SSブログ

奈良への旅2013(3日目) [旅行]

旅も3日目。
3日目の行程は談山神社から山道を抜けて飛鳥路へ→そのまま飛鳥路を散策、もしくは法隆寺とその周辺(斑鳩)を散策などのコースを検討しましたが、前日の吉野山の散策(というか山登り)で足を酷使したため、無難?な線で奈良市街の今まで行ったことのない場所を巡る、ということにしました。

とりあえずは最寄の大和八木駅から近鉄線で大和西大寺駅を経て近鉄奈良駅へ。

近鉄奈良駅ホーム

奈良線は大阪難波方面から阪神線の電車も乗り入れてきます(右側の車両)。

逆サイドから

逆サイドから撮影。
電車でD(Climax Satge)のスタート画面と比較するつもりで撮ったのですが、ちょっと手前過ぎたか。
※下の画像が電車でDのゲーム画面

電D(CS)より

奈良線は現実には気動車は走っていないので、このように煙が充満する訳はないのですが(笑)。

それはともかく地下駅から地上に出ておもむろにバスに乗り、大仏殿・春日大社方面へ。
ざっとコースを説明すると春日大社(と付属の施設)→新薬師寺・奈良市写真美術館→元興寺→近鉄奈良駅に戻ってくるといった感じで、奈良市街の南東エリアを周回する形ですね。

バスを降りてまずは春日大社方面へ。
奈良で欠かせない動物はシカということで、おもむろに食事をしている様子を撮影。

奈良といえばシカ

後ろにある黄色い「動物注意」の道路標示もシカになっています。

まずは春日大社本殿ではなく、神苑である「萬葉植物園」へ。

萬葉植物園

万葉集に詠まれた約300種の植物を植栽されている植物園です。
※拝観料:500円

ヒガンバナ

ちょうどお彼岸に近いということもあって、ヒガンバナが多く咲いていました。
赤だけでなく、手前には白いヒガンバナも見られます。

ナンバンギセル

当日は万葉植物の中で「ナンバンギセル」の花が満開ですと案内がありましたが、前日の台風の影響もあってか残念ながらあまり元気には咲いていませんでした。
(上の写真の花が比較的良い状態)

ナンバンギセルの説明文

ナンバンギセルの説明文。万葉名は「おもひぐさ」。
写真がアップなので分かりづらいですが、ススキに寄生して育つという珍しい植物です。

その他の草花については省略(花が咲いている草はあまり見られなかった)。
代わりという訳ではないのですが、巨大な動物を思わせる古木が見られました。

イチイの古木

「イチイ」という木の古木で、三つ首の竜が地面に伏せているように見えます。

手前が枯れていますが、実は生きています。

こちらもイチイの古木。
手前が殆ど枯れていますが、実は生きていて奥の立ち木につながっています。
生命の逞しさって凄いと、ただ驚くばかりです。

藤の下に巨大なキノコが

植物園の敷地の半分は椿園と藤園になっていますが、両方とも開花時期ではないのでざっと周る感じで。
藤の下に巨大なキノコが生えていたので、これだけ撮影。

この後宝物殿(入館料400円)を見た後に春日大社本殿へ。

春日大社本殿

本殿の中に入るには別途特別拝観料(500円)がかかりますが、今回は外からお参り。
代わりにご朱印とシカの人形付きのおみくじにお金を投資…。

シカの人形がくわえているのがおみくじ

シカの人形がくわえているのが実際のおみくじ。
春日大社では引いたおみくじを結ぶ場所が何故か無かったので、おみくじはそのまま持ち帰りました。
(ちなみに運勢は小吉だった)

食事中のシカさん

あと本物のシカさんも境内の草むらで食事をされていました。

春日大社でお参りをした後は暫く南へと歩き、ちょうどそば屋さんがあったので少し早めの昼食を取り、新薬師寺へ。

新薬師寺南門

本家の(西の京にある)薬師寺に対して「新薬師寺」と呼ばれていますが、薬師寺と直接のつながりがある訳ではないようです。
ご本尊が薬師如来で、共に時の天皇の病気平癒を祈願して建立されたということは共通しています。
(薬師寺=天武天皇、新薬師寺=聖武天皇)

※新薬師寺の拝観料は500円

小ぢんまりとした境内

薬師寺は金堂・東塔・西塔を中心とした壮大な伽藍ですが、新薬師寺は本堂を中心に比較的小ぢんまりとした境内です。

境内西側にある地蔵堂

見所は境内の建物(といっても本堂は奈良時代の建物で、国宝)よりは本堂内の仏像で、ご本尊の薬師如来坐像を囲む形で安置されている十二神将の立像が見ものです。
その中でも伐折羅像(バザラ・戌)の迫力ある憤怒の形相は知名度が高いのではないかと思います。
(過去の日本郵便の切手にこの像の写真が使われていた記憶があります)
現在は色が殆ど剥がれ落ちている(部分的に残っている)状態ですが、像が作られた当初は青・朱・緑・紫などの極彩色が施されていたようです。
(本堂隣の建物の中で再現CGが収録されているビデオが公開されていました)

拝観を終えてご朱印を頂いた後は、新薬師寺のちょうど裏手にある「奈良市写真美術館」へ。

奈良市写真美術館

奈良市写真美術館は奈良・大和路の風景を取り続けた写真家・入江泰吉(いりえたいきち)氏の数々の写真を収録している美術館。
実は私が幼少の頃に入江氏の写真集を見て奈良にあこがれるようになったので、是非一度見に行きたいと思っていたのです。

当日は企画展の企画中で、「入江泰吉の文楽」と「ミスター・ウェット・イリエ」という題名の2つの企画展示でした。
「文楽」は人形劇の人形や舞台裏の人々などを撮影した氏の初期の作品でしたが、白黒フィルムながらも人形を動かしている人々の息遣いも感じられる、とても迫力のあるものでした。
「ミスター・ウェット」は氏の写真の特徴である、雨上がりや霧・雪中など「湿った」環境で撮影した大和路の風景に絞った展示でしたが、絵画と見間違えるほどの幻想的な風景でただ感動するばかりでした。
前日に行った吉野山など、自分が(大体)同じアングルで撮った写真でも氏の作品では神々の地であるがごとくの風景だったりと、さすがに凄いと思いました。
私は写真家についてはあまり詳しくは無いのですが、入江氏は奈良に限らず日本を代表する写真家と言って過言ではないと思います。

館内が撮影禁止なので実際の写真はここでは見せることはできませんが、機会があれば是非足を運んでいただければと思います。
※観覧料:500円

この後は暫く西に歩き、この日最後のスポットとなる元興寺(極楽坊)へ。
※拝観料:400円

元興寺入り口

元興寺本堂(国宝)

奈良時代の創建時は東西両塔を含む巨大な伽藍でしたがその後の戦乱などで荒廃し、鎌倉時代の頃に寺の僧房が改修される形で現在の配置の伽藍になったそうです。

現在残っている主要な建造物は本堂である極楽堂(曼荼羅堂)と、その奥にある僧房の2つ。
(ともに国宝)
極楽堂の屋根の瓦には何と飛鳥時代に作られたものも含まれているとか。

この瓦の中に飛鳥時代に作られたものも含まれている?

本堂のご本尊様でお参りした後は付属の収蔵庫内の展示物を見て、境内を一回りしました。

石塔の周囲にはヒガンバナが

こちらはまた違う花

本堂の横にある石塔や地蔵の周囲にはヒガンバナなどの花が咲いており、熱心に写真を撮っている方を多く見かけました。
最後にご朱印を頂き、ここでひとまずは当日の拝観は終了。

その後近鉄奈良駅に戻るのですが、道中で興福寺を通り過ぎる形となったので、一応五重塔を撮影。

興福寺五重塔

あとシカも(角があるので牡鹿)。

たそがれのシカさん

駅に着いた時点で持ち金が殆ど尽きていた(数円しかない?)ので、駅付近のコンビニでお金を下ろして再び近鉄線に乗車。

このまま宿に戻っても良かったのですが、若干時間が余っていたので大和西大寺駅で途中下車し、駅ナカの商店街を見つつ例の展望デッキへ。
※商店街・展望デッキ共「駅ナカ」の施設なので、正確には改札口を出ていません

展望デッキ入り口

入り口にはこのように(前回紹介した武蔵小杉駅と同じく)走行している主な車両の写真が貼られていました。

展望デッキから見た線路

展望デッキから見た線路。
真っすぐ伸びている線路が奈良線・大阪難波方面、右側にカーブしていく線路が京都線・京都方面。
真下が駅ホーム、手前が奈良・大和八木方面。

「電車でD」の奈良線ステージのゲーム中では真ん中の線路を直進する形になりますが、暫く眺めていたところ線路を直進する列車はあまり無かったように思えました。

左側の線路から大阪難波方面へ

ポイントを跨ぎ右の京都線へ

…と思いましたが、直進する列車も一応ありましたね。

大阪難波方面へ直進

逆方向から駅に侵入

奈良線・京都線・橿原線と複数の路線が入り乱れる区間で、相変わらずひっきりなしに電車が通り過ぎていきました。
(奥の踏み切りは殆ど「開かずの踏み切り」状態)
これだけ頻繁な往来だと立体化して方向別に線路を分けた方がいいと思いますが、地形的にそれは困難なのでしょうね…。

そんな感じで時間をつぶし、商店街の中で夕食をとったあと橿原線で大和八木まで戻り、宿に到着。
3日目の行程が終了しました。

(4日目 最終日に続く)
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。