年初めの乗り鉄~房総半島一周~ [鉄道・鉄道旅行]
タイトルの通り、今週の月曜(1月6日)に房総半島を一周するという乗り鉄を行ってみました。
なぜ房総半島なのかというと、何となく暖かいかなというのが理由です(ほぼ思いつき)。
勿論今まで乗車したことのない路線ということもありますが。
日帰りで房総半島を一周できるようなフリーきっぷがないか探してみたものの丁度良いものが無かったため、思いついたのが使いかけの青春18きっぷを金券ショップで入手するという手段。
早速新宿の金券ショップに行ったところ、運良く1日だけ残った18きっぷを入手できたので、今回の乗り鉄を決行した次第です。
ちなみにきっぷの値段は3.000円だったので、十分元は取れました。
前置きはこれまでにして…
できるだけ早い時間から動いた方が良いと思い、早朝6時過ぎに家を出発。
自宅から一番近いJRの駅が武蔵小杉なので、ここを起点(改札で5日目のはんこを押してもらう)として、7時ちょっと前に到着した電車(千葉行き)に乗車。
車両は何の変哲のない横須賀線のE217系。
しかし当日は平日でしかも仕事始めだったこともあり、ラッシュの真っ只中。
なので東京までは車内はぎゅうぎゅう詰めでした。
ただ東京でどっと乗客が降りたので、その後は座席に座れるほど空いていました。
反対側(つまり上り、東京方面へ向かう列車)は逆にラッシュでした…。
終着の千葉には8時前、およそ1時間程で到着。
ここで房総半島方面の列車に乗り換えるわけですが、外房線(時計周り)か内房線(反時計周り)のどちらかを選択することに。
乗り換え案内を確認したところ外房線経由で目指す終点(安房鴨川)に直通する列車が近かったので、外房線ルートで決定。
乗車するのはこの車両…ではなく
(念のため、18きっぷでは特急に乗車できません)
この車両。
京浜東北線から大移動した(追い出されたともいう)209系。
当形式の投入で国鉄時代の旧い車両(113系など)を淘汰する格好となり、房総地区の普通列車はほぼこの形式で統一されていました。
元が通勤型の車両なのでローカル線の運用には適さないと思われがちですが、他線区より比較的温暖で勾配もきつくない路線ということで採用されたのだと思います。
ただ車両にトイレを設置したり一部の座席がクロスシートになっていたりと、ローカル線運用向けの改造がされていました。
車両の説明はこれまでにして(相変わらず説明が長くてすみません)、千葉駅を出発。
2つ先の蘇我(そが)駅で内房線と分岐して、しばらくは内陸地帯を走行。
一部山岳っぽい地形もありましたが、車窓から見える風景はこんな感じの広々とした畑でした。
途中駅にて(撮影時刻から割り出した限り、上総一ノ宮の一つ手前の八積駅の模様)。
恐らくカイヅカイブキという木ですが、何年も手入れされていないと思われる自然樹形で、枝のうねりがもの凄いです。
(一応今の仕事が植木屋なので、つい気になって撮ってみました)
途中の上総一ノ宮(かずさいちのみや)駅で、対向列車待ち合わせのためしばし停車。
ここから先は線路も単線に変わり、列車本数もぐっと減ります(ほぼ1時間1本ペース)。
反対(山側)も、ご覧の通り畑。
海はまだ見えない。
終点付近になってようやく海が見えました。
さすがに水面はきれいです。
千葉から約2時間、ようやく終点の安房鴨川(あわかもがわ)駅に到着。
次の列車(内房線館山方面)が1時間後なので、時間つぶしを兼ねて近場の海岸(砂浜)を見るため一旦改札を出ました。
駅から海岸までは5分程度で到着。
並木はヤシの木などで、南国チックな風景です。
季節が夏ならば最高なのですが、当日は真冬。
海風もあるのでかなり寒かったです。
ご覧の通り水面はとてもきれいでした。
当日は人もまばらでしたが、夏のシーズンは海水浴客で埋め尽くされることでしょうね。
砂浜の真ん中にぽつりと立っている標識が印象的だったので、つい撮影。
ちなみに標識には「元禄地震の再来想定津波高」と書かれています。
(そんなに高くない?)
そんな寒い中、海の中に入って波乗りを楽しむサーファーの方々もちらほら。
確かに当日はなかなかのビッグウェーブでしたが。
太平洋に面していることもあって、東京湾や湘南などではこれほどの波はなかなか来ないのでわざわざ来ているんでしょうね。
これならサーファーにとって人気スポットとなることもうなずけますな。
あまり長居はできないので、一通り散策して駅に引き返し、次の電車を待つことにしました。
ちなみに上の写真は海岸で拾った貝殻や石・流木など。
きれいで面白い形なのでコレクションとして拾ってみました。
次に乗る電車は上の車両…ではなく
(これは東京行きの特急列車)
前回と同じ車両(209系)ですがこちらは内房線。
行き先は千葉行きですが、外房線と逆方向に東京湾方面を周回するルートです。
当該列車については終着の千葉までではなく、途中の木更津(きさらづ)まで乗車。
鴨川を出発して少しの間は太平洋沿いを走行しますが、その後館山までは内陸部を走行。
館山の一つ手前の九重(ここのえ)駅で撮影。何となくのどかな風景。
ちょうど房総半島の最南端になる、館山駅に到着。
海も近いので下車したいところですが、時間的に余裕がないため今回は断念。
乗り鉄優先ということで、継続して乗車します。
館山駅を出発してちょうど12時を過ぎたため、昼食をとることに。
鴨川駅で買った駅弁を食べてみました。
駅弁は何種類かありましたが、「さんが焼き弁当」を選んでみました(790円)。
やっぱり旅には駅弁が欠かせない?
館山から2つ先の岩井駅付近。
昔高校時代に所属していた吹奏楽部の夏合宿をここでやっていたのを思い出してふと撮影。
ちょっと小さくて分かりづらいですが、山の上に城が。
何城かは不明…。
浜金谷(はまかなや)から先、しばらくは東京湾に沿って走行。
相変わらず水面がきれいです。
対岸は神奈川県(久里浜あたりか)?
上総湊(かずさみなと)付近で撮影。これはなかなかのビューポイントかな?
鴨川から約2時間かけて、木更津駅に到着。
さすがに疲れた…。
駅の東口。
一旦改札を出たものの、特に何もなく…。
実は当初そのまま千葉方面へ乗車して戻る予定でした(つまりこの時点で房総半島を一周するという目標はほぼ達成できた)が、木更津駅に到着したのが13時20分頃。
さすがにこのまま戻るのは勿体ないと思い、あわよくば乗れたらいいなと思っていた路線への乗車を決行することに。
その路線とは、ここ木更津から内陸方面へと向かう久留里(くるり)線。
久留里線は非電化の路線のため車両も電車ではなく気動車(ディーゼルカー)ですが、現在運用されている車両は新鋭のキハE130形というタイプ。
昨年にデビューしたばかりなので、車内もピカピカです。
個人的には以前走っていた古い車両に乗ってみたかったのですが、既に全車両の入れ替えが完了しているのでそれは無理ということで…。
一旦駅に到着して40分程度待機の後、木更津駅を発車。
ちょうど下校時刻と重なったのか高校生の乗客が多かったのですが、木更津から2つくらい先の駅で大半の乗客が下車。
驚いたのが上記の写真ですが、何と下車した後線路の上を歩いてるという…。
ローカル線ならではの光景ですが、それにしてもワイルドなこと。
(ちなみに久留里線も1時間1本ペースの列車本数です)
木更津からしばらくは平地を走りますが、車窓は相変わらずの田園風景です。
途中の久留里駅近くになると、多少は山岳っぽい風景に変わります。
久留里駅に到着。
路線の終着駅はここから3つ先の上総亀山(かずさかめやま)駅ですが、乗車した列車はここ久留里止まり。
写真の列車は両方とも木更津行きで、時刻表を確認したところ次の上総亀山行き列車の到着が1時間後…。
ということで止む無く一旦下車し、時間つぶしも兼ねて駅周辺を散策することに。
小じんまりとした駅舎ですが、線内では中核の駅なのでちゃんと駅員さんもいました。
駅の外から撮影。
場所を変えて撮るとまた違った味わいがあります(これもローカル線っぽい)。
駅周辺のいたる所でこのように湧き水がわいていました。
久留里の名水という名称が付いており、関東の名水百選に選ばれているとのこと。
飲用も可能でしたので試飲してみましたが、温泉水っぽい味でした。
鉱分が多く含まれているということでしょうか?
駅のすぐ近くにある正源寺という寺。
境内も線路に隣接していて、裏手の墓地の間を線路が横切るといった敷地構成のようです。
周辺にはこんなスポットも。
案内には「新井白石住居跡」とあり。
日本史でも出てきた人物と記憶していますが、主に徳川6代将軍家宣に仕えた儒学者が江戸に出る前にこの地に住居を構えていたとのことです。
尤もあくまで跡地で住居が復元されていた訳でもないのですが。
そんな感じで時間をつぶして、ようやく上総亀山行き列車が到着。
この時点で15:40位でしたが、日が短い時期なので既に夕暮れ時にさしかかっていました。
線路も急勾配でカーブも多くなり、ここまで来るとさすがに山奥という感じがします。
16時前、終点の上総亀山駅に到着。
駅舎は久留里駅と同じ規模ですが、ここは無人駅でした。
(きっぷは車内の運転士に見せる形)
駅の先にある車止め。
道路の境に柵もなく、かなり最果て感が漂います…。
車止めの逆方向から撮影。
やはり「最果ての駅」といった感じ。
ちなみに国鉄の時代にはここから半島の反対側まで線路を延伸する計画があったようですが、さすがに採算が合わなかったためか断念したようです。
ホームから上り方向、木更津方面に向かって撮影(いわゆる電D視点)。
左右にも線路があり元々は3線ですが、ポイントは外されて線路はつながっておらず使われているのは中央の1線だけ。
これを見る限りでも終着駅ではなく中継駅として計画されていた(列車交換ができるように計画されていた)ことが伺えます。
到着した列車は15分程度で折り返し木更津行きとなりますが、この列車を逃すと更に1時間待つことになるため、さすがにそれは勘弁したいので周辺の散策はせずにそのまま折り返しの列車に乗車しました。
付近にはバス釣りができる亀山湖などがあるのですが、それはまたの機会にということで。
帰りも車窓は引き続き田園地帯。
もうすぐ日没なので、外の撮影はさすがに厳しいか…。
日没間近、遠くに富士山のシルエットが見えたので何とか撮影。
(ちなみに中央の輪みたいのは反射している車内のつり革です)
木更津に戻ってきた頃には日没後。
それでも17:30くらいでしたが…。
ようやく気動車のエンジン音から開放され、再び電車に戻ります。
(車両は相変わらずの209系)
列車は千葉行きですが、2つ手前の蘇我で下車。
そして締めは京葉線にて東京へ帰ることに。
なぜわざわざ京葉線に乗り換えたかというと、単に京葉線の全線を乗ったことがないからという理由によります。
蘇我発車当初は車内も空いていましたが、通勤帰りや某ネズミ王国の帰り客などが乗ってきたため、東京に近づく頃にはかなり混雑していました。
東京到着後は最寄駅までJR線に乗り、18きっぷの利用区間は終了。
(ちなみに最終下車駅は大井町)
後は自宅に帰るのみですが丁度帰宅ラッシュの時間帯だったため、ちょっと疲れました。
といっても何事もなく帰宅し、当日の旅は無事終了しました。
***まとめ***
早めに出発したおかげで房総半島一周に加えて当初予定に無かった久留里線に乗車できたことは大きな収穫だったと思います。
景色もそれなりに良かったので、かなり満足。
ただ残念なのは乗車した車両が(気動車も含めて)JR世代の新型車両ばかりで、国鉄時代の旧型車両に全くお目にかかれなかったことですか。
まあこれも世代交代が激しいJR東日本エリアの路線なので、仕方ないことですか…。
ということで、また来年もやってみようかな。
なぜ房総半島なのかというと、何となく暖かいかなというのが理由です(ほぼ思いつき)。
勿論今まで乗車したことのない路線ということもありますが。
日帰りで房総半島を一周できるようなフリーきっぷがないか探してみたものの丁度良いものが無かったため、思いついたのが使いかけの青春18きっぷを金券ショップで入手するという手段。
早速新宿の金券ショップに行ったところ、運良く1日だけ残った18きっぷを入手できたので、今回の乗り鉄を決行した次第です。
ちなみにきっぷの値段は3.000円だったので、十分元は取れました。
前置きはこれまでにして…
できるだけ早い時間から動いた方が良いと思い、早朝6時過ぎに家を出発。
自宅から一番近いJRの駅が武蔵小杉なので、ここを起点(改札で5日目のはんこを押してもらう)として、7時ちょっと前に到着した電車(千葉行き)に乗車。
車両は何の変哲のない横須賀線のE217系。
しかし当日は平日でしかも仕事始めだったこともあり、ラッシュの真っ只中。
なので東京までは車内はぎゅうぎゅう詰めでした。
ただ東京でどっと乗客が降りたので、その後は座席に座れるほど空いていました。
反対側(つまり上り、東京方面へ向かう列車)は逆にラッシュでした…。
終着の千葉には8時前、およそ1時間程で到着。
ここで房総半島方面の列車に乗り換えるわけですが、外房線(時計周り)か内房線(反時計周り)のどちらかを選択することに。
乗り換え案内を確認したところ外房線経由で目指す終点(安房鴨川)に直通する列車が近かったので、外房線ルートで決定。
乗車するのはこの車両…ではなく
(念のため、18きっぷでは特急に乗車できません)
この車両。
京浜東北線から大移動した(追い出されたともいう)209系。
当形式の投入で国鉄時代の旧い車両(113系など)を淘汰する格好となり、房総地区の普通列車はほぼこの形式で統一されていました。
元が通勤型の車両なのでローカル線の運用には適さないと思われがちですが、他線区より比較的温暖で勾配もきつくない路線ということで採用されたのだと思います。
ただ車両にトイレを設置したり一部の座席がクロスシートになっていたりと、ローカル線運用向けの改造がされていました。
車両の説明はこれまでにして(相変わらず説明が長くてすみません)、千葉駅を出発。
2つ先の蘇我(そが)駅で内房線と分岐して、しばらくは内陸地帯を走行。
一部山岳っぽい地形もありましたが、車窓から見える風景はこんな感じの広々とした畑でした。
途中駅にて(撮影時刻から割り出した限り、上総一ノ宮の一つ手前の八積駅の模様)。
恐らくカイヅカイブキという木ですが、何年も手入れされていないと思われる自然樹形で、枝のうねりがもの凄いです。
(一応今の仕事が植木屋なので、つい気になって撮ってみました)
途中の上総一ノ宮(かずさいちのみや)駅で、対向列車待ち合わせのためしばし停車。
ここから先は線路も単線に変わり、列車本数もぐっと減ります(ほぼ1時間1本ペース)。
反対(山側)も、ご覧の通り畑。
海はまだ見えない。
終点付近になってようやく海が見えました。
さすがに水面はきれいです。
千葉から約2時間、ようやく終点の安房鴨川(あわかもがわ)駅に到着。
次の列車(内房線館山方面)が1時間後なので、時間つぶしを兼ねて近場の海岸(砂浜)を見るため一旦改札を出ました。
駅から海岸までは5分程度で到着。
並木はヤシの木などで、南国チックな風景です。
季節が夏ならば最高なのですが、当日は真冬。
海風もあるのでかなり寒かったです。
ご覧の通り水面はとてもきれいでした。
当日は人もまばらでしたが、夏のシーズンは海水浴客で埋め尽くされることでしょうね。
砂浜の真ん中にぽつりと立っている標識が印象的だったので、つい撮影。
ちなみに標識には「元禄地震の再来想定津波高」と書かれています。
(そんなに高くない?)
そんな寒い中、海の中に入って波乗りを楽しむサーファーの方々もちらほら。
確かに当日はなかなかのビッグウェーブでしたが。
太平洋に面していることもあって、東京湾や湘南などではこれほどの波はなかなか来ないのでわざわざ来ているんでしょうね。
これならサーファーにとって人気スポットとなることもうなずけますな。
あまり長居はできないので、一通り散策して駅に引き返し、次の電車を待つことにしました。
ちなみに上の写真は海岸で拾った貝殻や石・流木など。
きれいで面白い形なのでコレクションとして拾ってみました。
次に乗る電車は上の車両…ではなく
(これは東京行きの特急列車)
前回と同じ車両(209系)ですがこちらは内房線。
行き先は千葉行きですが、外房線と逆方向に東京湾方面を周回するルートです。
当該列車については終着の千葉までではなく、途中の木更津(きさらづ)まで乗車。
鴨川を出発して少しの間は太平洋沿いを走行しますが、その後館山までは内陸部を走行。
館山の一つ手前の九重(ここのえ)駅で撮影。何となくのどかな風景。
ちょうど房総半島の最南端になる、館山駅に到着。
海も近いので下車したいところですが、時間的に余裕がないため今回は断念。
乗り鉄優先ということで、継続して乗車します。
館山駅を出発してちょうど12時を過ぎたため、昼食をとることに。
鴨川駅で買った駅弁を食べてみました。
駅弁は何種類かありましたが、「さんが焼き弁当」を選んでみました(790円)。
やっぱり旅には駅弁が欠かせない?
館山から2つ先の岩井駅付近。
昔高校時代に所属していた吹奏楽部の夏合宿をここでやっていたのを思い出してふと撮影。
ちょっと小さくて分かりづらいですが、山の上に城が。
何城かは不明…。
浜金谷(はまかなや)から先、しばらくは東京湾に沿って走行。
相変わらず水面がきれいです。
対岸は神奈川県(久里浜あたりか)?
上総湊(かずさみなと)付近で撮影。これはなかなかのビューポイントかな?
鴨川から約2時間かけて、木更津駅に到着。
さすがに疲れた…。
駅の東口。
一旦改札を出たものの、特に何もなく…。
実は当初そのまま千葉方面へ乗車して戻る予定でした(つまりこの時点で房総半島を一周するという目標はほぼ達成できた)が、木更津駅に到着したのが13時20分頃。
さすがにこのまま戻るのは勿体ないと思い、あわよくば乗れたらいいなと思っていた路線への乗車を決行することに。
その路線とは、ここ木更津から内陸方面へと向かう久留里(くるり)線。
久留里線は非電化の路線のため車両も電車ではなく気動車(ディーゼルカー)ですが、現在運用されている車両は新鋭のキハE130形というタイプ。
昨年にデビューしたばかりなので、車内もピカピカです。
個人的には以前走っていた古い車両に乗ってみたかったのですが、既に全車両の入れ替えが完了しているのでそれは無理ということで…。
一旦駅に到着して40分程度待機の後、木更津駅を発車。
ちょうど下校時刻と重なったのか高校生の乗客が多かったのですが、木更津から2つくらい先の駅で大半の乗客が下車。
驚いたのが上記の写真ですが、何と下車した後線路の上を歩いてるという…。
ローカル線ならではの光景ですが、それにしてもワイルドなこと。
(ちなみに久留里線も1時間1本ペースの列車本数です)
木更津からしばらくは平地を走りますが、車窓は相変わらずの田園風景です。
途中の久留里駅近くになると、多少は山岳っぽい風景に変わります。
久留里駅に到着。
路線の終着駅はここから3つ先の上総亀山(かずさかめやま)駅ですが、乗車した列車はここ久留里止まり。
写真の列車は両方とも木更津行きで、時刻表を確認したところ次の上総亀山行き列車の到着が1時間後…。
ということで止む無く一旦下車し、時間つぶしも兼ねて駅周辺を散策することに。
小じんまりとした駅舎ですが、線内では中核の駅なのでちゃんと駅員さんもいました。
駅の外から撮影。
場所を変えて撮るとまた違った味わいがあります(これもローカル線っぽい)。
駅周辺のいたる所でこのように湧き水がわいていました。
久留里の名水という名称が付いており、関東の名水百選に選ばれているとのこと。
飲用も可能でしたので試飲してみましたが、温泉水っぽい味でした。
鉱分が多く含まれているということでしょうか?
駅のすぐ近くにある正源寺という寺。
境内も線路に隣接していて、裏手の墓地の間を線路が横切るといった敷地構成のようです。
周辺にはこんなスポットも。
案内には「新井白石住居跡」とあり。
日本史でも出てきた人物と記憶していますが、主に徳川6代将軍家宣に仕えた儒学者が江戸に出る前にこの地に住居を構えていたとのことです。
尤もあくまで跡地で住居が復元されていた訳でもないのですが。
そんな感じで時間をつぶして、ようやく上総亀山行き列車が到着。
この時点で15:40位でしたが、日が短い時期なので既に夕暮れ時にさしかかっていました。
線路も急勾配でカーブも多くなり、ここまで来るとさすがに山奥という感じがします。
16時前、終点の上総亀山駅に到着。
駅舎は久留里駅と同じ規模ですが、ここは無人駅でした。
(きっぷは車内の運転士に見せる形)
駅の先にある車止め。
道路の境に柵もなく、かなり最果て感が漂います…。
車止めの逆方向から撮影。
やはり「最果ての駅」といった感じ。
ちなみに国鉄の時代にはここから半島の反対側まで線路を延伸する計画があったようですが、さすがに採算が合わなかったためか断念したようです。
ホームから上り方向、木更津方面に向かって撮影(いわゆる電D視点)。
左右にも線路があり元々は3線ですが、ポイントは外されて線路はつながっておらず使われているのは中央の1線だけ。
これを見る限りでも終着駅ではなく中継駅として計画されていた(列車交換ができるように計画されていた)ことが伺えます。
到着した列車は15分程度で折り返し木更津行きとなりますが、この列車を逃すと更に1時間待つことになるため、さすがにそれは勘弁したいので周辺の散策はせずにそのまま折り返しの列車に乗車しました。
付近にはバス釣りができる亀山湖などがあるのですが、それはまたの機会にということで。
帰りも車窓は引き続き田園地帯。
もうすぐ日没なので、外の撮影はさすがに厳しいか…。
日没間近、遠くに富士山のシルエットが見えたので何とか撮影。
(ちなみに中央の輪みたいのは反射している車内のつり革です)
木更津に戻ってきた頃には日没後。
それでも17:30くらいでしたが…。
ようやく気動車のエンジン音から開放され、再び電車に戻ります。
(車両は相変わらずの209系)
列車は千葉行きですが、2つ手前の蘇我で下車。
そして締めは京葉線にて東京へ帰ることに。
なぜわざわざ京葉線に乗り換えたかというと、単に京葉線の全線を乗ったことがないからという理由によります。
蘇我発車当初は車内も空いていましたが、通勤帰りや某ネズミ王国の帰り客などが乗ってきたため、東京に近づく頃にはかなり混雑していました。
東京到着後は最寄駅までJR線に乗り、18きっぷの利用区間は終了。
(ちなみに最終下車駅は大井町)
後は自宅に帰るのみですが丁度帰宅ラッシュの時間帯だったため、ちょっと疲れました。
といっても何事もなく帰宅し、当日の旅は無事終了しました。
***まとめ***
早めに出発したおかげで房総半島一周に加えて当初予定に無かった久留里線に乗車できたことは大きな収穫だったと思います。
景色もそれなりに良かったので、かなり満足。
ただ残念なのは乗車した車両が(気動車も含めて)JR世代の新型車両ばかりで、国鉄時代の旧型車両に全くお目にかかれなかったことですか。
まあこれも世代交代が激しいJR東日本エリアの路線なので、仕方ないことですか…。
ということで、また来年もやってみようかな。
2014-01-08 21:18
コメント(0)
コメント 0