春の乗り鉄旅行・新潟編(1日目) [鉄道・鉄道旅行]
仕事の休みの合間を利用して先週末に1泊2日の乗り鉄旅行に行ってきました。
1日目は普通列車を乗り継いで新潟に辿り着き、2日目は新潟から比較的近い場所にある弥彦山を観光してその後首都圏に戻ってくるという行程です。
折りしも春の18きっぷ利用期間ぎりぎりだったので、急遽日程を組んだ次第です。
1日目はほぼ鉄道乗りっぱなしの行程。
経路はざっくり言うと上野から常磐線でいわきまで。
いわきから磐越東線で郡山、更に磐越西線で会津若松~新津へ、最後は信越線で新潟に到着、という感じです。
ということでまずは自宅から上野駅へ。
上野駅から常磐線に乗って遠路、福島県のいわきを目指します。
水戸方面直通の電車に乗っても良かったのですが、乗り比べということでまずは取手行きの快速線列車に乗ってみました。
車両は都市圏ではおなじみの通勤型、E231系。
(といっても現行車両では通勤型と近郊型と大差ないのですが…)
上野出発時は平日の8時台、つまりはラッシュアワーの真っ只中だったのですが、この時間帯混雑しているのは首都圏に向かう上り列車の方で、(自分が乗車する)折り返しの下り列車はごらんの通りがらがらでした。
隣の日暮里から北千住まで辛うじて混雑していた位です。
(尤も乗車したのが15両編成の先頭車両だったので、ばらつきはあると思いますが…)
以降は主に運転室越し(かぶり付き)にての撮影。
南千住駅にて。線路左手の桜が綺麗だったので撮影。
その奥に隅田川を渡る3路線分の鉄橋が確認できますが、左から常磐線・つくばエクスプレス(TX)線・東京メトロ日比谷線です。
中央の鉄橋で辛うじてTX線の車両が確認できます。
北千住の先、荒川の鉄橋。
左から東京メトロ千代田線(この先綾瀬から常磐各停線)・常磐快速線・TX線。
電車でDでも登場した東武線の鉄橋は更に下流側(右側)にあります。
北千住(綾瀬)から先は各停線と並行して快速線の線路を走行しますが、ごらんの通り各停線のホーム(特に上り方面)は超混雑しています。
金町駅?
常磐線の中核駅の一つである柏(かしわ)駅に到着。
首都圏からは京浜東北線の蕨(わらび)駅の次に近い、漢字一文字の駅。
東武野田線(アーバンパークライン)が乗り換えで、一部の特急列車も停車します。
取手駅の手前にある利根川橋りょう。
鉄橋を渡ると茨城県です。
走行している快速線の鉄橋は近年付け替えられたのか、真新しい感じです。
上野から乗車した電車の終点である取手に到着。
ここで水戸方面の電車に乗り換え。
水戸方面へ向かう電車は交直両用の近郊型電車E531系。
ちなみに右側にちらっと見えるのは関東鉄道の気動車。
取手を出発して程なく、次の藤代駅との間にある交直セクション(交流と直流の切り替えポイント)を通過。
乗車中の車両は新型なので、車内の照明が一瞬消えるということはなく、難なく通過しました。
セクション標(左側に見える赤白ひし形の標識)の先で架線が太くなっている部分が架線死区間(デッドセクション)と思われます。
土浦の手前、左手に筑波山が見えます。
土浦で先頭5両を切り離し、ここから先は10両編成で運行。
乗車していた車両が切り離しされた編成の先頭車だったので、後ろの車両に移動します。
途中の高浜駅で、特急列車の通過待ち。
常磐線は特急列車(ひたち号・ときわ号)の本数も割と多いので、上野からいわきまでの間で通過待ちないしは待ち合わせが3回ほどありました。
羽鳥駅にて、ホーム向こう側の桜が満開でした。
水戸でいわき行きの列車に乗り換え。
次の勝田駅で乗り換えも可能でしたが、水戸駅でホーム向かい側に乗り換える列車が停車していたので、水戸にて乗り換えました。
右手に見える鉄橋は鹿島臨海鉄道線(大洗方面)のもの。
昨年のGW時に乗車しました。
東海原発の最寄り駅である東海駅。
周辺の沿線で「東海原発を廃炉せよ!」といった看板もちらほら見かけましたが、最初に出来た第1原発(東海発電所)については既に運用終了して解体・撤去中なので第2原発(東海第二発電所)に対しての要望のようです。
HITACHIのお膝元である日立駅に到着。
JR貨物の駅もあり、日立製作所や日立セメント工場へ通じる専用線もある模様。
高萩(たかはぎ)駅構内にて。
留置線に運用停止中と思われる車両がありましたが、果たして彼(彼女)らの運命はいかに…。
何とか他の線区で生き延びると良いのですが。
高萩からいわきの間では海沿いを走る区間もありました。
勿来=なこそ、と読みます。
ここから福島県に突入。
ようやく乗車した電車の終点であるいわき駅に到着。
常磐線はこの先仙台まで続きますが、先の大震災・原発事故の影響による不通区間があるため、現時点でが途中の竜田止まり。
いわきから先の常磐線は全通復旧後にまた改めて乗車することとして、この先は磐越東線に乗り換えて郡山方面へと向かいます。
ただこれから乗車する磐越東線はかなり本数の少ない路線(1日8本で郡山行きの列車に限れば5本)で…
次の郡山行きは13:13発。
この時点で昼(12時)前だったので、一旦改札を出て昼食を取るとします。
※尤もこの列車の発車時刻に合わせて常磐線を乗り継ぎ、予定より1本早い列車でいわきに到着しました。
駅舎は比較的新しく、近年建て替えられて駅周辺も整備された感じです。
いわき駅はごらんの通り平仮名の駅名なので、漢字表記がありません。
ちなみに昔(国鉄時代)は平(たいら)という一文字の駅名でした。
昼食を取った後まだ時間があったので、駅から徒歩数分の場所にある磐城平城(いわきたいらじょう)本丸跡地に行ってみました。
ただ敷地が私有地らしく入り口の門も閉まっていたので、そのまま引き返して駅まで戻りました。
(もしかしたら入れたかもしれませんが…)
駅に戻り、磐越東線の列車に乗車。
車両はJR東標準の気動車であるキハ111・112型。
(小海線や八高線で運行されている車両と同タイプ)
いわき駅を出発した後少しの間は常磐線の線路と並行しますが、ほど無く別れて一路郡山へと向かいます。
常磐線と別れた後は次第に田舎の風景となり、基本的に山あいを走行します。
路線の大半は川に沿って走行。
磐越東線は「ゆうゆうあぶくまライン」という愛称が付けられていますが、路線に沿って流れる川は阿武隈川ではなく「夏井川」と言います。
途中「ヤマツツジ」を観賞できるように列車の速度を落として運行する区間がありました。
写真の奥に見えるピンクの花群が恐らくはヤマツツジかと。
列車は再び速度を上げ、山の中を走行します。
ちなみにこの写真は後部車両の運転室側から撮影(逆かぶりつき)。
ちょうど磐越東線の中間地点に当たる小野新町に到着。
当駅止まりの列車も何本かあります。
次の神俣(かんまた)駅にて対向列車と行き違い。
入水鍾乳洞・あぶくま洞の最寄り駅である菅谷駅。
駅舎の奥にちらっと見える山の白い部分が鍾乳洞がある山なのかもしれません。
(石灰質の岩肌なので)
ちなみに来年(平成29年)は磐越東線開通100周年に当たるそうです。
郡山の1つ手前の舞木(もうぎ)駅では桜が満開でした。
ちなみに郡山の反対側の隣駅である三春は桜の名所。
郡山の手前で鉄橋を渡りますが、この川が阿武隈川の模様。
郡山から先は東北本線と阿武隈急行線に沿って流れていきます。
橋の手前で架線が途切れますが、その下に架線区間が終わることを示すと思われる標識がありました。
終点の郡山駅に到着。
右側の留置線には磐越東線の他に以前乗車した水郡線の車両も止まっていました。
(手前のカラフルな車両)
次は磐越西線で会津若松まで乗車。
電化区間なので再び電車です。
車両は719系という、(東海道線などで見られる)211系の交流版といった感じのタイプ。
隣の喜久田駅で対向列車と行き違い。
この駅も桜が綺麗でした。
目の前の山に向かってしばらく走行します。
(先頭車両から撮影)
郡山駅を出て最初の主要駅である磐梯熱海駅に到着。
近くに温泉があるので「熱海」を名乗っていることでしょうか?
隣の中山宿駅にて。ホームのすぐ先はトンネルです。
トンネルの先で一瞬だけ猪苗代湖のそばを走ります。
ちなみに途中「猪苗代湖畔」という臨時駅があり、この駅が一番湖に近いのですが、この時期は全ての列車が通過するのでほんの一瞬で通り過ぎてしまいました。
川桁駅に到着。目の前はスキー場の山。
(地図で確認した限りは猪苗代スキー場らしい)
猪苗代の隣、翁島駅。
まだちょっと寒いですが、高原の駅といった雰囲気。
会津若松まであと少しですが、線路が下り坂になり風景も山中から田畑に変わります。
乗車した列車の終点となる会津若松駅に到着。
ここから引き続き磐越西線で喜多方・新津方面へ向かいますが、当駅で折り返して向かう形となります。
(反対側の七日町は只見線・会津鉄道線の駅)
ホームの横には名物の「赤べこ」やマスコットキャラが展示されていました。
最近デビューしたイベント列車「フルーティアふくしま」の紹介案内。
当日は平日のためイベント列車の運行は無かったのですが、駅構内の車庫に実車と思わしき車両が止まっていました。
フルーティアふくしまは電車のため磐越西線の電化区間(郡山~会津若松、もしくは喜多方まで)で運行していますが、以前からある「SLばんえつ物語」号は会津若松~新潟間で運行しています。
会津若松(正式には喜多方)から先、新津方面は非電化区間のため、列車は気動車にて運行。
写真の車両は新鋭のキハE120型ですが、これは会津若松に到着した列車。
今回乗車する新津行きの列車は古参の国鉄型車両、キハ47型。
むしろこちらの方がGoodでした!
途中の喜多方までは平地(盆地)を走行します。
沿線の桜も綺麗ではありましたが、曇り空なのが残念でした。
喜多方の隣駅の山都(やまと)駅。
漢字は大和ではないですが、ローマ字表記はもちろん「Yamato」。
山の都ということが駅名の由来なのでしょうか?
ここから先はほぼ阿賀野川沿いに走行します。
雪解け水のためか、水面が濁っていたのが残念でした。
「野沢」や「上野尻」といった、長野県の地名を連想させる駅名が続きます。
乗車した車両はワンマン運転ではなく前面展望も良くないため、この写真が唯一運転席視点での写真。
完全に山の中で、もの寂しい感じです。
日没にさしかかってきましたが、列車は引き続き阿賀野川沿いを快走。
並行する車道が通行止め区間があったためか、車は殆んど見かけませんでした。
下流になるにつれて、水面が若干澄んできた感じ。
沿線の主要駅の一つである津川駅。
駅標の写真がちょっと怖いです(笑)。
既に福島県から新潟県に突入。
ここから先は日没のため車窓からの撮影は不可。
今回乗車したキハ47型ですが、上の写真のように昔ながらの行き先表示板(サボ)が使われていたり、伝統の(由緒正しき)クロスシートがそのまま残っていたりと、これぞ国鉄イズム!といった感じで良かったです。
窓の機密性が(最近の車両と比べて)良くないため寒い時期はすきま風が気になりますが、それもまた味わい深いというか旅情を感じさせます。
キハ47型については以前山陰地方に出張した際に乗車した機会がありましたが、JR西日本の車両は大幅なリニューアルがされた車両がほとんどなので、オリジナルの内装が色濃く残っているこの地区の車両はオススメかもしれません。
暫くは現役で残ると思われますが、新型車(キハE120型など)が導入されていることと今年3月のダイヤ改正でJR東海地区から国鉄時代の気動車(キハ40系列)が全面撤退したことから余談は許さない状況なので、乗り残したいという方はお早めに…。
そんな思いというか旅情を馳せつつ、終点の新津駅に到着した時にはすっかり夜に。
最後は宿泊地の新潟まで信越線に乗り換えて移動。
新潟まで乗車した車両もまた由緒正しき国鉄型(115系)でした。
しかもオリジナルの湘南色というレアもの。
シートのモケットが張りかえられているものの、車内も由緒正しきクロスシートの佇まいでした。
但し新潟地区の115系については車両の世代交代がかなり進んでおり、こちらは撤退が秒読みに入っているという感じです(詳細は2日目の記事にて)。
ということで1日目の行程が終了。
沿線の観光無しで乗りっぱなしでしたが、会津若松城などの観光巡りはまたの機会ということに…。
(2日目に続く)
1日目は普通列車を乗り継いで新潟に辿り着き、2日目は新潟から比較的近い場所にある弥彦山を観光してその後首都圏に戻ってくるという行程です。
折りしも春の18きっぷ利用期間ぎりぎりだったので、急遽日程を組んだ次第です。
1日目はほぼ鉄道乗りっぱなしの行程。
経路はざっくり言うと上野から常磐線でいわきまで。
いわきから磐越東線で郡山、更に磐越西線で会津若松~新津へ、最後は信越線で新潟に到着、という感じです。
ということでまずは自宅から上野駅へ。
上野駅から常磐線に乗って遠路、福島県のいわきを目指します。
水戸方面直通の電車に乗っても良かったのですが、乗り比べということでまずは取手行きの快速線列車に乗ってみました。
車両は都市圏ではおなじみの通勤型、E231系。
(といっても現行車両では通勤型と近郊型と大差ないのですが…)
上野出発時は平日の8時台、つまりはラッシュアワーの真っ只中だったのですが、この時間帯混雑しているのは首都圏に向かう上り列車の方で、(自分が乗車する)折り返しの下り列車はごらんの通りがらがらでした。
隣の日暮里から北千住まで辛うじて混雑していた位です。
(尤も乗車したのが15両編成の先頭車両だったので、ばらつきはあると思いますが…)
以降は主に運転室越し(かぶり付き)にての撮影。
南千住駅にて。線路左手の桜が綺麗だったので撮影。
その奥に隅田川を渡る3路線分の鉄橋が確認できますが、左から常磐線・つくばエクスプレス(TX)線・東京メトロ日比谷線です。
中央の鉄橋で辛うじてTX線の車両が確認できます。
北千住の先、荒川の鉄橋。
左から東京メトロ千代田線(この先綾瀬から常磐各停線)・常磐快速線・TX線。
電車でDでも登場した東武線の鉄橋は更に下流側(右側)にあります。
北千住(綾瀬)から先は各停線と並行して快速線の線路を走行しますが、ごらんの通り各停線のホーム(特に上り方面)は超混雑しています。
金町駅?
常磐線の中核駅の一つである柏(かしわ)駅に到着。
首都圏からは京浜東北線の蕨(わらび)駅の次に近い、漢字一文字の駅。
東武野田線(アーバンパークライン)が乗り換えで、一部の特急列車も停車します。
取手駅の手前にある利根川橋りょう。
鉄橋を渡ると茨城県です。
走行している快速線の鉄橋は近年付け替えられたのか、真新しい感じです。
上野から乗車した電車の終点である取手に到着。
ここで水戸方面の電車に乗り換え。
水戸方面へ向かう電車は交直両用の近郊型電車E531系。
ちなみに右側にちらっと見えるのは関東鉄道の気動車。
取手を出発して程なく、次の藤代駅との間にある交直セクション(交流と直流の切り替えポイント)を通過。
乗車中の車両は新型なので、車内の照明が一瞬消えるということはなく、難なく通過しました。
セクション標(左側に見える赤白ひし形の標識)の先で架線が太くなっている部分が架線死区間(デッドセクション)と思われます。
土浦の手前、左手に筑波山が見えます。
土浦で先頭5両を切り離し、ここから先は10両編成で運行。
乗車していた車両が切り離しされた編成の先頭車だったので、後ろの車両に移動します。
途中の高浜駅で、特急列車の通過待ち。
常磐線は特急列車(ひたち号・ときわ号)の本数も割と多いので、上野からいわきまでの間で通過待ちないしは待ち合わせが3回ほどありました。
羽鳥駅にて、ホーム向こう側の桜が満開でした。
水戸でいわき行きの列車に乗り換え。
次の勝田駅で乗り換えも可能でしたが、水戸駅でホーム向かい側に乗り換える列車が停車していたので、水戸にて乗り換えました。
右手に見える鉄橋は鹿島臨海鉄道線(大洗方面)のもの。
昨年のGW時に乗車しました。
東海原発の最寄り駅である東海駅。
周辺の沿線で「東海原発を廃炉せよ!」といった看板もちらほら見かけましたが、最初に出来た第1原発(東海発電所)については既に運用終了して解体・撤去中なので第2原発(東海第二発電所)に対しての要望のようです。
HITACHIのお膝元である日立駅に到着。
JR貨物の駅もあり、日立製作所や日立セメント工場へ通じる専用線もある模様。
高萩(たかはぎ)駅構内にて。
留置線に運用停止中と思われる車両がありましたが、果たして彼(彼女)らの運命はいかに…。
何とか他の線区で生き延びると良いのですが。
高萩からいわきの間では海沿いを走る区間もありました。
勿来=なこそ、と読みます。
ここから福島県に突入。
ようやく乗車した電車の終点であるいわき駅に到着。
常磐線はこの先仙台まで続きますが、先の大震災・原発事故の影響による不通区間があるため、現時点でが途中の竜田止まり。
いわきから先の常磐線は全通復旧後にまた改めて乗車することとして、この先は磐越東線に乗り換えて郡山方面へと向かいます。
ただこれから乗車する磐越東線はかなり本数の少ない路線(1日8本で郡山行きの列車に限れば5本)で…
次の郡山行きは13:13発。
この時点で昼(12時)前だったので、一旦改札を出て昼食を取るとします。
※尤もこの列車の発車時刻に合わせて常磐線を乗り継ぎ、予定より1本早い列車でいわきに到着しました。
駅舎は比較的新しく、近年建て替えられて駅周辺も整備された感じです。
いわき駅はごらんの通り平仮名の駅名なので、漢字表記がありません。
ちなみに昔(国鉄時代)は平(たいら)という一文字の駅名でした。
昼食を取った後まだ時間があったので、駅から徒歩数分の場所にある磐城平城(いわきたいらじょう)本丸跡地に行ってみました。
ただ敷地が私有地らしく入り口の門も閉まっていたので、そのまま引き返して駅まで戻りました。
(もしかしたら入れたかもしれませんが…)
駅に戻り、磐越東線の列車に乗車。
車両はJR東標準の気動車であるキハ111・112型。
(小海線や八高線で運行されている車両と同タイプ)
いわき駅を出発した後少しの間は常磐線の線路と並行しますが、ほど無く別れて一路郡山へと向かいます。
常磐線と別れた後は次第に田舎の風景となり、基本的に山あいを走行します。
路線の大半は川に沿って走行。
磐越東線は「ゆうゆうあぶくまライン」という愛称が付けられていますが、路線に沿って流れる川は阿武隈川ではなく「夏井川」と言います。
途中「ヤマツツジ」を観賞できるように列車の速度を落として運行する区間がありました。
写真の奥に見えるピンクの花群が恐らくはヤマツツジかと。
列車は再び速度を上げ、山の中を走行します。
ちなみにこの写真は後部車両の運転室側から撮影(逆かぶりつき)。
ちょうど磐越東線の中間地点に当たる小野新町に到着。
当駅止まりの列車も何本かあります。
次の神俣(かんまた)駅にて対向列車と行き違い。
入水鍾乳洞・あぶくま洞の最寄り駅である菅谷駅。
駅舎の奥にちらっと見える山の白い部分が鍾乳洞がある山なのかもしれません。
(石灰質の岩肌なので)
ちなみに来年(平成29年)は磐越東線開通100周年に当たるそうです。
郡山の1つ手前の舞木(もうぎ)駅では桜が満開でした。
ちなみに郡山の反対側の隣駅である三春は桜の名所。
郡山の手前で鉄橋を渡りますが、この川が阿武隈川の模様。
郡山から先は東北本線と阿武隈急行線に沿って流れていきます。
橋の手前で架線が途切れますが、その下に架線区間が終わることを示すと思われる標識がありました。
終点の郡山駅に到着。
右側の留置線には磐越東線の他に以前乗車した水郡線の車両も止まっていました。
(手前のカラフルな車両)
次は磐越西線で会津若松まで乗車。
電化区間なので再び電車です。
車両は719系という、(東海道線などで見られる)211系の交流版といった感じのタイプ。
隣の喜久田駅で対向列車と行き違い。
この駅も桜が綺麗でした。
目の前の山に向かってしばらく走行します。
(先頭車両から撮影)
郡山駅を出て最初の主要駅である磐梯熱海駅に到着。
近くに温泉があるので「熱海」を名乗っていることでしょうか?
隣の中山宿駅にて。ホームのすぐ先はトンネルです。
トンネルの先で一瞬だけ猪苗代湖のそばを走ります。
ちなみに途中「猪苗代湖畔」という臨時駅があり、この駅が一番湖に近いのですが、この時期は全ての列車が通過するのでほんの一瞬で通り過ぎてしまいました。
川桁駅に到着。目の前はスキー場の山。
(地図で確認した限りは猪苗代スキー場らしい)
猪苗代の隣、翁島駅。
まだちょっと寒いですが、高原の駅といった雰囲気。
会津若松まであと少しですが、線路が下り坂になり風景も山中から田畑に変わります。
乗車した列車の終点となる会津若松駅に到着。
ここから引き続き磐越西線で喜多方・新津方面へ向かいますが、当駅で折り返して向かう形となります。
(反対側の七日町は只見線・会津鉄道線の駅)
ホームの横には名物の「赤べこ」やマスコットキャラが展示されていました。
最近デビューしたイベント列車「フルーティアふくしま」の紹介案内。
当日は平日のためイベント列車の運行は無かったのですが、駅構内の車庫に実車と思わしき車両が止まっていました。
フルーティアふくしまは電車のため磐越西線の電化区間(郡山~会津若松、もしくは喜多方まで)で運行していますが、以前からある「SLばんえつ物語」号は会津若松~新潟間で運行しています。
会津若松(正式には喜多方)から先、新津方面は非電化区間のため、列車は気動車にて運行。
写真の車両は新鋭のキハE120型ですが、これは会津若松に到着した列車。
今回乗車する新津行きの列車は古参の国鉄型車両、キハ47型。
むしろこちらの方がGoodでした!
途中の喜多方までは平地(盆地)を走行します。
沿線の桜も綺麗ではありましたが、曇り空なのが残念でした。
喜多方の隣駅の山都(やまと)駅。
漢字は大和ではないですが、ローマ字表記はもちろん「Yamato」。
山の都ということが駅名の由来なのでしょうか?
ここから先はほぼ阿賀野川沿いに走行します。
雪解け水のためか、水面が濁っていたのが残念でした。
「野沢」や「上野尻」といった、長野県の地名を連想させる駅名が続きます。
乗車した車両はワンマン運転ではなく前面展望も良くないため、この写真が唯一運転席視点での写真。
完全に山の中で、もの寂しい感じです。
日没にさしかかってきましたが、列車は引き続き阿賀野川沿いを快走。
並行する車道が通行止め区間があったためか、車は殆んど見かけませんでした。
下流になるにつれて、水面が若干澄んできた感じ。
沿線の主要駅の一つである津川駅。
駅標の写真がちょっと怖いです(笑)。
既に福島県から新潟県に突入。
ここから先は日没のため車窓からの撮影は不可。
今回乗車したキハ47型ですが、上の写真のように昔ながらの行き先表示板(サボ)が使われていたり、伝統の(由緒正しき)クロスシートがそのまま残っていたりと、これぞ国鉄イズム!といった感じで良かったです。
窓の機密性が(最近の車両と比べて)良くないため寒い時期はすきま風が気になりますが、それもまた味わい深いというか旅情を感じさせます。
キハ47型については以前山陰地方に出張した際に乗車した機会がありましたが、JR西日本の車両は大幅なリニューアルがされた車両がほとんどなので、オリジナルの内装が色濃く残っているこの地区の車両はオススメかもしれません。
暫くは現役で残ると思われますが、新型車(キハE120型など)が導入されていることと今年3月のダイヤ改正でJR東海地区から国鉄時代の気動車(キハ40系列)が全面撤退したことから余談は許さない状況なので、乗り残したいという方はお早めに…。
そんな思いというか旅情を馳せつつ、終点の新津駅に到着した時にはすっかり夜に。
最後は宿泊地の新潟まで信越線に乗り換えて移動。
新潟まで乗車した車両もまた由緒正しき国鉄型(115系)でした。
しかもオリジナルの湘南色というレアもの。
シートのモケットが張りかえられているものの、車内も由緒正しきクロスシートの佇まいでした。
但し新潟地区の115系については車両の世代交代がかなり進んでおり、こちらは撤退が秒読みに入っているという感じです(詳細は2日目の記事にて)。
ということで1日目の行程が終了。
沿線の観光無しで乗りっぱなしでしたが、会津若松城などの観光巡りはまたの機会ということに…。
(2日目に続く)
2016-04-13 08:53
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