の観光で利用しているフリーきっぷ(前回までは奈良大和路スルーパス、今回は奈良世界遺産フリーきっぷ)の有効期間が3日に減ってしまったので、次回は奈良の観光は3日にして4日目は京都など別の場所という風にした方が効率的なのかな、とも思いました。
まあ次回旅行できるのがいつになるかは分かりませんし、行けるとしても奈良ではないと思いますが…。
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