春休みの乗り鉄旅行2017~南東北の鉄道巡り(1日目) [鉄道・鉄道旅行]
先週の連休期間を利用して、南東北へ鉄道旅行へ行ってきました。
今回乗車する路線の対象エリアは南東北ということで福島・宮城・山形県が中心です。
(最終的に新潟県に到達)
1日目の行程は東京から新幹線で福島までワープ。
福島からは在来線で仙台→松島海岸まで行き、松島周辺を観光。
その後松島海岸から石巻→小牛田→古川着、という感じです。
ということで東京からいきなり新幹線に乗車。
はやぶさやはやてでは直接仙台まで行ってしまうので、福島に停車する「やまびこ」を利用。
乗車する列車も予め決めていたので、今回は久しぶりに指定席です。
周りのホームには金沢行きのかがやき(W7系)やはやぶさ+こまち(E5系・E6系)などが停車していましたが、今回は縁なしということで。
今後機会があると思われますので、その際に乗車できるでしょう。
折りしも今現在春の18きっぷ利用可能期間ではありますが、今回の旅行で利用したフリー切符は「週末パス」。
土日祝日内の連続する2日間で関東・甲信越と南東北(福島・宮城・山形県)内のJR線と一部の私鉄・三セク線が乗車できるという内容です。
写真の左側が週末パス、右側が福島までの特急券です。
そう、この「週末パス」は18きっぷや昨夏利用した北海道&東日本パスと異なり、エリア内の新幹線を含む特急列車が特急券のみの購入で利用可能なのです!
(但し東海道新幹線のみ利用不可)
ということで今回いきなり新幹線を利用した次第なのです。
※週末パスの詳細はこちらを参照。
通年販売ですが利用期間の限りがあり、GW・盆休み・年末年始期の利用設定はありません。
ということで、東京駅を北に向けて出発。
大宮を出た先で上越・北陸新幹線と分岐。
埼玉~栃木の県境、小山の手前で利根川。
宇都宮の先で鬼怒川を渡ります。
一瞬曇り空になりましたが…
福島に到着した時には再び晴天に。
東京から福島までの所要時間は1時間40分位、さすがに早いです。
隣のホームではのやまびこと山形新幹線つばさとの連結シーンが見られました。
ホームは下り側なのですがこの列車については上りなので、連結後東京へと向かいます。
この後は新幹線の改札を出て、従来通り下道(ローカル線)での移動となります。
福島からまずは仙台まで移動するのですが、今回乗車するのは東北本線ではなく阿武隈急行線。
旧国鉄の丸森線を引き継いで福島~槻木間を全線開通させた第三セクター線で、愛称は阿武急(あぶきゅう)。
前回(昨夏の旅行)では乗車できませんでしたが、今回の週末パスでは阿武隈急行線も利用可能なので、この機会に乗車してみるとします。
ホームの反対側には飯坂温泉方面へと向かう福島交通線の車両も停車中。
この車両は以前東急線で活躍していた7000系。
昔(自分が子供の頃)はよく乗ったものです。
現在の東急線でも7000系の車体を利用した7700系という更新車は走っていますが、オリジナルの7000系が見られるのはこの福島交通線や弘前を走る弘南鉄道などの地方私鉄路線のみです。
この後懐かしいモーター音を響かせながら走り去っていきました。
こちらも発車間際でしたが、JR線ホームに臨時列車の「とれいゆつばさ」が到着。
史上初の「車内で足湯に浸かれる新幹線列車」です。
乗れる機会はあるのでしょうか…。
それはともかく、福島駅を出発。
福島を出て最初は東北本線の線路を走行。
程なくして東北本線と分岐します。
右の高架橋は東北新幹線。
阿武隈急行線は全線単線ですが、全国でも珍しい交流電化の私鉄路線。
JR線引き継ぎの三セク線を除けば、交流電化の私鉄路線はこの阿武隈急行線とつくばエクスプレスくらいでしょうか?
先に見えるのは阿武隈川を渡る鉄橋。
走行中の鉄橋から撮影した阿武隈川。
川幅は結構広いです。
途中の保原(ほばら)駅にて対向列車の待ち合わせ。
阿武隈急行線は駅間が比較的短く大体1時間間隔で列車が運行されているため、途中何回か対向列車の待ち合わせが発生します。
車両基地のある梁川駅。
阿武隈急行線の車両は現状自社製の8100系電車(2両編成)で統一されていますが、JRから譲り受けた417系(A417系)もあります。
基地内でそれらしき車両を見かけました(写真は撮りそこねた)が、現在では運用から外れている模様。
梁川の隣駅となる「やながわ希望の森公園前」。
ロングな駅名ですが駅標もこれまたロングという、かなりユニークな事例。
参考までに、長い駅名と言えばこちらも。
鹿島臨海鉄道線の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」、かな表記では日本最長タイの駅名。
沿線は全体的にのどかな田園地帯でのんびりできるような雰囲気。
但し元々東北本線のバイパス線として計画されたという経緯もあってか勾配も緩めなので、駅間が長い区間は割とスピードが出ます。
また単線ながらも踏切がないという高規格な路線だったりします。
(正確ではありませんが、確かに乗車中踏切を通過したという記憶は無かった)
富野駅にてすれ違ったのはカラフルなラッピング車両。
「伊達なトレインプロジェクト」と記載がありました。
年初めの旅行で乗車した天浜線や遠州鉄道線でもそうでしたが、地方私鉄路線で特定のアニメ・ゲーム(特に戦国武将などの歴史系)とのコラボ企画でラッピング車両を運行する例が最近多く見かけます。
この辺りから山あいの区間に。
阿武隈川沿いを走行します。
阿武隈急行ということでその名も「あぶくま」駅。
ここからは宮城県。
引き続き阿武隈川沿いを走行しますが、この辺りは沿線随一の秘境区間といった雰囲気です。
丸森駅に到着。
国鉄(丸森線)時代はここが終点ということもあり、何となく終着駅というか最果て感が漂います。
写真の奥が福島方面(手前が仙台方面)。
丸森から先は平坦な地形が続きます。
恒例の一文字の駅「岡」。
阿武隈急行線内では他に「兜」という一文字の駅があります。
同じく岡駅にて。
左に伸びる線路はどこに通じている(いた)のか…。
仙台側の終着駅となる槻木(つきのき)に到着。
福島からの所要時間は1時間15分強。
槻木駅のホームはJR線と共有。
JR線(東北本線)の線路の間に阿武隈急行線のホームがある構造です。
ここからJR線(東北本線)に乗り換えて仙台まで。
車内混雑で車窓の撮影は困難だったため、途中駅の紹介のみ。
槻木の1つ先の岩沼駅で常磐線と合流。
常磐線はようやく仙台から原ノ町までの路線が復旧しました。
(その先の原発エリアは依然不通のまま)
仙台の手前、名取駅にて仙台空港線と合流。
そして仙台駅に到着。
隣のホームにはちょうど仙台空港線の車両が停車中でした。
車両の側面には鉄道むすめのラッピングが施されていました。
仙台空港線のキャラクター名は「杜みなせ」とのこと。
杜=杜せきのした、みなせ=南仙台、が名前の由来でしょうか?
(いずれも仙台空港線内の駅名)
鉄道むすめは10年以上前から各地の私鉄路線を中心に展開していますが、近年特に地方私鉄路線においてこの「鉄道むすめ」を大々的にアピールしている例をよく見かけます。
地元の神奈川県で言えば金沢シーサイドラインの「柴口このみ」でしょうか。
横浜駅などでポスターを見かけますし駅の切符販売機の画面にキャラクターとして出るようにしたりと、かなり積極的に活用されているようです。
話が少々脱線しましたが、仙台空港線は今回は乗車せずに仙石線の地下ホームへと向かいます。
目的の下車駅が松島海岸駅なので、昨夏に乗車した仙石東北ラインではなく従来の仙石線(各駅停車)に乗車します。
仙台から2つ先の宮城野原駅は楽天イーグルスの本拠地であるkoboパーク宮城の最寄り駅。
駅メロも楽天の球団歌でした。
ここから先で地上に出ます。
仙台近郊は線路は複線。
奥に見えるのは多賀城駅で、仙石線の中核駅の1つ。
途中の本塩釜駅にて。
駅のすぐ前が海(港)です。
東塩釜から先は線路も単線に。
列車の本数も半減する感じです。
トンネルもあったりと、沿線もローカル線の風景に変わります。
この辺りは東北本線と並行。
ちなみに架線に流れている電気は東北本線が交流、仙石線が直流ですので線路をつなげても直接は行き来できません。
(この辺りはこの後出てくる仙石東北ラインの接続地点の項で解説します)
(仙石線の)トンネルの上を東北本線の線路が交差するなど、複雑な構造。
この後再度線路が交差して東北本線が左側になります。
そんな感じで、松島海岸駅に到着。
駅舎はちょっとだけおしゃれ?
やはり海岸沿いの駅ということで、入口のガラス窓は防風のために設けられているのでしょうか。
駅の隣にある松の巨木を剪定中。
伐採でなく支障枝の剪定(いわゆる枝下し)と説明がありましたが、足場も組まれてさながら工事現場のような様相でした。
自分も仕事上樹木の伐採や枝下しの作業は割とあるのですが、ここまで本格的に足場を組むといった現場はさすがにありません。
傾斜地で樹種が松であるということから、こうした施工が必要になるのかと思います。
駅前の食堂にて、牡蠣づくしの昼食をとりました。
(カキフライバーガーと生牡蠣のオイル漬け、フライドポテトとビールのセット)
松島は牡蠣の産地でもあるので、地元の料理を食事できて良かったです。
松島は先の東日本大震災での被害は比較的軽微ではあったものの、沿岸の松並木が浸水により被害を受けるなどそれなりに影響はあったようで、現在でも各所で復旧工事が進行中でした。
松島では雄島・瑞巌寺・円通院・五大堂などを観光しますが、まずは酒の酔い覚ましも兼ねて雄島へ。
写真の中央が雄島、右の赤い橋が渡月橋。
渡月橋の上から見た砂浜。
少し寒いですがいい雰囲気です。
いかにも松島らしい、さすが日本三景の一つという感じの光景。
島の南端にある「頼賢の碑」。
中央の六角形の堂の中に碑が納められています。
頼賢の碑につながる歩道の両脇は海。
島の北端に移動。
対岸には五大堂が見えました。
島内には岩をくり抜く小さなトンネルもありました。
この周辺にはいくつもの石仏があり、かつて島全体が霊場であったことを伺わせます。
島を一周して、入口の渡月橋に戻ってきました。
橋から見えた砂浜に降りて、海越しに雄島を見る。
丁度正面が頼賢の碑が収められている六角堂。
この後は駅方面に戻り、瑞巌寺・円通院へ。
途中経路の関係で先に円通院を参拝することに。
(拝観料:300円)
※参考:円通院ホームページ
入り口の門をくぐって左手にある石庭。
敷き詰められている白砂は松島湾を、白砂の上に点在する石は松島湾に実在する七福神の島を表しています。
通路を進み、奥の三慧殿へ。
境内の奥にある三慧殿。
伊達政宗公の嫡孫である光宗君の霊廟で、堂の中には若くして亡くなられた光宗君と殉死された7人の像が祀られた厨子が納められています。
厨子には洋バラや水仙・トランプ模様など西洋的な模様が描かれており、建立当時鎖国制度が取られていた関係でその存在を隠し、3世紀半の間公開されずに現代に至ったという経緯があります。
そのため厨子の保存状態はかなり良好とのことです。
三慧殿の奥にある洞窟群。
本堂に戻る途中にあるバラの庭。
日本寺院にこのような西洋風庭園があるのも珍しいですが、支倉常長が西欧から持ち帰ったバラが三慧殿の厨子に描かれているといった経緯から生まれた庭とのことです。
「おんこ」と呼ばれるイチイの大木。
円通院の本堂である大悲亭。
お堂というよりは民家のようなたたずまいですが、元は光宗君の江戸納涼の亭で愛息の早逝を悼んだ忠宗公が解体移築したもの。
堂内には本尊である観世音菩薩座像が祀られています。
本堂正面にある遠州の庭。
伊達江戸屋敷にあった小堀遠州の庭を移設したといわれます。
池の周りを巡って風景を楽しむという、池泉回遊式庭園という形式の庭園です。
本堂から入口(山門)に戻ります。
通路両脇の苔に覆われた庭もまた雰囲気が良いです。
円通院の後は瑞巌寺へ。
(拝観料:700円)
参考:瑞巌寺ホームページ
境内は奥の中門を含め、大規模修繕工事中でした。
瑞巌寺の本堂。
方丈を兼ねた造りで、仏間と室中孔雀の間を中心に10の間があります。
藩主御成の間である上段の間など、武家屋敷的な造りの建物です。
(内部は見学可能)
本堂前庭の両脇にある臥龍梅。
中門から本堂に向かって左側が白梅(上の写真)、右側が紅梅(下の写真)。
東北地方では梅もまだ開花前で、まだつぼみの状態でした。
本堂の右手にある庫裡。
寺院の台所にあたる建物ですが、実に立派な造りです。
本堂と庫裡は国宝に指定。
(庫裡は入口の土間のみ見学可能で、他は非公開)
庫裡の横にある社務所と思われる建物ですが、正面以外は岩壁に埋まっている(?)状態です。
庫裡前の庭園。
正面のキンモクセイが見事な枝ぶり。
入口横にある法身窟(ほっしんくつ)。
鎌倉時代半ばに宋より帰朝し、この岩窟に遁世していた法身禅師と執権北条時頼が出会ったところと伝えられています。
瑞巌寺境内を出て、再び海側へと向かい五大堂方面へ。
正面の参道も修繕工事中のため脇道を歩きましたが、岩壁に沿って掘られた洞窟が数多く点在していました。
洞窟内には多数の供養塔が祀られていて、この周辺は洞窟遺跡群と呼ばれています。
五大堂へと渡る橋。
橋の床は板張りではなくはしご状の「すかし橋」。
現在は写真のように縦板が2枚設けられていますが、江戸時代には板がなく完全なはしご状だったそうです。
現状でも渡るのは少し怖いですが、江戸時代ではさぞかし恐ろしかったことでしょう。
橋を渡った先の島に位置する五大堂。
伊達政宗公が造営した、東北地方最古の桃山建築。
五大堂の島から見た福浦島。
橋が架かっているので徒歩でもいけますが、さすがに次の電車の発車時刻が差し迫っていたので今回はここで引き上げることとします。
駅への帰り際、浜辺にいたウミネコを接近して撮影してみました。
なかなか凛々しい顔つき。
駅に戻り、何とか次の電車に間に合いました。
駅を発車して程なく、仙石東北ラインのショートカット線付近を通過します。
左が東北本線、中央の新しい線路が仙石東北ラインのショートカット線。※①
その先のポイントで仙石東北ラインと合流。※②
実は今回この電車に乗車する前に外から現地の様子の撮影をしてみました。
現地がちょうど瑞巌寺の裏手なので、瑞巌寺から五大堂に向かう間で立ち寄ってみた次第です。
仙石東北ライン概略と撮影ポイントの図。
図内の①~⑦が写真の撮影地点で、矢印が撮影方向。
現地の少し離れた場所から。
ちょうど仙石線の上り仙台方面列車(手前)と仙石東北ラインの下り石巻方面列車(奥)がすれ違うシーンを見かけました。※③
両線が合流するポイントに接近。
現地に線路柵はありませんが、くれぐれも線路内には立ち入らぬように。
(この地点で既に危険箇所なのですが)※④
同地点の逆方向を撮影。
中央の信号機が立っている架線のない線路が仙石東北ラインのショートカット線。※⑤
仙石線の線路の向こうに仙石東北ラインの車両が見えます。
神社の鳥居が見えますが向こうに渡る踏切は無いようなので線路の向こうに渡るのは止めておきます。※⑥
前のポイントとほぼ同一地点、目の前を仙石線上り列車が再度通過。※⑦
現地の滞在時間は10分程度でしたがこの間に2回ほど上下列車のすれ違いがあったので、仙石線と仙石東北ラインを合わせると列車本数はそれなりにあるようです。
外からの撮影は以上で、再び乗車中の電車に戻ります。
(もちろん現地から直接電車に乗ったわけではないので、40分以上のタイムラグがあります)
電車は次の高城町止まりなので、駅のホームに降りて乗り換え、次の列車を待ちます。
到着したのは仙石東北ラインの列車。終点の石巻まで乗車します。
仙石東北ラインで運行されている車両(HB-E210系)はディーゼルエンジンとバッテリー(蓄電池)を併用するハイブリッド気動車。
ということで車内にあるモニターで動力の供給状況を逐次確認できます。
ちなみに以前にも説明したことがありますが、この車両に搭載されているディーゼルエンジンは発電用のもので、エンジンで発電した電力もしくは蓄電池の電力でモーターを動かして走行するシステムを取っています。
そのためエンジン停止時の走行音は電車そのもので、乗り心地や走行性能も電車の何ら変わりありません。
奥松島と呼ばれる地点を走行。
線路横の防波堤もかさ上げされており、この辺りから山側に移動した新線区間に入ります。
新線区間内、高台に移動した野蒜(のびる)駅。
この先が新線と旧線の合流地点ですが、沿線の風景は昨夏の時と殆ど変わらず。
道路は整備されていますが周辺は更地のままです。
途中の陸前小野・陸前赤井駅で対向列車の行き違い待ちを行い…
終点の石巻に到着。
ホームの反対側に停車していた車両には、いかにも子供が喜びそうなラッピングが。
キャラクターは石巻出身である石ノ森章太郎氏が手掛けた作品が対象ですが、仮面ライダーはともかくゴレンジャーも石ノ森氏が原作を手掛けたのですね。
(確かに当時、ゴレンジャーについては漫画の原作が存在した)
石巻で前回同様に石巻線に乗り換えるのですが、今回は反対の小牛田方面へ向かいます。
石巻を出発して、線路は程なく仙石線と分かれます。
※進行方向逆から撮影
石巻の1駅先は曽波神(そばのかみ)という変わった駅名。
宮城の米どころを一直線に走ります。
今は殺風景ですが、夏はさぞかし美しい光景になるのではないかと。
気仙沼線と接続する前谷地(まえやち)駅。
しかし接続駅とな思えない寂しい雰囲気(気仙沼線乗り換えの案内も特になかった)。
気仙沼線は本数がかなり少なく途中からバス輸送(BRT)となるため、今回は乗車の対象外。
そのまま乗車を続けます。
(尤も利用中の週末パスでも、気仙沼線は対象エリア外となる)
外は日没寸前。
(以後車窓の撮影は不可)
終点の小牛田に到着。
駅構内の留置線にはイベント列車の「びゅうコースター風っこ」が停車していました。
トロッコ列車としても運用できる車両で窓を開放して自然を感じながら風景を楽しめるタイプの車両ですが、冬場はさぞ寒いのかと思ったもののガラス戸をはめこんでストーブを焚くこともできるそうなのでその心配はなさそうです。
ちなみに昨夏に同駅で見たお座敷列車の車両はどうやらその後引退したようです…。
当日の宿泊地は小牛田から3駅先の古川なので、あと少し乗車します。
ここから陸羽東線に入りますが、乗車する列車がちょうど古川行きでした。
ということで古川駅に到着。
新幹線も止まる駅なので、駅前はそれなりに賑わっています。
これで1日目の行程が終了。
翌日は古川駅を出発して、陸羽東線で西方向へ向かいます。
~2日目に続く~
今回乗車する路線の対象エリアは南東北ということで福島・宮城・山形県が中心です。
(最終的に新潟県に到達)
1日目の行程は東京から新幹線で福島までワープ。
福島からは在来線で仙台→松島海岸まで行き、松島周辺を観光。
その後松島海岸から石巻→小牛田→古川着、という感じです。
ということで東京からいきなり新幹線に乗車。
はやぶさやはやてでは直接仙台まで行ってしまうので、福島に停車する「やまびこ」を利用。
乗車する列車も予め決めていたので、今回は久しぶりに指定席です。
周りのホームには金沢行きのかがやき(W7系)やはやぶさ+こまち(E5系・E6系)などが停車していましたが、今回は縁なしということで。
今後機会があると思われますので、その際に乗車できるでしょう。
折りしも今現在春の18きっぷ利用可能期間ではありますが、今回の旅行で利用したフリー切符は「週末パス」。
土日祝日内の連続する2日間で関東・甲信越と南東北(福島・宮城・山形県)内のJR線と一部の私鉄・三セク線が乗車できるという内容です。
写真の左側が週末パス、右側が福島までの特急券です。
そう、この「週末パス」は18きっぷや昨夏利用した北海道&東日本パスと異なり、エリア内の新幹線を含む特急列車が特急券のみの購入で利用可能なのです!
(但し東海道新幹線のみ利用不可)
ということで今回いきなり新幹線を利用した次第なのです。
※週末パスの詳細はこちらを参照。
通年販売ですが利用期間の限りがあり、GW・盆休み・年末年始期の利用設定はありません。
ということで、東京駅を北に向けて出発。
大宮を出た先で上越・北陸新幹線と分岐。
埼玉~栃木の県境、小山の手前で利根川。
宇都宮の先で鬼怒川を渡ります。
一瞬曇り空になりましたが…
福島に到着した時には再び晴天に。
東京から福島までの所要時間は1時間40分位、さすがに早いです。
隣のホームではのやまびこと山形新幹線つばさとの連結シーンが見られました。
ホームは下り側なのですがこの列車については上りなので、連結後東京へと向かいます。
この後は新幹線の改札を出て、従来通り下道(ローカル線)での移動となります。
福島からまずは仙台まで移動するのですが、今回乗車するのは東北本線ではなく阿武隈急行線。
旧国鉄の丸森線を引き継いで福島~槻木間を全線開通させた第三セクター線で、愛称は阿武急(あぶきゅう)。
前回(昨夏の旅行)では乗車できませんでしたが、今回の週末パスでは阿武隈急行線も利用可能なので、この機会に乗車してみるとします。
ホームの反対側には飯坂温泉方面へと向かう福島交通線の車両も停車中。
この車両は以前東急線で活躍していた7000系。
昔(自分が子供の頃)はよく乗ったものです。
現在の東急線でも7000系の車体を利用した7700系という更新車は走っていますが、オリジナルの7000系が見られるのはこの福島交通線や弘前を走る弘南鉄道などの地方私鉄路線のみです。
この後懐かしいモーター音を響かせながら走り去っていきました。
こちらも発車間際でしたが、JR線ホームに臨時列車の「とれいゆつばさ」が到着。
史上初の「車内で足湯に浸かれる新幹線列車」です。
乗れる機会はあるのでしょうか…。
それはともかく、福島駅を出発。
福島を出て最初は東北本線の線路を走行。
程なくして東北本線と分岐します。
右の高架橋は東北新幹線。
阿武隈急行線は全線単線ですが、全国でも珍しい交流電化の私鉄路線。
JR線引き継ぎの三セク線を除けば、交流電化の私鉄路線はこの阿武隈急行線とつくばエクスプレスくらいでしょうか?
先に見えるのは阿武隈川を渡る鉄橋。
走行中の鉄橋から撮影した阿武隈川。
川幅は結構広いです。
途中の保原(ほばら)駅にて対向列車の待ち合わせ。
阿武隈急行線は駅間が比較的短く大体1時間間隔で列車が運行されているため、途中何回か対向列車の待ち合わせが発生します。
車両基地のある梁川駅。
阿武隈急行線の車両は現状自社製の8100系電車(2両編成)で統一されていますが、JRから譲り受けた417系(A417系)もあります。
基地内でそれらしき車両を見かけました(写真は撮りそこねた)が、現在では運用から外れている模様。
梁川の隣駅となる「やながわ希望の森公園前」。
ロングな駅名ですが駅標もこれまたロングという、かなりユニークな事例。
参考までに、長い駅名と言えばこちらも。
鹿島臨海鉄道線の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」、かな表記では日本最長タイの駅名。
沿線は全体的にのどかな田園地帯でのんびりできるような雰囲気。
但し元々東北本線のバイパス線として計画されたという経緯もあってか勾配も緩めなので、駅間が長い区間は割とスピードが出ます。
また単線ながらも踏切がないという高規格な路線だったりします。
(正確ではありませんが、確かに乗車中踏切を通過したという記憶は無かった)
富野駅にてすれ違ったのはカラフルなラッピング車両。
「伊達なトレインプロジェクト」と記載がありました。
年初めの旅行で乗車した天浜線や遠州鉄道線でもそうでしたが、地方私鉄路線で特定のアニメ・ゲーム(特に戦国武将などの歴史系)とのコラボ企画でラッピング車両を運行する例が最近多く見かけます。
この辺りから山あいの区間に。
阿武隈川沿いを走行します。
阿武隈急行ということでその名も「あぶくま」駅。
ここからは宮城県。
引き続き阿武隈川沿いを走行しますが、この辺りは沿線随一の秘境区間といった雰囲気です。
丸森駅に到着。
国鉄(丸森線)時代はここが終点ということもあり、何となく終着駅というか最果て感が漂います。
写真の奥が福島方面(手前が仙台方面)。
丸森から先は平坦な地形が続きます。
恒例の一文字の駅「岡」。
阿武隈急行線内では他に「兜」という一文字の駅があります。
同じく岡駅にて。
左に伸びる線路はどこに通じている(いた)のか…。
仙台側の終着駅となる槻木(つきのき)に到着。
福島からの所要時間は1時間15分強。
槻木駅のホームはJR線と共有。
JR線(東北本線)の線路の間に阿武隈急行線のホームがある構造です。
ここからJR線(東北本線)に乗り換えて仙台まで。
車内混雑で車窓の撮影は困難だったため、途中駅の紹介のみ。
槻木の1つ先の岩沼駅で常磐線と合流。
常磐線はようやく仙台から原ノ町までの路線が復旧しました。
(その先の原発エリアは依然不通のまま)
仙台の手前、名取駅にて仙台空港線と合流。
そして仙台駅に到着。
隣のホームにはちょうど仙台空港線の車両が停車中でした。
車両の側面には鉄道むすめのラッピングが施されていました。
仙台空港線のキャラクター名は「杜みなせ」とのこと。
杜=杜せきのした、みなせ=南仙台、が名前の由来でしょうか?
(いずれも仙台空港線内の駅名)
鉄道むすめは10年以上前から各地の私鉄路線を中心に展開していますが、近年特に地方私鉄路線においてこの「鉄道むすめ」を大々的にアピールしている例をよく見かけます。
地元の神奈川県で言えば金沢シーサイドラインの「柴口このみ」でしょうか。
横浜駅などでポスターを見かけますし駅の切符販売機の画面にキャラクターとして出るようにしたりと、かなり積極的に活用されているようです。
話が少々脱線しましたが、仙台空港線は今回は乗車せずに仙石線の地下ホームへと向かいます。
目的の下車駅が松島海岸駅なので、昨夏に乗車した仙石東北ラインではなく従来の仙石線(各駅停車)に乗車します。
仙台から2つ先の宮城野原駅は楽天イーグルスの本拠地であるkoboパーク宮城の最寄り駅。
駅メロも楽天の球団歌でした。
ここから先で地上に出ます。
仙台近郊は線路は複線。
奥に見えるのは多賀城駅で、仙石線の中核駅の1つ。
途中の本塩釜駅にて。
駅のすぐ前が海(港)です。
東塩釜から先は線路も単線に。
列車の本数も半減する感じです。
トンネルもあったりと、沿線もローカル線の風景に変わります。
この辺りは東北本線と並行。
ちなみに架線に流れている電気は東北本線が交流、仙石線が直流ですので線路をつなげても直接は行き来できません。
(この辺りはこの後出てくる仙石東北ラインの接続地点の項で解説します)
(仙石線の)トンネルの上を東北本線の線路が交差するなど、複雑な構造。
この後再度線路が交差して東北本線が左側になります。
そんな感じで、松島海岸駅に到着。
駅舎はちょっとだけおしゃれ?
やはり海岸沿いの駅ということで、入口のガラス窓は防風のために設けられているのでしょうか。
駅の隣にある松の巨木を剪定中。
伐採でなく支障枝の剪定(いわゆる枝下し)と説明がありましたが、足場も組まれてさながら工事現場のような様相でした。
自分も仕事上樹木の伐採や枝下しの作業は割とあるのですが、ここまで本格的に足場を組むといった現場はさすがにありません。
傾斜地で樹種が松であるということから、こうした施工が必要になるのかと思います。
駅前の食堂にて、牡蠣づくしの昼食をとりました。
(カキフライバーガーと生牡蠣のオイル漬け、フライドポテトとビールのセット)
松島は牡蠣の産地でもあるので、地元の料理を食事できて良かったです。
松島は先の東日本大震災での被害は比較的軽微ではあったものの、沿岸の松並木が浸水により被害を受けるなどそれなりに影響はあったようで、現在でも各所で復旧工事が進行中でした。
松島では雄島・瑞巌寺・円通院・五大堂などを観光しますが、まずは酒の酔い覚ましも兼ねて雄島へ。
写真の中央が雄島、右の赤い橋が渡月橋。
渡月橋の上から見た砂浜。
少し寒いですがいい雰囲気です。
いかにも松島らしい、さすが日本三景の一つという感じの光景。
島の南端にある「頼賢の碑」。
中央の六角形の堂の中に碑が納められています。
頼賢の碑につながる歩道の両脇は海。
島の北端に移動。
対岸には五大堂が見えました。
島内には岩をくり抜く小さなトンネルもありました。
この周辺にはいくつもの石仏があり、かつて島全体が霊場であったことを伺わせます。
島を一周して、入口の渡月橋に戻ってきました。
橋から見えた砂浜に降りて、海越しに雄島を見る。
丁度正面が頼賢の碑が収められている六角堂。
この後は駅方面に戻り、瑞巌寺・円通院へ。
途中経路の関係で先に円通院を参拝することに。
(拝観料:300円)
※参考:円通院ホームページ
入り口の門をくぐって左手にある石庭。
敷き詰められている白砂は松島湾を、白砂の上に点在する石は松島湾に実在する七福神の島を表しています。
通路を進み、奥の三慧殿へ。
境内の奥にある三慧殿。
伊達政宗公の嫡孫である光宗君の霊廟で、堂の中には若くして亡くなられた光宗君と殉死された7人の像が祀られた厨子が納められています。
厨子には洋バラや水仙・トランプ模様など西洋的な模様が描かれており、建立当時鎖国制度が取られていた関係でその存在を隠し、3世紀半の間公開されずに現代に至ったという経緯があります。
そのため厨子の保存状態はかなり良好とのことです。
三慧殿の奥にある洞窟群。
本堂に戻る途中にあるバラの庭。
日本寺院にこのような西洋風庭園があるのも珍しいですが、支倉常長が西欧から持ち帰ったバラが三慧殿の厨子に描かれているといった経緯から生まれた庭とのことです。
「おんこ」と呼ばれるイチイの大木。
円通院の本堂である大悲亭。
お堂というよりは民家のようなたたずまいですが、元は光宗君の江戸納涼の亭で愛息の早逝を悼んだ忠宗公が解体移築したもの。
堂内には本尊である観世音菩薩座像が祀られています。
本堂正面にある遠州の庭。
伊達江戸屋敷にあった小堀遠州の庭を移設したといわれます。
池の周りを巡って風景を楽しむという、池泉回遊式庭園という形式の庭園です。
本堂から入口(山門)に戻ります。
通路両脇の苔に覆われた庭もまた雰囲気が良いです。
円通院の後は瑞巌寺へ。
(拝観料:700円)
参考:瑞巌寺ホームページ
境内は奥の中門を含め、大規模修繕工事中でした。
瑞巌寺の本堂。
方丈を兼ねた造りで、仏間と室中孔雀の間を中心に10の間があります。
藩主御成の間である上段の間など、武家屋敷的な造りの建物です。
(内部は見学可能)
本堂前庭の両脇にある臥龍梅。
中門から本堂に向かって左側が白梅(上の写真)、右側が紅梅(下の写真)。
東北地方では梅もまだ開花前で、まだつぼみの状態でした。
本堂の右手にある庫裡。
寺院の台所にあたる建物ですが、実に立派な造りです。
本堂と庫裡は国宝に指定。
(庫裡は入口の土間のみ見学可能で、他は非公開)
庫裡の横にある社務所と思われる建物ですが、正面以外は岩壁に埋まっている(?)状態です。
庫裡前の庭園。
正面のキンモクセイが見事な枝ぶり。
入口横にある法身窟(ほっしんくつ)。
鎌倉時代半ばに宋より帰朝し、この岩窟に遁世していた法身禅師と執権北条時頼が出会ったところと伝えられています。
瑞巌寺境内を出て、再び海側へと向かい五大堂方面へ。
正面の参道も修繕工事中のため脇道を歩きましたが、岩壁に沿って掘られた洞窟が数多く点在していました。
洞窟内には多数の供養塔が祀られていて、この周辺は洞窟遺跡群と呼ばれています。
五大堂へと渡る橋。
橋の床は板張りではなくはしご状の「すかし橋」。
現在は写真のように縦板が2枚設けられていますが、江戸時代には板がなく完全なはしご状だったそうです。
現状でも渡るのは少し怖いですが、江戸時代ではさぞかし恐ろしかったことでしょう。
橋を渡った先の島に位置する五大堂。
伊達政宗公が造営した、東北地方最古の桃山建築。
五大堂の島から見た福浦島。
橋が架かっているので徒歩でもいけますが、さすがに次の電車の発車時刻が差し迫っていたので今回はここで引き上げることとします。
駅への帰り際、浜辺にいたウミネコを接近して撮影してみました。
なかなか凛々しい顔つき。
駅に戻り、何とか次の電車に間に合いました。
駅を発車して程なく、仙石東北ラインのショートカット線付近を通過します。
左が東北本線、中央の新しい線路が仙石東北ラインのショートカット線。※①
その先のポイントで仙石東北ラインと合流。※②
実は今回この電車に乗車する前に外から現地の様子の撮影をしてみました。
現地がちょうど瑞巌寺の裏手なので、瑞巌寺から五大堂に向かう間で立ち寄ってみた次第です。
仙石東北ライン概略と撮影ポイントの図。
図内の①~⑦が写真の撮影地点で、矢印が撮影方向。
現地の少し離れた場所から。
ちょうど仙石線の上り仙台方面列車(手前)と仙石東北ラインの下り石巻方面列車(奥)がすれ違うシーンを見かけました。※③
両線が合流するポイントに接近。
現地に線路柵はありませんが、くれぐれも線路内には立ち入らぬように。
(この地点で既に危険箇所なのですが)※④
同地点の逆方向を撮影。
中央の信号機が立っている架線のない線路が仙石東北ラインのショートカット線。※⑤
仙石線の線路の向こうに仙石東北ラインの車両が見えます。
神社の鳥居が見えますが向こうに渡る踏切は無いようなので線路の向こうに渡るのは止めておきます。※⑥
前のポイントとほぼ同一地点、目の前を仙石線上り列車が再度通過。※⑦
現地の滞在時間は10分程度でしたがこの間に2回ほど上下列車のすれ違いがあったので、仙石線と仙石東北ラインを合わせると列車本数はそれなりにあるようです。
外からの撮影は以上で、再び乗車中の電車に戻ります。
(もちろん現地から直接電車に乗ったわけではないので、40分以上のタイムラグがあります)
電車は次の高城町止まりなので、駅のホームに降りて乗り換え、次の列車を待ちます。
到着したのは仙石東北ラインの列車。終点の石巻まで乗車します。
仙石東北ラインで運行されている車両(HB-E210系)はディーゼルエンジンとバッテリー(蓄電池)を併用するハイブリッド気動車。
ということで車内にあるモニターで動力の供給状況を逐次確認できます。
ちなみに以前にも説明したことがありますが、この車両に搭載されているディーゼルエンジンは発電用のもので、エンジンで発電した電力もしくは蓄電池の電力でモーターを動かして走行するシステムを取っています。
そのためエンジン停止時の走行音は電車そのもので、乗り心地や走行性能も電車の何ら変わりありません。
奥松島と呼ばれる地点を走行。
線路横の防波堤もかさ上げされており、この辺りから山側に移動した新線区間に入ります。
新線区間内、高台に移動した野蒜(のびる)駅。
この先が新線と旧線の合流地点ですが、沿線の風景は昨夏の時と殆ど変わらず。
道路は整備されていますが周辺は更地のままです。
途中の陸前小野・陸前赤井駅で対向列車の行き違い待ちを行い…
終点の石巻に到着。
ホームの反対側に停車していた車両には、いかにも子供が喜びそうなラッピングが。
キャラクターは石巻出身である石ノ森章太郎氏が手掛けた作品が対象ですが、仮面ライダーはともかくゴレンジャーも石ノ森氏が原作を手掛けたのですね。
(確かに当時、ゴレンジャーについては漫画の原作が存在した)
石巻で前回同様に石巻線に乗り換えるのですが、今回は反対の小牛田方面へ向かいます。
石巻を出発して、線路は程なく仙石線と分かれます。
※進行方向逆から撮影
石巻の1駅先は曽波神(そばのかみ)という変わった駅名。
宮城の米どころを一直線に走ります。
今は殺風景ですが、夏はさぞかし美しい光景になるのではないかと。
気仙沼線と接続する前谷地(まえやち)駅。
しかし接続駅とな思えない寂しい雰囲気(気仙沼線乗り換えの案内も特になかった)。
気仙沼線は本数がかなり少なく途中からバス輸送(BRT)となるため、今回は乗車の対象外。
そのまま乗車を続けます。
(尤も利用中の週末パスでも、気仙沼線は対象エリア外となる)
外は日没寸前。
(以後車窓の撮影は不可)
終点の小牛田に到着。
駅構内の留置線にはイベント列車の「びゅうコースター風っこ」が停車していました。
トロッコ列車としても運用できる車両で窓を開放して自然を感じながら風景を楽しめるタイプの車両ですが、冬場はさぞ寒いのかと思ったもののガラス戸をはめこんでストーブを焚くこともできるそうなのでその心配はなさそうです。
ちなみに昨夏に同駅で見たお座敷列車の車両はどうやらその後引退したようです…。
当日の宿泊地は小牛田から3駅先の古川なので、あと少し乗車します。
ここから陸羽東線に入りますが、乗車する列車がちょうど古川行きでした。
ということで古川駅に到着。
新幹線も止まる駅なので、駅前はそれなりに賑わっています。
これで1日目の行程が終了。
翌日は古川駅を出発して、陸羽東線で西方向へ向かいます。
~2日目に続く~
2017-03-24 10:33
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